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【商品状態】 日焼けや表紙カバーの傷みなどがあり、一般的な中古品の状態です。 読書するのには問題のない状態です。 特典や付録、はがきやチラシなどを含む、付属品は別途明記がない限り付属しておりません。
<p><strong>マリー・アントワネットゆかりの宝石と皇太子とのロマンスをめぐる物語の舞台は、ボヘミア王国から再びロンドンへーー<br /> 稀代の才媛アイリーンの冒険、最高潮!</strong></p> <p>皇太子の寵愛を受け、ボヘミア王国で暮らすアイリーン・アドラーのもとを訪ねたペネロピーは、親友が窮屈な思いを抱えていることに気づく。やがてアイリーンはボヘミア宮中で進行する陰謀に巻きこまれる。真実を突き止めたのち、皇太子に真意を告げられた彼女はある決意を固めるのだった。舞台はボヘミア王国からヨーロッパ大陸を経由してふたたびイギリス、ロンドンへ。偉大なる名探偵ホームズを向こうにまわし、美貌と才知を兼ね備えたヒロインが大活躍する、ヴィクトリア朝推理冒険活劇。「ボヘミアの醜聞」の真実と失われた宝石捜しの顛末。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
キリスト教信仰者である筆者が、当時流行していたオカルトの各トピックスをいささか懐疑的に、キリスト教的終末論を交えつつ考察。山本 杉広,大盛堂書店出版部,刊行:1974年状態:B ヤケ、シミ。カバーフチやや傷み。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。
<p>故郷に帰るバスに乗ったユーリが迷い込んだのは、<br /> 遠近の概念が狂った世界だった。<br /> 目の前に見えるものがそばにあるとは限らず、<br /> 屋外に出ると道に迷ってしまう。<br /> 奇妙な現象に苦しむ街の人々を救うため、<br /> ユーリは「30センチのものさし」を手に立ち上がるが……。<br /> ある日突然、非日常の世界に連れ去られる冒険ファンタジーの傑作。</p> <p>※この電子書籍は二〇一八年十月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
帯・パラフィン紙のカバー・別冊付録・月報・応募券等は特別記載のない限り付属いたしませんのでご了承ください。線引き書き込み等確認し、問題ある場合は商品に記載いたしますが、軽微なものは漏れがある場合がございます。その場合はご容赦ください。また、商品に目立つダメージがある場合も商品に記載いたしますが、古本ですので経年並みの劣化・使用感、変色、軽微なキズやオレはご容赦ください。コンディション「難あり」の商品はそれなりに劣化・問題点ありますので状態不問でお願いします。 ※商品画像の登録をご希望の場合は、商品名に記載の管理番号と併せてお申し付け下さい。近日中に登録いたします。
出荷目安の詳細はこちら内容詳細気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは?涙と笑いの学術エンタテインメント。目次 : プロローグ ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア/ 1章 授賞式は肩身が狭い?「野の医者の医療人類学」を説明しておこう/ 2章 魔女と出会って、デトックス?傷ついた治療者たち/ 3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか?ブリコラージュするマブイ/ 4章 野の医者は語る、語りすぎる?説得する治療者たち/ 5章 スピダーリ?ちゃあみいさんのミラクルな日常/ 6章 マスターセラピストを追いかけて?潜在意識と神について/ 7章 研究ってなんのためにある??学問という文化/ 8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる?心の治療は時代の子/ 9章 野の医者は笑う?心の治療とは何か/ エピローグ ミラクルストーリーは終わらない
