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文化を創造する文学者 菅野昭正 粟津則雄 平凡社ツジイ タカシ ツツミ セイジ カンノ,アキマサ アワズ,ノリオ 発行年月:2016年03月11日 予約締切日:2016年03月09日 ページ数:223p サイズ:単行本 ISBN:9784582837193 菅野昭正(カンノアキマサ) 文芸評論家、フランス文学者。1930年神奈川県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京大学教授、白百合女子大学教授などを歴任後、現在、世田谷文学館館長、東京大学名誉教授。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) まえがき 二つの世界を生きたひと/詩人・辻井喬/辻井喬=堤清二という人間/二つの名前を持つこと/辻井喬にとっての政治と文学/創り続けられた時間と空間 「セゾン文化」を創った詩人経営者の核心に迫る講演録。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
続・小川国夫との日々 小川恵 岩波書店ユビワ ノ ユクエ オガワ,ケイ 発行年月:2015年09月 ページ数:157p サイズ:単行本 ISBN:9784000254205 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
回想風思想論 柳澤勝夫 創英社(三省堂書店)マルヤマ マサオ ト ヨシモト タカアキ ヤナギサワ,カツオ 発行年月:2014年02月 ページ数:441p サイズ:単行本 ISBN:9784881428368 柳澤勝夫(ヤナギサワカツオ) 1942年東京都生まれ。早稲田大学卒業。元高校教諭。「春秋通信」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 丸山眞男と吉本隆明ー回想風思想論(四〇年代〜六〇年代/六〇年代〜七〇年代 ほか)/2 日本的思惟の様相(詩歌論における思惟の様相(荷田在満、賀茂真淵、本居宣長、藤原惺窩、荻生徂徠、熊沢蕃山、伊藤仁斎などにふれて)/渦動する思惟と整序する思惟(松尾芭蕉、藤原公任、菅原道真、江戸漢詩などにふれて) ほか)/3 日本近代における個人主義の契機と諸相(社会文明論と美学文学論における個人主義の契機/社会主義論と自然主義論における個人主義の諸相)/4 夏目漱石の個人主義(『老子の哲学』と『ホイットマン論』/『文学論』と『文学評論』 ほか) 丸山眞男と吉本隆明の思想、その特質と営為を二十世紀後半の思潮と、日本近現代の困難の中に追う!ヘーゲル、マルクス、サルトル、マルクーゼ、アルチュセール、フーコー、デリダ、ドゥルーズ、ガタリ、ボードリヤール、等に言及しつつ、同時代の思考者として、丸山・吉本思想を考察する。他、精神史的問題意識と状況論的視座からの力作三篇を収録。『ドストエフスキー白夜の詩魂』の著者による思想論。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
日本近代文学館 八木書店 八木書店キンダイ ブンガク ソウコウ ゲンコウ ケンキュウ ジテン ニホン キンダイ ブンガクカン 発行年月:2015年02月20日 ページ数:383, サイズ:事・辞典 ISBN:9784840696906 第1部 総論ー草稿・原稿研究の視角(草稿・原稿研究入門/草稿から出版へ/草稿・原稿をどう生かすか)/第2部 作家別事例(芥川龍之介/有島武郎/石川啄木/泉鏡花/伊藤整/井上ひさし ほか) 完成された作品では分からない、近代文学研究に不可欠な作品の生成過程を明らかに。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
戦前期日本の論壇と文壇 大澤聡 岩波書店ヒヒョウ メディア ロン オオサワ,サトシ 発行年月:2015年01月 ページ数:344, サイズ:単行本 ISBN:9784000245227 大澤聡(オオサワサトシ) 1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員を経て、近畿大学文芸学部講師。専門はメディア史。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する批評・論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 序章 編集批評論/第1章 論壇時評論/第2章 文芸時評論/第3章 座談会論/第4章 人物批評論/第5章 匿名批評論/終章 批評環境論 「論壇」「文壇」とはなにかー。「批評」はいかにして可能かー。本書は日本の言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程に立ちかえる試みである。論壇時評、文芸時評、座談会、人物批評、匿名批評など各種フォーマットの来歴の精緻な総括に批評再生のヒントを探る。膨大な資料群の博捜渉猟に裏づけられた圧倒的な文体が知の基本構造をえぐり出していく。論理と実証の融合による新しい思想のデザインへ。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
