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男ゴロワノフの激演 咆哮と爆発の「展覧会」&「1812年」! ★ムラヴィンスキーと対を成すロシアのカリスマにして、強烈な爆演で知られる伝説的指揮者ニコライ・ゴロワノフ(1891-1953)の音源をALTUS渾身のマスタリングで発売!脳も灼けつく怒涛の大演奏、異様な指揮者の存在感が生む空前の大迫力。ここまで熾烈な演奏はそうありません。「展覧会の絵」や「1812年」といった大管弦楽のエネルギーを存分に味わえる濃厚作品を収録。★「〈金管楽器の咆哮〉という言葉が使われるが、ゴロワノフの演奏は、まさにこの言葉の通りである。咆哮とは獣が何かに対して本能的、直観的に叫び声をあげることで、決して理性的なものとは相いれない。ゴロワノフの演奏での金管楽器の鳴らし方は、理性を失う寸前のようなスリルと興奮がある」「《展覧会の絵》では冒頭の脂ぎったトランペットから早くも金管楽器が爆発。さらに独自のカットや打楽器の追加をし、曲を完全にゴロワノフ調に塗りつぶしている」「《1812年》も凄い。開始して間もなく最初に盛り上がるところがあるが、そこからしてすでに正気ではない。その興奮も音楽をねじ曲げるようなリタルダンドでいったん落ち着かせるが、主部に入ると小太鼓を追加して大暴れしている」(平林直哉氏の解説より) 収録情報 曲目・内容 ムソルグスキー:1. 組曲『展覧会の絵』(ラヴェル編)2. ポロネーズ(歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』より)3. モスクワ河の夜明け(歌劇『ホヴァンシチーナ』前奏曲)チャイコフスキー:4. 序曲『1812年』 作品49 アーティスト(演奏・出演) ニコライ・ゴロワノフ(指揮)モスクワ放送交響楽団 レコーディング モノラル録音:[track-1] 1953年3月24日[track-2] 1950年6月7日[track-3] 1947年10月17日[track-4] 1948年2月7日
名手ギエルミがバッハの断片を補完! 「フーガの技法」の未完4重フーガ完成版も収録 ★名鍵盤奏者ロレンツォ・ギエルミによるバッハのオルガン作品集。テーマは「断片」。未完成だったり消失したりして部分的な楽譜しか現存しない楽曲をあつめ、なんとみずから補完して演奏。 ★フーガのみバッハが編曲している無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BWV1001はギエルミが他の楽章を編曲し全曲オルガンで演奏。『フーガの技法』の未完4重フーガもギエルミ補筆完成版で収録。様々な未完成作品をギエルミが曲として完結させた注目盤。 ★BWV537はバッハ自身の筆による楽譜が残っておらず、未完成だったものを弟子のクレプスが完成させたと言われる作品。のちにエルガーが管弦楽用に編曲した作品でもあり重厚な音楽が展開されます。 収録情報 曲目・内容 バッハ・フラグメンツ 〜ギエルミ補完によるオルガン作品集 J.S.バッハ: 幻想曲 ハ長調 BWV573 * ソナタ ニ短調 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタBWV1001による) [アダージョ / フーガ / シチリアーナ / プレスト] ** 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV562 * おお悲しみよ、心の嘆きよ BWV Anh.200 * おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け BWV622 フーガの技法 BWV1080より[コントラプンクトゥスI / コントラプンクトゥスXIV *] アリア BWV991 * 暁の星のいと美しきかな BWV764 * イエス、わが喜び BWV753 * イエス、わが喜び BWV1105 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537 *** * 断片からギエルミが補完 ** フーガのみバッハ自身、他の楽章はギエルミによる編曲 *** 断片からバッハの弟子ヨハン・ルートヴィヒ・クレプスが補完したと思われる作品 アーティスト(演奏・出演) ロレンツォ・ギエルミ (オルガン) レコーディング 録音:2023年7月14-15日/ドイツ、ローゼンハイム、聖ニコラウス教会
オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC) 第37 回定期演奏会 ロンドン・セットの第98番と清々しい初期の29番 そして、実力派ソプラノ中江早希の初録音となった モーツァルトのコンサート・アリアを収録した大注目盤! ★OLC第37回定期演奏会ライヴ録音。15年を経て到達したロンドン・セットの交響曲第98番と清々しい初期の交響曲29番。そしてこれが初録音とは到底思えぬ実力派ソプラノ、中江早希の圧倒的なモーツァルトのコンサート・アリア(中江早希による歌詞対訳付)です!ハイドンとモーツァルト、同時代に生きた2人の天才のまったく異なる世界をお楽しみください。 収録情報 曲目・内容 ハイドン:交響曲第29番 ホ長調 Hob.I:29モーツァルト:コンサート・アリア「私のうるわしい恋人よ、さようなら」K.528*、「いいえ、あなたにはできませぬ」K.419*ハイドン:交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98 アーティスト(演奏・出演) 鈴木秀美(指揮)中江早希(ソプラノ独唱)*オーケストラ・リベラ・クラシカ レコーディング ライヴ録音:2016年6月18日/三鷹市芸術文化センター、風のホール
日本語解説書付国内仕様 満を持してついに再録音が実現!! 巨匠ペレーニ、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲を 約40年ぶりにセッション録音! ★1948年ブダペストに生まれた巨匠ミクローシュ・ペレーニ。1978年に初来日を果たして以来、度々来日している現代最高のチェリストの一人です。日本にも熱狂的なファンも多く、これまで各地でのリサイタルのほか、NHK交響楽団、札幌交響楽団等との共演を果たしており、その温かい音楽は多くのファンを虜にしています。そのペレーニがついにバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を再録音しました。★ペレーニといえば自身の芸術、ことに録音に対しては厳しい姿勢でも知られております。特にバッハの無伴奏全曲については並々ならぬ思いを持っております。1度目のセッション録音は当時33歳だった1981年に実現しました。その録音はHUNGAROTONレーベルから1982年にLP(SLPX 12270-2)でリリースされたものの、その後のCD化についてペレーニが決して首を縦に振らなかったため、最も重要な録音がディスコグラフィから長年空白という状態が続いていまい、その録音は幻の名盤となってしまいました。その後、1996年にハンガリーのTV放送用に収録した映像のディスク化の話が持ち上がったのは今世紀に入ってからのこと。HUNGAROTONレーベルの粘り強い長年の交渉により2006年にDVD化(HDVD 32421)に至りました。テレビ用の収録とはいえその貴重な映像は、DVDとしては異例の大ベストセラーとなりました(現在は廃盤です)。その後、2009年1月、ウィグモアホールにおけるライヴで組曲第3番(WIGMORE HALL LIVE)を、同年8月、ルガーノにおけるセッションで組曲第2番(ECM)をそれぞれ録音しておりますが、ディスクのリリースを目的として全6曲を揃えてのセッションは約40年ぶりの再録音となります。★ペレーニの魅力といえば独自の音色と卓越したボウイング。このバッハでも実に流麗に描きます。一音一音丁寧にたっぷりとした演奏は第1番の前奏曲からペレーニが描くバッハの世界に聴き手を自然と没入させてしまう、一種の神がかった世界に誘います。録音は2019年6月、9月、12月にフンガロトン・スタジオにてセッション収録。録音当時71歳になるペレーニが満を持して完成させた大注目のバッハ演奏をご堪能ください。 収録情報 曲目・内容 [Disc1]第1番 ト長調 BWV1007第4番 変ホ長調 BWV1010第5番 ハ短調 BWV1011[Disc2]第2番 ニ短調 BWV1008第3番 ハ長調 BWV1009第6番 ニ長調 BWV1012 アーティスト(演奏・出演) ミクローシュ・ペレーニ(チェロ) レコーディング セッション録音:2019年6月17-19日、9月16-18日、12月5-8日/フンガロトン・スタジオ(ハンガリー)