作者:五十嵐太郎 メーカー:みすず書房JAN/ISBN:9784622076520【コンディション説明】良い:並 帯付 2011年発行※併売品のため稀に品切れの場合がございます。予めご了承下さい。※送料:店舗内同時購入何点買っても【全国一律280円】から♪※ご注文1回の合計3,000円以上で送料無料!!(一部地域を除く)※当日または翌営業日に発送♪ ▼この商品のおすすめカテゴリ▼
<p>10歳で事故により両親を亡くした太郎は、ある日、赤い大きな実が自分に話しかけることにびっくりした。その実はやがて大きな花を咲かせて、見物客を増やし、貧しかった太郎の家に富をもたらす。その赤い実の故郷は沖縄の小島であった。そこはかつて母が少女時代を過ごした場所だった。太郎は母の面影を胸にその小島に渡った。しかし、そこは人を寄せ付けない荒れ放題の場所だった。その場所で見つけたものは・・・。両親の死で一時言葉を失って太郎が、赤い実で出会ってからさまざまな経験を乗り越えながら新しい出発をする頼もしい物語です。10代、20代の人にぜひ読んでいただきたい。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
作者:メーカー:Schwarzkopf + SchwarzkopfJAN/ISBN:9783896024312【コンディション説明】良い:並 2003年発行※併売品のため稀に品切れの場合がございます。予めご了承下さい。※送料:店舗内同時購入何点買っても【全国一律280円】から♪※ご注文1回の合計3,000円以上で送料無料!!(一部地域を除く)※当日または翌営業日に発送♪ ▼この商品のおすすめカテゴリ▼
<p>アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway、1899年7月21日 - 1961年7月2日)は、アメリカの小説家・詩人。彼の生み出した。独特でシンプルな文体は、冒険的な生活や一般的なイメージとともに、20世紀の文学界と人々のライフスタイルに多大な影響を与えた。ヘミングウェイは、ほとんどの作品を1920年代中期から1950年代中期に書き上げて、1954年にノーベル文学賞を受賞するに至った。彼は、6つの短編集を含めて7冊の小説と2冊のノンフィクション小説を出版した。3冊の小説、4つの短編集、3冊のノンフィクション小説が死後、発表された。これらはアメリカ文学の古典として考えられている。</p> <p>代表作:<br /> 『日はまた昇る』(1926年)<br /> 『武器よさらば』(1929年)<br /> 『老人と海』(1952年)</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
<p>40歳になった美香は親戚の紹介でお見合いをすることになった。ところが相手は離婚経験があり、美香は乗り気でない。母から美人に写った写真を送れといってきたので、カメラ屋に入った。なんとそこには人工知能を持った可愛いカメラが話しかける。このカメラを購入し、醜い顔にして写真を撮ってもらうことにした。結果、相手から断りが来た。これはいいと思った美香は、結婚相手探しをこのカメラに託すことにして街歩きを始める。そして、ついに理想の相手を見つけるがなんとその相手は・・・。知能をもった人間と会話できるカメラと美香の楽しく美しい生活を描きました。これからの時代に役に立ちそうです。30代40代の未婚の男女にお勧めです。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
木津川 昭夫,昭森社刊行:1979年状態:C 函あり、ヤケ、シミ。本体ヤケ、シミ、贈呈署名。グラフィン紙カバーフチ破れ。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。
ウィリアム・ディック (著), ヘンリー・グリス (著), 尾下 英雄 (正訳), 渡辺 威夫 (正訳), 増野 一郎 (続訳),徳間書店,刊行:1980年状態:C 各巻ヤケ、シミ。上巻カバー上フチ傷み。下巻カバー一箇所ソデ折れ、遊び紙に書店札はがし跡。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。