岩波現代全書 古田亮 岩波書店トッコウ ソウセキ ノ ビジュツ セカイ フルタ,リョウ 発行年月:2014年06月 ページ数:241, サイズ:全集・双書 ISBN:9784000291361 古田亮(フルタリョウ) 1964年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程退学。東京国立博物館、東京国立近代美術館を経て、2006年東京藝術大学大学美術館助教授、現在准教授。専門は近代日本美術史。04年「琳派RIMPA」展、06年「揺らぐ近代」展(倫雅美術奨励賞)、08年「狩野芳崖」展、12年「高橋由一」展、13年「夏目漱石の美術世界」展など、多くの美術展の企画を担当。著書に『俵屋宗達 琳派の祖の真実』(平凡社新書、2010、第32回サントリー学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1講 漱石美術館、鑑賞の手引き/第2講 『倫敦塔』『薤露行』/第3講 『草枕』/第4講 『一夜』『夢十夜』/第5講 『三四郎』/第6講 『虞美人草』『門』『心』/第7講 漱石の美術批評/第8講 自然主義/第9講 浪漫主義と世紀末美術/第10講 漱石自筆画と南画世界 二〇一三年に開催された「夏目漱石の美術世界」展でキュレーターを務めた著者が、展覧会の成果をふまえて、漱石にとって美術とは何だったのかを考察する講義形式の一冊。こどもの頃に親しんだ日本の美術、ロンドンで鑑賞した西洋の絵画、小説の中に書きあらわした美術作品の意味、文展の会場で見た出品作に対する批評、そして自ら描いた南画山水、自著『心』の装幀にいたるまで、美術の視点から読むといっそう漱石の小説が面白くなる。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
キリスト教と近代を超えて 森 和朗 鳥影社ソウセキノモクシロク モリカズロウ 発行年月:2014年09月25日 ページ数:258p サイズ:単行本 ISBN:9784862654717 森和朗(モリカズロウ) 昭和12(1937)年、名古屋市生まれ。名古屋大学経済学部卒。NHKで報道番組などを担当。国際局チーフ・ディレクター、日本大学芸術学部文芸学科講師などを経て、現在フリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 船上での遭遇/第2章 ロンドンで見た地獄/第3章 近代の闇に沈んで/第4章 自己本位と利己本位/第5章 キリストの仮面/第6章 死線をめぐる彷徨/第7章 則天去私への道/結論 逆回転する世界 ロンドン留学時代のキリスト教と近代文明批判に始まり、思想の核と言える「則天去私」にいたるまでの漱石の思想を、英文のメモ等もふまえて明らかにする。今に生きる吾輩がここにいる! 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
清水義和 文化書房博文社テラヤマ シュウジ グローヴァル モダン アーツ シミズ,ヨシカズ 発行年月:2012年04月 ページ数:314p サイズ:単行本 ISBN:9784830112232 清水義和(シミズヨシカズ) 1946年、岐阜県大垣市生まれ。愛知学院大学教養部教授として英語と映画・演劇の講義を担当。国際寺山修司学会会長。日本英語音声学会副会長。韓国音声学会終身会員。名古屋演劇ペンクラブ会員。松原英治・若尾正也記念演劇賞審査委員。1988年、日本英語音声学会賞受賞。1998年、韓国音声学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 巻頭論文 海外ヴィジュアルアーツ/第1章 寺山修司の『邪宗門』とルイジ・ピランデッロの『あなたがそう思うならばそのとおり』に於ける創造的虚構世界/第2章 ヴァン・ゴッホと寺山修司ーM.C.エッシャーによって“ひまわり”を『田園に死す』の中に読む/第3章 寺山修司とW.シェイクスピアの“未知の国”ー『花札伝綺』と『マクベス』/第4章 マクベス夫人 シェイクスピアの詩劇/第5章 寺山修司と天野天街の“未知の国”『花札伝綺』と『真夜中の弥次さん喜多さん』/第6章 マルセル・デュシャンと寺山修司ーレディ・メイドとコンセプチュアル・アート/第7章 寺山修司の映画構造をアヴァンギャルドとメインカルチャーの新しい映像表現として読む 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