暴君ネロを扱ったオペラ ボーイトの遺作《ネローネ》 2021年ブレゲンツ音楽祭ライヴ 初Blu-ray & DVDリリース! ★アッリーゴ・ボーイト(1842-1918)は、優れた台本作家でもあり作曲家でもありました。当時の偉大なる作曲家ヴェルディとの出会いにより、《オテロ》《ファルスタッフ》《ラ・ジョコンダ》など有名オペラ作品の台本を手がけ、名を知られることになります。さらに詩、小説の分野でもその才能を発揮しました。また、青年時代のボーイトがゲーテの「ファウスト」に基づいて台本を書き作曲した《メフィストーフェレ》は彼の代表作で、イタリア・オペラに新風を送り込んだ作曲家としても知られています。 ★本映像は、2021年のブレゲンツ音楽祭で上演されたボーイトの遺作《ネローネ》。本作はボーイトが1862年頃からこつこつと作曲を進めていましたが完成には至らず、ボーイトの死後にイタリアの作曲家アントニオ・スマレリアとヴィンツェンツォ・トマジーニにより未完部分が補筆され、アルトゥーロ・トスカニーニによって1924年ミラノ・スカラ座でようやく世界初演された作品です。舞台は古代ローマ皇帝ネロの治世の時代。キリスト教のローマへ広がりとともに行われたキリスト教徒の弾圧・迫害を描き、そして終幕ではローマの大火が扱われます。 収録情報 曲目・内容 ボーイト:歌劇《ネローネ》(全4幕) アーティスト(演奏・出演) スヴェトラーナ・アクショーノワ(アステリア) ディルク・カフタン(指揮) ウィーン交響楽団 プラハ・フィルハーモニー合唱団 カトリン・ヴントザム(セリント/ペルサイド) イリヤ・クリョーヒン(ドシテオ) ブレット・ポレガート(ファヌエル) タイラン・ラインハルト(ゴブリアス) ラファエル・ロハス(ネローネ) アレッサンドラ・ヴォルペ(ルブリア) ルチオ・ガッロ(サイモン・マゴ) ミクローシュ・シェベスティエン(ティゲリーノ) レコーディング 収録:2021年7月、ブレゲンツ祝祭劇場(ライヴ)
ケラス&タロー、共演による新譜はマラン・マレ!! ケラスの歌とタローの魔法の音色が炸裂! ★ケラスとタローが、マラン・マレを録音しました。モダン・チェロとピアノによるマラン・マレというだけでも興味津々なうえ、ふたりによる演奏となれば、黙って通り過ぎるわけにはいきません。ケラスはその圧倒的なうまさと音楽で、洋の東西、時代を問わずに演奏活動を展開、そしてタローはラモーのクラヴサン曲集のピアノによる演奏で世界をあっといわせた存在。そんなふたりによるマレ!ひとつの組曲を核に、さまざまなキャラクターの小曲を合間にちりばめた、1枚をとおしてたのしめるプログラムも魅力。ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロで演奏するとどちらかといえばゆったりと典雅、内省的な印象すらあるマレ。ケラスとタローによる演奏は、フレーズひとつひとつに満ちる歌、さりげない装飾音にただよう繊細なエレガンスが美しく、そしてスタイリッシュ。かと思うと、ワールドミュージックを聴いているような感覚になるような場面もあるなど、1曲1曲が実に新鮮。膀胱結石手術図の患者役にはコメディ・フランセーズの役者をゲストに迎えた力の入りよう。タローのソロも、ラモーやクープランにつづき、衝撃の美しさに心がふるえます。そしてスペインのフォリアでの、ケラスの圧倒的うまさ!!絶対注目です!!! 収録情報 曲目・内容 マラン・マレ (1656-1728) :作品集 1. プレリュード * 2. ガヴォット * 3. ミュゼット (ヴィオール曲集第4巻、組曲イ短調より) 4. スペインのフォリアのクプレ (ヴィオール曲集第2巻より) 5. ラ・レヴーズ (夢、夢想、夢見る女) (ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より) 6. ファンタジー* 7. グラン・バレ * 8. サラバンド * 9. 膀胱結石手術図 (ヴィオール曲集第5巻) 10. クーラント * 11. 作者不詳 (伝:マラン・マレ) :Les Regrets (後悔) (ヴィオール曲集第2巻 組曲ホ短調より) 12. プレリュード (ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より) 13. サラバンド・グラーヴ (ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より) 14. きわめて速く - 遅く (マレ風ソナタ) 15. ル・バディナージュ (ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より) [ ピアノ・ソロ編曲 ] 16. ジグ - ドゥーブル * 17. アルマンド * *= ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より アーティスト(演奏・出演) ジャン=ギアン・ケラス (チェロ/ジョフレド・カッパ、1696年製) アレクサンドル・タロー (ピアノ/YAMAHA CFXグランドピアノ) ギョーム・カリエンヌ (コメディ・フランセーズ会員/9) レコーディング 録音:2022年8月、大ホール、アルセナル・ド・メス (フランス)hmm-902315