<p>累計60万部突破の人気シリーズ第10巻は、氏田雄介氏による完全新作90話を収録。意味がわかるとゾクゾクが止まらない、54字史上最もダークな超短編集! あなたはこの物語の意味、わかりますかーー? ●先程「東京湾に体長三キロメートルのイルカ」とお伝えしましたが「クジラ」の間違いでした。お詫びして訂正します。 ●誰かの日記帳を拾った。後ろめたさを感じつつ、中を読む。今日の日付でこう書かれていた。「やっと拾ってもらえた」 ●研究の結果、一昔前の犬は「ツーツー」と鳴いていたことが発覚。さらにその前は「スリースリー」と鳴いていたとか。 ●「これが心霊写真? 君の他に何も変なものは写ってないけど」「何も写ってないんだよ! 彼女とのツーショットなのに」 ……など、楽しみかた無限大の90話を収録。物語の解説&他の物語は、ぜひ本書でお楽しみください! 【PHP研究所】</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
大野 芳,金剛出版刊行1971年状態:C 帯あり。ヤケ、シミ。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。
商品状態:上下巻セット。昭和49年7刷。強シミ、強ヤケあり。函付。蔵書印と最終ページにハンコ押しあり。版数によるカバーデザインの違い等はご了承ください。一部店舗併売品がございますので売り切れの場合返金させていただきます。コンディションランク:D著者/出演 福永武彦 発売元 河出書房新社 発売日 1971年 JAN 9784309001388 部門名 分類 タイトル関連商品:死の島著者関連商品:福永武彦出版社関連商品:河出書房新社
藤井 南洲,宝友出版,刊行:1982年状態:B ヤケ、シミ。小口くすみ。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。
<p><strong>「雲の上のシーソー」</strong></p> <p>人は何処から来て、何処にいくのだろうかな、そんなことに取り憑かれたように考えこんでいた幼少期から思春期時代。それらは、歳を重ねたからといって、薄れゆくことはなく、一方的に色濃くなっている。</p> <p>社会人となり、仕事をし、経験値を重ねるごとに、増してゆく「人間である意味」そして付随する「死生観」、決してマイナスで暗いイメージではなく、どこか生暖かいのも事実として私の心に湧き出ては消えてゆく。</p> <p>私の職業柄もあるだろうか、生きたくて亡くなってしまう人や、死にたくて生きている人、私はこんな狭間の職種に身を置く中で、心の核なる「人は何処から来て何処にいくんだろう」なんていう答えのない答えを切れ目なく自問自答してきた。</p> <p>40歳を越え、沢山の命や生きるについての講演もさせていただく中で、大袈裟にも「生きる」背中をおすなんていう事はできないが、「死にたい」人間の裾は引っ張れるんじゃないかと、おこがましくも思う中で、今回のメンバーで、今回の作品を綴った、また、綴れたことに、感謝してやまない。</p> <p>最初の青年の手記、実際に「がん」という病と戦いながら必死に「生きる」ことをおしえてくれている。わたしは、彼のツイッターやブログの文章が大好きだ。彼から学ぶことしかない。どこかに、おきざりにしている「いつかの、死」を身近に感じているからこそ書ける文字たち。私は彼の底力から、読者と一緒に「それぞれに感じる何か」を学び、感じたいとおもっている。</p> <p>次に私が書いた小説。「僕と祖母、そして母」これについては、フィクションとノンフィクションをまぜている。答えは読んでくださった「貴方」次第だとおもっている。人には、寿命がある。時には順序が違うときも勿論ある。でも、足元には咲いている美しい花もある。何か、何か、一つ、「死生観」に、「貴方」に、触れられたら、これほど幸せなことはない。</p> <p>最後はタイトルにもなっている「雲の上のシーソー」この作品のきっかけは、紛れもなく、「コロナ渦」にあって、アーティストが書いた歌詞を文章にしたかったことだ。音楽と文章は親しい、近しい表現だと思う。社会現象にもなり、コロナでの失業や、自殺や、離婚なども囁かれる中において、「あたりまえ」の生活からみた、「変化の中での、されど、人間」を意識して、作詞家の中村しろ、とも何度も何度も原稿を見直してはかかせていただいた。ここで留意していただきたいのは、歌詞については私の一方的な見方からの作品だということ。</p> <p>これらの作品を出版するにあたり、本当は、来年以降を考えていたが、「今」だからこそ、「今」だとおもい、出版を早めた。</p> <p>どうか、どうか、貴方の裾を少しひっぱらせてください。一緒に、いきていきたい。どうか、死に際に「産まれてきて、まぁ、よかったかな」と、ベストではなくとも、ベターに、人生を迎え終えられますように。祈りを、これでもか、と「此処」にこめて。</p> <p>著者 YUKI</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