つながる 久保田淳 佐伯真一 岩波書店ジンセイ オ ヒモトク ニホン ノ コテン クボタ,ジュン サエキ,シンイチ 発行年月:2013年08月 ページ数:154p サイズ:全集・双書 ISBN:9784000286435 久保田淳(クボタジュン) 1933年生。東京大学名誉教授。日本中世文学・和歌文学専攻 佐伯真一(サエキシンイチ) 1953年生。青山学院大学教授。日本中世文学・軍記物語専攻 鈴木健一(スズキケンイチ) 1960年生。学習院大学教授。日本近世文学専攻 高田祐彦(タカダヒロヒコ) 1959年生。青山学院大学教授。平安時代文学専攻 鉄野昌弘(テツノマサヒロ) 1959年生。東京大学教授。日本古代文学専攻 山中玲子(ヤマナカレイコ) 1957年生。法政大学教授・法政大学能楽研究所所長。日本中世文学・能楽専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 出会い、そして別れ(雲は無心か有情かー『閑吟集』二三五/離れていてこそー『源氏物語』総角巻 ほか)/2 夫婦の機微(政略結婚にも情愛があるー『万葉集』巻二・一〇三、一〇四/ああ、よかった、二人でいられるねー蕪村の句 ほか)/3 親子の絆あるいは絆(元祖・老老介護ー御伽草子『二十四孝』/親子の縁ー『平家物語』巻二「少将乞請」 ほか)/4 友情と信頼(女の友情ー『枕草子』第七十二段/友情は喜び?それとも束縛?ー上田秋成『雨月物語』「菊花の約」 ほか)/5 縁は異なもの(これもまた愛の暮らしー『発心集』第一「高野の辺の上人、偽って妻女を儲くる事」/あなたの気持ちはわかりましたー歌舞伎十八番「勧進帳」 ほか) この世のなかで、他人とかかわりなく生きて行くことは、できません。人とのつながりのなかにこそ自分自身が存在しています。娘の恋人を苦々しくも祝福するスサノオ、気心の知れた友の早世をなげく紫式部、どこまでも母親思いの頼山陽…。親子の絆、夫婦の機微、友情と信頼など、人と人とのつながり、さまざまな結びつきを探ります。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
夏目漱石論の射程 ひつじ研究叢書 森本隆子 ひつじ書房スウコウ ト テイコク ノ メイジ モリモト,タカコ 発行年月:2013年05月 ページ数:264p サイズ:単行本 ISBN:9784894766464 森本隆子(モリモトタカコ) 1962年、神戸市生まれ。奈良女子大学大学院修士課程を経て、神戸大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本近代文学。静岡大学教養部専任講師、助教授を経て、同人文社会科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 転倒の美意識“崇高”の力学園ー重昂・漱石・自然主義(風景と感性のサブライムー志賀重昂から夏目漱石まで/『破戒』の中の“崇高”ーホモソーシャル連続体の生成と勝利/“崇高”の衰微ー『野菊の墓』における“性欲”の観念化と“文学”の成立/「雲」をめぐる風景文学論ー『武蔵野』の水脈)/第2部 異性愛と植民地ーもう一つの漱石(『行人』論ーロマンチックラブの敗退とホモソーシャリティの忌避/夏目漱石『門』の文明批評ー“異性愛主義”の成立と“帝国”への再帰属/漱石の中の中国ー帝国のシステムと『満韓ところどころ』/米と食卓の日本近代文学誌)/第3部 近代資本主義の末裔たちー村上春樹とその前後(文学のなかの異性愛主義ーその陥穽と攻略・漱石からばなな、江國まで/村上春樹『ノルウェイの森』の“語り”が秘匿するものー出自としての中産階級・「ハツミさん」の特権化/『パン屋再襲撃』ー非在の名へ向けて/『方舟さくら丸』論ー二つの“穴”、あるいはシミュラークルを超えて/二つのエクリチュールーポスト構造主義批評の蓮實重彦的戦略/女性作家の時代へ) 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