フルート界狂喜! 世界初録音多数なワルキエ作品集 ★ウジェーヌ・ワルキエ (1793-1866) はフランスのフルート奏者で作曲家。テュルーにフルート、レイハ (ライヒャ) に作曲を師事しますが、フルートは次第に師をおびやかす存在になったと伝えられる名手ぶりでした。 ★ワルキエは作曲の師レイハから人気オペラ・アリアのフルート編曲の仕事を紹介してもらい成功、以後名ピアニストのカルクブレンナーやタールベルクと共作してフルートとピアノのための派手な作品を次々に発表しました。同時にオンスローと親交を結び四重奏曲や五重奏曲などの古典的形式にも手を染めました。 ★このアルバムでは五重奏から二重奏までの純音楽作品を集めています。多くが世界初録音なうえ、ピリオド楽器によることも貴重。主役はフランスのピリオド・フルート界第一人者アレクシス・コセンコ。彼は1830年頃製6キーのものから1858年製円筒管ベーム式銀製まで4本のフルートを吹き分けています。いずれも作品と同時期にもので、往時の響を味わえます。共演もヴァイオリンのゼペックやチェロのコワンをはじめ大物が華を添えているのも注目。 ★ワルキエはベルリオーズやショパンと同時代人ながら作風は古典派寄りで爽やか。フルートの技巧を華やかに披露するかたわら、民謡を採り入れたりユーモアにあふれた陽性な世界を楽しめます。 収録情報 曲目・内容 ウジェーヌ・ワルキエ:フルートを含む室内楽曲集 Disc1「演劇的」 1. フルート五重奏曲イ長調 Op.49 (世界初録音) 2. フルート四重奏曲第4番ニ長調 Op.50 (世界初録音) Disc2「絵画的」 1. フルート・ソナタ第1番 Op.89 (世界初録音) 2. フルート、チェロ、ピアノのための三重奏曲ニ短調 Op.97 (世界初録音) Disc3「詩人」 1. 木管四重奏曲第4番変ロ長調 Op.48 (世界初録音) 2. フルーティストの休息 Op.47〜オーヴェルニュのロンド/ロンド/行進曲/月の光に Disc4「ヴィルトゥオーゾ」 1. フルート二重奏曲第1番ロ短調 Op.57 (世界初録音) 2. フルート三重奏曲第1番変ホ長調 Op.93 (3本のフルート) 3. 大四重奏曲第2番ヘ長調 Op.70 (4本のフルート) アーティスト(演奏・出演) アレクシス・コセンコ (フルート) 【ジャック・ベリッサン1830年頃製6キー (Op.47, 48, 49, 50, 57, 70) 、クレール・ゴドフロワ1840年頃製円錐管ベーム式木製 (Op.93) 、ルイ・ロット1858年製円筒管ベーム式銀製 (Op.89) 、ルイ・ロット1881年製円筒管ベーム式銀製 (Op.97) 】 ダニエル・ゼペック (ヴァイオリンOp.49, 50) 【ストリオーニ1780年製】 ジローヌ・ゴーベール (ヴァイオリンOp.49) 【クレパルによるストラディヴァリウス・レプリカ2021年製】 レア・エンニーノ (ヴィオラOp.49, 50) 【トニー・エシャヴィドル製】 クリストフ・コワン (チェロOp.49, 50, 97) 【18世紀初期ガリアーノ】 ミカエル・チャヌー (コントラバスOp.49) 【エンリコ・マルケッティ1895年製】 エドアルド・トルビアネッリ (ピアノOp.89, 97) 【1843年プレイエル製】 ニコラ・バルデイル (クラリネットOp.48) 【グレンザー1810年頃製によるシュヴェンケ&ゼゲルケ社レプリカ】 ダヴィド・ドゥコ (バスーンOp.48) 【サヴァリーJr1823年製】 ベノワ・ド・バールショニ (ホルンOp.48) 【ラウー1820年頃製によるフレーズのレプリカ】 アメリ・ミシェル (フルートOp.57, 70, 93) 【テュルー1845年頃製によるスベイラン社レプリカ】 アンヌ・パリゾ (フルート) 【ゴートロ一世1850年頃製Op.70、ルイ・ロット1858年製Op.93】 オリヴィエ・ベニシュ (フルートOp.70) 【ジャン=ルイ・テュルー1840年頃製】 レコーディング 録音:2021年2月12日 (Op.48) 、3月11-15日 (Op.49, 50, 93, 70, 47, 57) /サンピエール寺院 (パリ) 、3月22-24日/ドメーヌ・ミュジカル・ド・ペティニャック (Op.89, 97)