2402-HA-39 初版。帯付き。 中古品につきシミ、ヤケ、汚れ、ヨレのある場合がございます。 月?金 10時から15時までの対応となります【土日休み】 15時以降のお問い合わせは翌日連絡させていただきます。 日本郵便(追跡番号付き)での発送となります。 この商品は ※月?木14時以降のご注文→翌々日発送 ※金曜日14時以降のご注文→翌週火曜日発送 となります。何卒ご了承下さいませ。
<p>どうしても「読み終えられない本」がある。結末を求めて悶えるメンバーは東奔西走。世紀の謎はついに…。第6回高校生直木賞受賞作。</p> <p>【電子書籍特典付き】電子書籍特典として森見さんの書き下ろしエッセイ「私の熱帯」をPDFでダウンロードして読むことができます。</p> <p>※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
<p>桜庭よしみ(24歳)は富士桜テレビの看板ニュース番組<熱血ニューズ>のレポーターで、<br /> しかも正義のスーパーガール。<br /> 今日も生中継の直前に殺人事件を阻止した彼女は、<br /> マッハを超える飛行で本番用の服を台無しにしてしまう。<br /> オンエアまで三〇秒と迫った時、彼女の目に高層ホテルの屋上にある温水プールが飛び込んでくる……。<br /> 果たして、よしみは本番に間に合うのかーー!?<br /> 社会人スーパーガールの悲喜交々を描いた人気シリーズ第三弾!!</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
<p>俳人、歌人であり、作家としては怪奇幻想、ミステリー、時代小説を書き、のみならず音楽を作り、絵を描き、マラソンやトライアスロンをたしなむ倉阪鬼一郎はまた刮目すべき詩人でもある。</p> <p>本書はこれまで発表された三冊の私家版詩集『ふるふると顫えながら開く一冊の黒い本』『何も描かれない白い地図帳』『だれのものでもない赤い点鬼簿』を収録し、さらに書きおろしの詩集『世の初めから隠されていた三冊の画集』を加えた決定版といえるコレクションである。本書によって倉阪鬼一郎の詩におけるおそるべき達成を目の当たりにすることができる。</p> <p>あとがきにおいて倉阪鬼一郎は以下のように述べている。</p> <p>最後に、「無人島へ持っていく作品を一冊だけ自作から選べ」と言われたら、私は迷わず小説ではなく本作を選びます(電子書籍なので端末ですが)。私のエッセンスはすべてこのなかに詰まっています。</p> <p>本書は独創および博捜とたゆまぬ集中との賜物であり、詩才を与えられた者がゆっくりと歩くときどのような果実が結ばれるかの好例であり、幻想と省察の悦ばしき結婚である。</p> <p>400字詰め原稿用紙換算約230枚。表紙に使用した絵は著者の作品である。</p> <p>『ふるふると顫えながら開く一冊の黒い本』 抜粋</p> <p>うじうじと</p> <p>うじうじと世をすねているうちに終末になった。<br /> 西の空に「おわり」と書いてあるから、今日が終末だとわかる。ああ、そうか、もう終わりなのか。そうだとわかっていたらあれもしたのに、これもしたのにと次々に思い浮かぶけれど、悔やんでも仕方がない。西の空に「おわり」と書いてあるから、今日が終末なのだ。<br /> とうとう終末ですね、まいりましたね、と見知らぬ人が声をかける。ええそうですね、あそこに「おわり」と書いてありますね、と弱々しくほほ笑みながらわたしは答える。<br /> そうこうしているうちにも終末は近づいてくる。「おわり」が赤く染まり、やにわに崩れたら終わりだ。本当に終末なのだ。