高橋英夫 岩波書店ブンジン カフウ ショウ タカハシ,ヒデオ 発行年月:2013年04月 ページ数:203p サイズ:単行本 ISBN:9784000246842 高橋英夫(タカハシヒデオ) 1930年(昭和5年)に生まれる。文芸評論家。東京大学文学部独文科卒業。1985年『偉大なる暗闇』で平林たい子賞、2010年『母なるものー近代文学と音楽の場所』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 文人の曝書/フランス語の弟子/晩年の交遊 「〓(ぼく)東綺譚」から抜け出してきたかのような不思議な女性、雪子。フランス語を教えながら、燈火管制の暗い部屋で、荷風は何を語っていたのか。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
吉本隆明の親鸞 サイコ・クリティーク 芹沢俊介(評論家) 批評社シュクゴウ ノ シソウ オ コエテ セリザワ,シュンスケ 発行年月:2012年07月 ページ数:175p サイズ:単行本 ISBN:9784826505642 芹沢俊介(セリザワシュンスケ) 1942年東京生まれ。1965年上智大学経済学部卒業。文芸・教育・家族など幅広い分野の評論で活躍。現代の家族や学校の切実な課題、子どもたちの問題を独自の視点で捉えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 吉本隆明の死(吉本さんとの縁/戦後の呼んだ奇蹟ー吉本隆明は、これからの時代を拓く不可欠な存在として、現代の親鸞になった/吉本隆明の“ひきこもれ”/日常営む大衆の一人ー私と吉本隆明さん/何があろうと一人で立つー時代が呼んだ奇跡の思想家/現代の親鸞ー大衆の救い、一人考える)/2 宿業の思想(吉本隆明の仕事・人間について/吉本隆明「存在倫理」をめぐって/造悪論のことー吉本隆明「存在倫理」の理解に向けて/普遍悪の概念をめぐってー親鸞と吉本隆明)/3 自己表出・指示表出(関係論として読むー『言語にとって美とはなにか』をどう読むか/自己表出・指示表出、そしてイノセンスの表出/物象について/“意味の影の流れ”について/傷としての記憶) 追悼吉本隆明ー吉本隆明は現代の親鸞である。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
文学・思想にみる新霊性文化 リゼット・ゲーパルト 深澤英隆 岩波書店ゲンダイ ニホン ノ スピリチュアリティ ゲーパルト,リゼット フカサワ,ヒデタカ 発行年月:2013年01月 ページ数:325, サイズ:単行本 ISBN:9784000227889 ゲーパルト,リゼット(Gebhardt,Lisette) 1963年生まれ。フランクフルト・ゲーテ大学文化言語学部日本文化学科教授。主な研究領域は日本近現代文学、現代日本文化 深澤英隆(フカサワヒデタカ) 1956年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。宗教学専攻 飛鳥井雅友(アスカイマサトモ) 1962年生まれ。翻訳業。京都大学ほか非常勤講師。ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) プロローグ 「日本病院」/第1章 問題領域への導入/第2章 現代日本における「スピリチュアル言説」ーその参画者、テーマ、および構造と位置づけの問題/第3章 遠藤周作ーイエスあるいは「アジア的スピリチュアリティ」?/第4章 大江健三郎ー神秘主義、千年王国論、癒し/第5章 フォークロアとしての宗教ー森の隠遁者、放浪僧、地方の「スピリチュアリティ」/第6章 グローバルな現代文化のなかの「新しいスピリチュアリティ」/補遺 「スピリチュアルなもの」への高い関心が現代日本社会の大きな特徴の一つである、とするドイツの日本文化研究者が、現代日本文学を主な題材に、様々な社会現象と文化メディアに拡散する霊性志向の潮流を批判的かつ精緻に解読・分析。日本人の「自己オリエンタリズム」にも鋭く迫り、その自己理解に新鮮な揺さぶりをかける。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