エリザベス女王の戴冠を祝して書かれた 『グロリアーナ』の組曲ほか、 ボルトンのイギリス愛が生んだブリテン作品集 ★2016/17年シーズンの初めからバーゼル交響楽団の首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトン。彼は常に祖国イギリスの音楽に特別な親近感を抱いており、ベンジャミン・ブリテンの割とマイナーな作品を取り上げた当盤はボルトンのやりたかったことが詰まったアルバムと言えます。パドモアら声楽陣の活躍も聴き逃せません。 ★『狩をする私たちの先祖』は23歳、『4つのフランス歌曲』は僅か14歳で作曲された天才的な作品。また1953年にエリザベス二世の戴冠式のために書かれたオペラ『グロリアーナ』からの組曲も収録しています。 収録情報 曲目・内容 ブリテン:声楽と管弦楽のための作品集 ベンジャミン・ブリテン (1913-1976) : 1. テノールと管弦楽のための『狩をする私たちの先祖』 Op.8 (プロローグ / ネズミよ、さらば! / メッサリナ / 死の舞踏 / エピローグ) 2. ソプラノと管弦楽のための4つのフランス歌曲 (6月の夜 / 良識 / 幼時 / 秋の歌) 3. テノールと管弦楽のための交響組曲『グロリアーナ』 Op.53a 組曲I:トーナメント 組曲II:リュートの歌 組曲III:宮廷の踊り 〜行進曲 / コラント パヴァーヌ / モリスダンス / ガリアード / ラヴォルタ 組曲IV:宮廷の踊り 〜モリトゥーラ アーティスト(演奏・出演) クリスティーナ・ランツハマー (ソプラノ (2) ) マーク・パドモア (テノール (1) ) アラスデア・ケント (テノール (3) 「リュートの歌」) アイヴァー・ボルトン (指揮) バーゼル交響楽団 レコーディング 録音:(1,3) 2020年8月10-14日、(2) 2020年8月17・18日/ドルナッハ、ゲーテアヌム
鈴木美登里のソロ・アルバム、満を持してついに登場!! 長年マドリガルを演奏してきた鈴木が 気心の知れた器楽陣と送る珠玉の歌曲集! ★日本を代表するソプラノ歌手、鈴木美登里がアルテ・デラルコ・レーベルより満を持して遂にソロ・アルバムをリリースいたします!鈴木美登里は2002年に日本初の本格的マドリガーレ・アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ La Fonteverde」を結成し、16世紀〜17世紀イタリアのマドリガーレをレパートリーの中心に据え、当時の声楽曲の本質である「言葉と音楽の融合」を目指し演奏活動を行っております。★同レーベルより『響きの文学』〜イタリアン・マドリガル集(ADJ 029)、カルロ・ジェズアルドの芸術〜愛と狂気のマドリガーレ〜(ADJ 036 / レコード芸術誌特選盤)をリリースし高い評価を得ております。また現在、モンテヴェルディのマドリガーレ全曲演奏会および録音(第1巻 ADJ 046、第2巻 ADJ 048、第3巻 ADJ 051)を刊行中。日本人では初めて、ヨーロッパでも殆ど例のない貴重な試みで、専らオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークに挑んでおります。★期待のソロ・アルバムは、鈴木秀美、若松夏美、上尾直毅という長きに渡っての共演を誇るまさに気心の知れたメンバーとともに送る珠玉の歌曲集。モンテヴェルディを知りえた鈴木美登里だからこその豊かな世界が広がります!そして器楽曲も絶妙のアンサンブルを聴かせてくれます。 収録情報 曲目・内容 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):「音楽の諧謔」より1. 主を賛美せよ2. ああ、僕は倒れる3. それでは本当なのか? ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):4. トッカータ第1番 モンテヴェルディ:5. わたしは野の花6. 来たりて見よミケランジェロ・ロッシ(ca.1601-1656):7. トッカータ第7番モンテヴェルディ:8. 呪われよ9. 高慢でとげとげしい眼差し10. あなたは僕のすべてだったビアージョ・マリーニ(ca.1594-1663):11. ソナタ作品8の3『ヴァリアータ』モンテヴェルディ:12. アリアンナの嘆き13. ほら、柔らかな光に包まれた太陽がダリオ・カステッロ:14. ソナタ第8番モンテヴェルディ:15. 苦しみは心地よく16. 歓呼せよ アーティスト(演奏・出演) 鈴木美登里(ソプラノ)若松夏美(ヴァイオリン)鈴木秀美(チェロ)上尾直毅(チェンバロ、オルガン) レコーディング セッション録音:2016年7月26-29日/軽井沢コルネ