<br /> 何か本当にやり残したことがあるような気もしたが、思い出せないからあきらめた。そして、もう一度西の空を見た。少し歪みはじめている「おわり」という字をぼんやりと眺めた。</p> <p>うつうつと</p> <p>うつうつと日々を過ごしていると召集令状が来た。<br /> 三回読み、五回読み、十回読んだ。読み返すたびに、それは召集令状として完璧な姿を整えていった。<br /> わたしは、ああ、とため息をついた。なぜこの歳になって召集されなければならないのか、あまりにも理不尽だと思ったが、ひとたび召集されてしまったらもう逃げる手立てはない。<br /> やむなく土手へ行った。よく晴れた日、同じように召集された者たちとともに、土手で一列になって体操をした。掛け声に合わせて腕や腰を回し、手を挙げて天を仰いだ。<br /> それから、声援を送った。ここを通り過ぎているらしいものに向かって、精一杯の声をかけた。何が通り過ぎているのか、わたしの目には見えない。おそらくだれの目にも見えていないだろう。<br /> とにかく召集されてしまったのだから、声をかぎりに叫んだ。力つき、周りでバタバタと人が倒れる。それでも懸命に叫んだ。がんばれ、がんばれと声を嗄らして叫んだ。</p> <p>『何も描かれない白い地図帳』 抜粋</p> <p>屋上</p> <p>だれも入れない屋上に水槽がある。プラスチックの水槽だ。屋上のほぼ中央に、矩形の水槽がきちんと据えられている。<br /> いつだれが、何のためにその水槽を置いたのかわからない。そもそも、階段のない屋上へどのようにして搬入したのか謎だ。<br /> 一度も水を注がれることなく、水槽は屋上で日に晒されている。あまりにも長く陽光に晒されすぎたから、水槽はもうぼろぼろだ。だれかがほんの少し触れただけで、おそらく崩れてしまうだろう。<br /> しかし、屋上を訪れる者はいない。だれかの指が触れることはない。<br /> だから、水槽はそこにある。屋上の中央で正しい矩形をとどめている。本当はぼろぼろになっているのに、完全無欠なふりをして虚ろを揺らしている。</p> <p>『だれのものでもない赤い点鬼簿』 抜粋</p> <p>運河の殺人鬼</p> <p>運河の街で殺人鬼が生まれるのはよくあることだ。おそらくは霧の中から、殺人鬼は生まれる。もしくは、運河の泥水の中から這い上がってくる。<br /> いずれにしても、彼は生まれながらの殺人鬼だ。この世界で目を開けたとき、すでにその手にナイフを握っていた。<br /> 刃先から血と水を滴らせながら、彼は運河の街を歩く。だれかが見た夢のように霧笛が響く晩、運河の殺人鬼はふと歩みを止め、風の中で目を瞠る。<br /> 何かを思い出してしまった彼は、自分が手にしていた物を見る。生まれたとき、すでに握っていた物を、ひどく不思議そうに眺める。</p> <p>『世の初めから隠されていた三冊の画集』 抜粋</p> <p>不完全な額縁</p> <p>その額縁屋で売られているのは不完全な額縁ばかりだ。一つとして閉じているものはない。三辺が正確な直角を成していても、残りの一辺がない。額縁になりそこなったものだけがむやみに置かれている。<br /> 額縁屋は奥に長い。どこまで進んでも不完全な額縁が並んでいる。ただし、それがもはや額縁屋ではなく、洞窟の趣になってきたとき、売り物のたたずまいが変わる。それまでは不完全な三辺の額縁だったのに、いつからか一辺だけに変わってしまうのだ。<br /> その一辺は、不完全な額縁のどれかに合致するだろう。おそらくは完成に導く鍵になるだろう。だが、いままで見てきた不完全な額縁があまりにも多すぎたから、額縁を完成させようとする意志を根こそぎ奪い去ってしまうのだ。<br /> 一辺を手に取った者はしげしげと見て、完成した額縁を思い描く。そして、ふっと一つ息をついて元の壁際に戻し、また暗い洞窟の奥へと進んでいく。</p>画面が切り替わりますので、しばらくお待ち下さい。 ※ご購入は、楽天kobo商品ページからお願いします。※切り替わらない場合は、こちら をクリックして下さい。 ※このページからは注文できません。
(河出文庫)塚本 邦雄,河出書房新社,刊行:1997年ISBN:978-4309405001状態:B 帯あり。ややヤケ、ややシミ。※併売品のため品切れの際はご容赦ください。