当世謳歌と古代憧憬 鈴木淳 岩波書店エド ノ ミヤビ スズキ,ジュン 発行年月:2010年03月 ページ数:344, サイズ:単行本 ISBN:9784000222822 鈴木淳(スズキジュン) 1947年生まれ。國學院大學大学院日本文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、人間文化研究機構国文学研究資料館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 「みやび」を担う人々(「みやびを」の誕生ー真淵から千蔭へ/上野輪王寺宮の雅事ー公遵親王と文人パトロネージ/松平定信の絵巻物フェティシズムー帝王学としての文化振興/打掛のシンボリズムー奥向きの女性たちのコスチューム/隅田川流域の雅事ー向島百花園とパフォーマンス)/第2部 輻輳する「みやび」イメージ(『江戸名所図会』異聞ー江戸のトポグラフィー/北斎絵入り狂歌春興帖『花の兄』の紹介と翻刻ー狂歌連とプライベート出板/鍬形〓(けい)斎画「隅田川楳屋図」を読むー向島百花園再見/高尾太夫図と遊女花扇の賛ー演出される「みやび」/渡海石版『絵本鴬宿梅』ー絵手本の中の「みやび」)/みやびの在処ー結語に代えて 近世後期の江戸において、人びとは同時代の文化的繁栄を謳歌する一方で、和歌や絵巻に描かれた古代世界を理想化し、「みやび」へのあこがれを深めていた。大名をはじめ、武家の奥方、文人、庶民に至るまで、伝統的な美の規範はどのように摂取され広がっていったのか。「みやび」への憧憬を切り口に、斬新な江戸のすがたを叙述する。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
安藤宏 岩波書店キンダイ ショウセツ ノ ヒョウゲン キコウ アンドウ,ヒロシ 発行年月:2012年03月 ページ数:415, サイズ:単行本 ISBN:9784000225915 安藤宏(アンドウヒロシ) 昭和33年、東京生まれ。昭和57年、東京大学文学部を卒業。昭和62年、同大学院人文科学研究科博士課程を中退。同文学部助手、上智大学文学部講師、助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) はじめにー「表現機構」とは何か/第1部(「小説家」という機構/「言文一致」のよそおい/一人称の近代/「個人主義」という幻想 ほか)/第2部(森鴎外『舞姫』ー“重霧の間”にあるもの/泉鏡花『高野聖』ー三つの一人称/田山花袋『蒲団』ー共犯する語り/森鴎外『雁』ーロマンの生成 ほか) 小説が小説としてリアリティを獲得するためのよそおいを、表現機構としてあらためて問い直し、各小説の表現を詳細に読み解きながら、日本の近代小説の特質とその変遷を鮮やかに描き出す。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
Auslegung Yoshimoto Takaakis 高橋順一 社会評論社ヨシモト タカアキ ト シンラン タカハシ,ジュンイチ 発行年月:2011年05月 ページ数:201p サイズ:単行本 ISBN:9784784518043 高橋順一(タカハシジュンイチ) 1950年宮城県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は思想史。2010年4月から1年間ライプツィヒ大学東アジア研究所客員教授。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。雑誌『情況』編集委員。「変革のアソシエ」共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 鎌倉仏教の誕生ー像から言語へ(『最後の親鸞』は「最後の吉本隆明」/「事後性」の思想/日本における仏教思想 ほか)/第2章 吉本隆明は親鸞をどう読んだかー往相と還相(『最後の親鸞』は吉本隆明の最後の思想的位相/越後配流が親鸞に与えたもの/“信”の極限が宗教の解体となるというパラドクス ほか)/第3章 『最後の親鸞』という場所ー“信”という空隙(吉本隆明の親鸞観の転回/親鸞の和讃にみる情緒性との距離感/鎌倉時代の思想的側面 ほか) 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
個我と表現の変容 揖斐 高 岩波書店BKSCPN_【高額商品】 キンセイブンガクノキョウカイ イビ タカシ 発行年月:2009年02月24日 予約締切日:2009年02月23日 ページ数:532p サイズ:単行本 ISBN:9784000225687 揖斐高(イビタカシ) 1946年生まれ。東京大学大学院国語国文学専攻博士課程修了。日本近世文学専攻。博士(文学)。現在、成蹊大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 近世人の形象(林家の存立ー林鵞峰の「一能子伝」をめぐって/元政ー多情多感の行方 ほか)/2 “私”の表現(風雅の解体ー私意と月並調の成立についての試論/賀茂真淵の和歌添削ー自筆本『賀茂真淵評草廬和歌集』を通して ほか)/3 文雅と日常(江戸文人の武蔵野ー原野から郊外へ/近世の文人サロン ほか)/4 近世と近代の重層(幕末の欧米見聞詩集ー『航米雑詩』と『環海詩誌』/明治漢誌の出発ー森春涛試論 ほか) 漢文体の自伝や日記に綴られた苦悩、漢詩における私意表現の展開、文人たちの自我意識の発露など、さまざまな表現の中に立ち現れる人間の姿と創作意識のあり様を追究することで、近世における文学現象の厚みを描き続けてきた著者の積年の論考を集成する。既成の枠組みに囚われない新たな近世文学像の提示。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