ウィーン時代の小味で若々しいセンスを充分に残したこの「フィガロ」も、 彼を語る上に無くてはならぬもの (宇野功芳) ファン必携!ワルター伝説の名演《フィガロの結婚》 (1944年) が 良好音質で堪能できる! ★ワルターはメトロポリタン・オペラで、1942年11月に《ドン・ジョヴァンニ》と《魔笛》を再演、12月には初めて《フィガロの結婚》を指揮しました。このときの様子が名著『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』のなかで次のように書かれています。キャストはすばらしくて、ジョン・ブラウンリー、エツィオ・ピンツァ、ヤルミラ・ノヴォトナ、ビドゥ・サヤン、それにメットで初めて伯爵夫人役を歌う若いアメリカ人ソプラノのエレノア・スティーバーがいた。演出はヘルベルト・グラーフで、ハワード・トーブマン*によれば、「これまでのプロダクションより改善されていた。《フィガロの結婚》は安易な笑いだけの芝居ではない」と彼は書いている。「それゆえ、その温かさ、美しさ、不朽の人間性が輝いて、無慈悲な世界を元気づけるのだ。」これとは対照的に、『ヘラルド・トリビューン』のロバート・ローレンスは「魅惑と哀感ある部分と・・・ (中略) ・・・感傷に堕する部分とが交互にあった。要するに、ワルター氏のアプローチは個性的であり過ぎた」と難じている。 (『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』エリック・ライディング&レベッカ・ペチュフスキー共著、高橋宜也訳、音楽之友社2015年刊) *編注:『ニューヨーク・タイムズ』紙の有名な音楽評論家 今回の《フィガロの結婚》全曲CDは、メトロポリタン・オペラで翌シーズン (1943/44シーズン) に上演された舞台を音盤化したものです。エツィオ・ピンツァ、ビドゥ・サヤンら当時メットで活躍中のスター歌手をそろえた伝説的舞台、ワルターが指揮する極めつけのモーツァルト、それも名曲中の名曲《フィガロの結婚》全曲を聴くことが出来るとあって、すでに海外盤のLPやCDが数種類出回っていましたが、今回国内初登場になるエピタグラフ盤はファンならずとも注目度NO.1のCDです。 ★《フィガロの結婚》全曲 (1944) の世界初出LP (米ワルター協会盤) について、音質はともかく、演奏については宇野功芳氏の評価は以下のとおり。 (前略) 「序曲」はきわめて速く、軽快さと若々しさを兼ね備えつつ、第二テーマではテンポを落としてワルターならではの寂しい雰囲気の変化を見せ、やがてコーダの興奮させずにはおかないアッチェレランドの盛上げへと移ってゆくのである。 開幕後の二重唱では一転して遅めとなり、優雅な風情があたり一面に立ちこめるが、それも束の間、すぐに軽妙さを取戻してしまう。そのへんの呼吸の巧さは流石である。すなわち、全体に速いテンポを基調としながら、肝所では遅くしてエレガンスを生かす。たとえばケルビーノのアリア「自分で自分がわからない」では、ロマンティックな恋のため息が聞こえてくるようだし (特に最後の部分の、一段とテンポを落とした語りかけと、ピアニッシモの美しさ) 、伯爵夫人のアリア「愛の神様、みそなわせ」の極端な遅さと思い切ったオーケストラのカンタービレも、ベーム以上にすばらしさの限りである。 また劇に対するワルターの共感は、第三幕のアルマヴィーヴァ伯爵や伯爵夫人の叙唱において、オーケストラがいかに激しくものを言っているかに明らかであろう。第四幕冒頭の「バルバリーナのアリア」にしても、オケの前奏は、大切なものを無くした少女の、せっぱつまった感情を、夜のしじまと共に見事に描き尽くしている。 歌手はどちらといえば平凡である。特にフィガロの声が老けていること、伯爵に威厳のないことなど抵抗もあるし、オーケストラも決して巧くなく、音程の悪い金管、無神経な木管など、時に腹立たしいが、全曲に流れるモーツァルトの歌とリズムはワルター以外の何ものでもない。但し、叙唱の伴奏をピアノでやっているのは、古いスタイルで雰囲気に乏しい。 