坂本 満津夫 鳥影社ヒョウデン タカミ ジュン 発行年月:2011年07月06日 予約締切日:2011年07月05日 ページ数:264p サイズ:単行本 ISBN:9784862653086 坂本満津夫(サカモトマツオ) 昭和6(1931)年栃木県生まれ。日本文藝家協会会員。「日本海作家」同人。福井市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 序章 「私生児」から「私生児」への技巧の苦悩/第1章 「故旧忘れ得べき」で文壇デビューの頃/第2章 「如何なる星の下に」高見順の時代と浅草耽溺/第3章 「わが胸の底のここには」少年時代を徹底解剖/第4章 「都に夜のある如く」都会風俗と中年男の恋/第5章 「いやな感じ」昭和文学の金字塔/終章 昭和四十年八月十七日の昼・未完の酷暑 昭和文学の金字塔、自滅するテロリストの青年を主人公にした「いやな感じ」をはじめ、主要作品を生涯にそって論じながら、高見文学の核心と魅力を明らかにする。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
『坂の上の雲』ーもう一つの読み方 備仲臣道 批評社シバ リョウタロウ ト チョウセン ビンナカ,シゲミチ 発行年月:2007年10月 ページ数:187p サイズ:単行本 ISBN:9784826504713 備仲臣道(ビンナカシゲミチ) 1941年、朝鮮忠清南道大田生まれ。山梨県立甲府第一高校卒、山梨時事新聞記者、同労働組合書記長。月刊「新山梨」編集発行人。1998年から2007年まで「高麗美術館館報」に高麗・李朝美術に関するエッセーを連載。2002年、第六回岡山・吉備の国「内田百〓(けん)文学賞」優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1章 明治維新(ねじれた変革/民衆の悲鳴 ほか)/2章 明治新政府(天皇をかつぐ/征韓論争 ほか)/3章 日清戦争(征韓のはじまり/奇襲で火ぶたを切る ほか)/4章 日露戦争(帝国主義戦争/民衆同士が手を結ぶ時 ほか)/5章 東方の覇者(講和条約/日露兵士の抱擁 ほか) 司馬遼太郎の作品『故郷忘じがたく候』にある一行の引用からこの物語ははじまる。それまで慣れ親しんできた司馬遼太郎の作品群への憧憬の念は、日本による朝鮮の植民地支配を「たかが三十余年」と断じたとき、悉く喪失する。その重苦しい意味を心の奥深くに刻んだときから、侵略者として日本人である自分の出自と重ね合わせて、己を苛む長く苦しい旅がはじまる。幼少時に育った遥かなる朝鮮での体験を踏まえて『坂の上の雲』に潜む蔑みの思想と対をなす「日本の優位」という国家幻想を緻密に検証し、維新から今日に至る近代化のネジレ構造を照射する。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
文士の戦争、日本とアジア 川西政明 岩波書店シン ニホン ブンダンシ カワニシ,マサアキ 発行年月:2011年08月 ページ数:307, サイズ:全集・双書 ISBN:9784000283663 川西政明(カワニシマサアキ) 1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。足かけ40年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に、『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第31章 火野葦平の戦場/第32章 山西省の戦闘 田村泰次郎、洲之内徹、宮柊二/第33章 武田泰淳と安徽省のK村/第34章 文士とアジア/第35章 少年少女たちの外地ー大連・新京・北京・ソロン/第36章 上海の路地と長崎の道/第37章 「一つの嘆き」と「無数の嘆き」/第38章 井伏鱒二と広島 満州事変に始まるアジア太平洋戦争の時代ー一九三〇年代から四〇年代にかけて、多くの文学者が戦地に動員された。武田泰淳・火野葦平・宮柊二・田村泰次郎らの中国戦線、高見順・野間宏・阿部知二・加藤道夫らの南方戦線での足跡を克明にたどる。また、当時「外地」といわれた中国でこの時代を過した林京子・清岡卓行・三木卓・加藤幸子らの少年・少女時代の体験と後の文学活動の関連を探り、「ヒロシマ・ナガサキ」の悲劇が生みだした井伏鱒二・原民喜らの原爆文学に及ぶ。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