全体として、ワルターの表現には1956年の「魔笛」のような完成度はまだ見られないが、ウィーン時代の小味で若々しいセンスを充分に残したこの「フィガロ」も、彼を語る上に無くてはならぬものといえよう。 『ブルーノ・ワルター〜レコードによる演奏の歩み』 (宇野功芳著 音楽之友社1972年刊) ★この頃の放送録音としては明瞭で良好な音質。ノイズも比較的少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤のいずれにも勝るとも劣らない音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ!ワルターの貴重なライヴ録音《フィガロの結婚》 (1944年) 、初登場の国内盤にご期待ください。 ★なお、台詞の場面も含む歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP (WEBサイト) に掲載します。プリントアウトも可能です。 (ブックレットに記載するパスワードを入力してください) 収録情報 曲目・内容 モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》全曲/ワルター (1944) 【3UHQCD】 アーティスト(演奏・出演) メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 ブルーノ・ワルター (指揮) エツィオ・ピンツァ (バス:フィガロ) ビドゥ・サヤン (ソプラノ:スザンナ) ジョン・ブラウンリー (バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵) エレノア・スティーバー (ソプラノ:伯爵夫人) ヤルミラ・ノヴォトナ (ソプラノ:ケルビーノ) ほか レコーディング 録音:1944年1月29日メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク (ライヴ) Produced by Epitagraph (原盤:エピタグラフ)
★マーラーの交響曲第5番を、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と録音して絶賛を受けたロトが、第3番に挑戦しました。同オーケストラは1904年にマーラー自身の指揮で第5番を世界初演という深い縁がありました。第3番は多くの文献に「1902年6月9日、クレーフェルトにて作曲者自身の指揮により初演」としか書かれていませんが、この際のオーケストラも、なんとケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団でした。 ★ロトはやや速めのテンポながら造型も大きく、ヴィブラート控え目、金管もまろやかに響かせるなど才気煥発ぶりが光ります。牧歌的な歌い回しも絶妙。また児童合唱の天使のような無垢さとイタリアのベテラン、サラ・ミンガルドのカウンターテナーのような低く妖しげな声が、この世のものとは思えぬ不思議な世界を創り上げています。ロトならではの目から鱗の落ちるような「マラ3」が出現しました。 ★2018年のライヴ録音で、強奏部でも豊かに響く録音も特筆もの。時代楽器演奏でないことを残念に思う向きもあるかもしれませんが、今回もドイツのギュルツェニヒ管で大正解。さらにレ・シエクルで培った「初演当時の響き」をここでも追求、今や少なくなった117年前の古き良きドイツのオーケストラをタイムマシンで聴きに行く感があります。 【曲目・内容】 マーラー:交響曲第3番ニ短調 【アーティスト(演奏・出演)】 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 サラ・ミンガルド(コントラルト) スコラ・ハイデルベルク女声合唱団 ケルン大聖堂児童合唱隊 【レコーディング】 録音:2018年10月/ケルン・フィルハーモニー
収録情報 曲目・内容 ヘンリーの冒険 オーボエとアコーディオンのためのオリジナル作品集 ヴィルジニオ・ツォッカテッリ:ヘンリーの冒険 マリア・テレサ・カルローニ:真夏の風 マルコ・ファゾーリ:2声のカプリッチョ ミゲル・アンヘル・ムスマーノ:エクセルシオール オロフ・ネスルンド :小協奏曲 ヴィルジノ・ツォッカテッリ:カントリーウォーク ピエトロ・サルヴァッジョ:新古典風幻想曲 マルコ・ファゾーリ:古風な様式による協奏曲 ミゲル・アンヘル・ムスマーノ:カルメンのミロンガ アーティスト(演奏・出演) エンリコ・カルカーニ (オーボエ) マウリツィオ・デ・ルカ (アコーディオン) レコーディング 録音:2018年1月7-10日