研究叢書 勝俣隆 和泉書院イキョウ ホウモンタン ライホウタン ノ ケンキュウ カツマタ,タカシ 発行年月:2009年12月 ページ数:563p サイズ:全集・双書 ISBN:9784757605350 勝俣隆(カツマタタカシ) 1952年神奈川県に生まれる。静岡大学人文学部、京都大学大学院文学研究科修士課程・博士後期課程で国文学を専攻。国立新居浜高専助教授を経て、長崎大学教育学部教授。博士(文学)。主な専門は上代文学と中世文学で、古事記・日本書紀の神話解釈と、中世小説(お伽草子)における本文と挿絵の関係を中心に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 地下世界訪問譚(黄泉国訪問譚/黄泉国と禊祓神話との関係 ほか)/第2部 海の果ての異郷への訪問と来訪(常世国訪問譚/浦島伝説)/第3部 海中の異郷訪問譚(綿津見宮訪問譚)/第4部 天上世界への訪問譚と来訪譚(ささらの小野について/須佐之男命の天上世界訪問譚の意味 ほか)/異郷訪問譚・来訪譚の意義 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
漱石の死 川西政明 岩波書店シン ニホン ブンダンシ カワニシ,マサアキ 発行年月:2010年01月 ページ数:261p サイズ:全集・双書 ISBN:9784000283618 川西政明(カワニシマサアキ) 1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。38年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に、『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 漱石の死/第2章 恋敵、久米正雄と松岡譲/第3章 芥川龍之介の恋/第4章 直哉、春夫、潤一郎/第5章 白秋と姦通罪/第6章 細君譲渡事件/第7章 文壇から消えた相馬泰三 大正五年十二月、文豪・夏目漱石は家族と芥川龍之介、菊池寛、久米正雄、松岡譲らの弟子に見送られて、四十八歳の生涯を終えた。漱石の死は大正文学の始まりでもあった。漱石の長女・筆子を争った久米と松岡、そして戦後の知られざる和解、芥川と女性達の恋の諸相、姦通罪で監獄に収容された北原白秋、「世紀のスキャンダル」といわれた谷崎潤一郎と佐藤春夫の細君譲渡事件など、大正文壇で繰りひろげられた事件を新たに発掘した資料を交えて克明に描きだし、作家達の素顔に迫る。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
ことばの風景 中西進 四季社ナカニシ ススム チョサクシュウ ナカニシ,ススム 発行年月:2011年06月 ページ数:445p サイズ:全集・双書 ISBN:9784884054151 ことばの風景/ひらがなでよめばわかる日本語 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
小松左京 イオ 角川春樹事務所コマツ サキヨウ マガジン コマツ,サキヨウ 発行年月:2010年07月 ページ数:96p サイズ:単行本 ISBN:9784758411646 本 小説・エッセイ その他 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
昭和モダンと転向 川西政明 岩波書店シン ニホン ブンダンシ カワニシ,マサアキ 発行年月:2011年03月 ページ数:280p サイズ:全集・双書 ISBN:9784000283656 川西政明(カワニシマサアキ) 1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。38年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に、『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第25章 伊藤整の性と愛/第26章 最後の文士高見順の修羅の人生/第27章 平野謙が経験したリンチ共産党事件/第28章 中野重治と原泉の転向時代/第29章 「雪国」の駒子/第30章 井伏鱒二の恋文 大正デモクラシーを継承した昭和初年は、西洋風の生活スタイルが日常生活の中に取り入れられ、徐々に浸透していった時代であった。この時代の表現者の「華」として登場した伊藤整を彩る愛と性、最後の文士といわれる高見順の修羅の人生、リンチ共産党事件を身近で経験した平野謙とその周囲の人々、転向時代を獄外十二年で生き抜いた中野重治・原泉夫妻の絆、川端康成と「雪国」のモデル、井伏鱒二の知られざる恋などを活写して、この時代の文壇の実相に迫る。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
新・日本文壇史 川西 政明 岩波書店シンニホンブンダンシ2 カワニシ マサアキ 発行年月:2010年04月15日 予約締切日:2010年04月14日 ページ数:288p サイズ:全集・双書 ISBN:9784000283625 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
現象と精神 国研叢書 小林幸夫 国研出版 星雲社モリ オウガイ ロン コバヤシ,サチオ 発行年月:2009年08月 ページ数:251p サイズ:全集・双書 ISBN:9784434132469 小林幸夫(コバヤシサチオ) 1952年生まれ。宇都宮大学卒業、上智大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程中退。作新学院女子短期大学、宇都宮大学を経て、現在、上智大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 戦争と森鴎外(森鴎外と日清・日露戦争/第二軍軍医部長としての森鴎外/森鴎外と日露戦争ー『うた日記』の意味/「夢がたり」論ー森鴎外の“生”のかたち)/2 “腰弁当”という名の詩人(森鴎外の“腰弁当”時代)/3 現代小説(「金貨」論ー親和と連帯/「鼠坂」論ーミステリーの意匠/『青年』論ー反“立身出世”小説/「かのやうに」論ー神話と歴史)/4 歴史小説(興津弥五右衛門の涙/「佐橋甚五郎」論ー二つの物語/“お佐代さん”の正体ー「安井夫人」論)/5 森鴎外と過去・現在・未来(森鴎外の“歴史”意識) 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
古橋信孝 岩波書店ニホン ブンガク ノ ナガレ フルハシ,ノブヨシ 発行年月:2010年03月 ページ数:409, サイズ:単行本 ISBN:9784000242707 古橋信孝(フルハシノブヨシ) 1943年生まれ。1966年東京大学文学部国語国文学科卒業。1974年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、武蔵大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) はじめにー文学史の方法/第1章 文学の発生/第2章 詩歌の流れ/第3章 歌物語の流れ/第4章 物語文学の流れ/第5章 日記文学の流れ/第6章 説話文学の流れ/第7章 歴史文学と語り物文芸の流れ/第8章 随筆文学の流れ/終章 日本文学の流れ 古代から現代に至るまで、日本の文学は、既存のジャンルと、そこから派生した後発ジャンルとが、共存しつつ互いに深い影響を及ぼし合いながら発展を続けてきた。詩歌、物語、日記文学、説話、随筆など、諸ジャンルごとの生成と展開の過程を平易に叙述することで、日本文学史の大きな流れを描く画期的なテキスト。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
小松左京 イオ 角川春樹事務所コマツ サキヨウ マガジン コマツ,サキヨウ 発行年月:2009年01月 予約締切日:2009年01月21日 ページ数:96p サイズ:単行本 ISBN:9784758411318 本 小説・エッセイ その他 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)
熊谷えり子 でくのぼう出版 星雲社スピリチュアルナ ミヤザワ ケンジ ノ セカイ クマガイ,エリコ 発行年月:2009年08月 ページ数:260p サイズ:単行本 ISBN:9784434134517 第1部 宮沢賢治の童話から「死」を考える(「死」についての考え方・感じ方/「死」を描いた宮沢賢治の童話/因果律(宇宙の法)を示すために「死」を描いた/宮沢賢治は霊の世界が見えていた/「銀河鉄道の夜」に描かれた死後の世界/死とは何か、死後の世界とはースピリチュアリズムから/宮沢賢治の見事な臨終)/第2部 最澄と銀河鉄道(最澄と銀河鉄道/「海鳴り」ー「銀河鉄道の夜」へ至る内面の旅/天気輪の柱ージョバンニは誰か) 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)