大注目!! ラフマニノフ生誕150年記念 2016年エリザベート王妃国際音楽コンクールの覇者 ルーカス・ヴォンドラーチェクがラフマニノフのピアノ協奏曲全曲を録音!! 情感豊かな演奏で魅了! ★2023年、ラフマニノフ生誕150年を記念してチェコの俊英ルカーシュ・ヴォンドラーチェクがピアノと管弦楽のための作品全曲 (4つのピアノ協奏曲、パガニーニの主題による狂詩曲) を録音しました! ★1986年チェコのオパヴァ生まれのヴォンドラーチェクは、ピアニストの両親から手ほどきを受けその後すぐに才能を開花させた神童。15歳でウラディーミル・アシュケナージ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第1番を演奏したことでプロとして本格的な演奏活動を始動し、翌年16歳でアメリカ・ツアーを行いカーネギーホールでのリサイタル・デビューを大成功させています。 ★演奏活動の傍ら数多くの国際コンクールに出場し、2016年、29歳のときに挑んだエリザベート王妃国際音楽コンクールで見事優勝!この時本選で弾いたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が「テクニックだけではない情感あふれる豊かな歌心」として高く評価されました。以後、ヴォンドラーチェクの代名詞となった“ラフマニノフ”ですが、2020年3月、新型コロナウィルス感染拡大により演奏活動は停止。しかしその出来事がラフマニノフと対峙する貴重な時間となり、翌2021年に全曲録音実現へと結びつきました。 ★共演はトマーシュ・ブラウネル指揮、プラハ交響楽団で、ラフマニノフの世界を情熱的に色彩感豊かに演奏しております。同一演奏家による全曲録音は意外にも少なくラフマニノフ弾きヴォンドラーチェクによる新録音はラフマニノフ・イヤーにふさわしい最も注目すべきリリースと申せましょう! 収録情報 曲目・内容 ラフマニノフ: CD1 1. ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1 (1891/rev.1917) 2. ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op.40 (1926/rev.1928, 1941) 3. パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 (1934) CD2 4. ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 (1901) 5. ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 (1909) アーティスト(演奏・出演) ルカーシュ・ヴォンドラーチェク (ピアノ) トマーシュ・ブラウネル (指揮) プラハ交響楽団 レコーディング セッション録音:(1) 2021年4月22-24日、(2) 2021年2月16-19日、(3) 2021年6月14-16日、(4) 2021年2月22&23日、(5) 2021年10月18-20日/スメタナ・ホール (プラハ)
フリエンドの新境地 古楽演奏の伝統も持つノルウェーの楽団、 スタヴァンゲル響とシューマンの交響曲に挑む! ★ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューベルトに続いて、シューマンの交響曲サイクルに乗り出したフリエンド。共演は初録音となるスタヴァンゲル交響楽団です。 ★スタヴァンゲル交響楽団は1938年に設立されたノルウェーのオーケストラで、現在はアンドリス・ポーガが首席指揮者を務め、カネラキス、エラス=カサド、ガフィガンらも客演しています。また90年以降、ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、ビオンディを順に古楽芸術監督というポジションに迎え、歴史的奏法への造詣を深めてきたオーケストラでもあります。 ★フリエンドもブリュッヘンと同じくオランダ古楽界から活動をはじめ、今や指揮者として世界中で活躍する人物。ブリュッヘン仕込みの響きを一面にもつスタヴァンゲル響を、共感をもって鳴らしていきます。歴史的奏法を熟知した演奏が創り出す刺激的なシューマン。見通しの良い弦楽器のトレモロをくぐり抜けて香ってくる管楽器の風合いなど非常に面白い質感が味わえます。軽やかにして炸裂感もしっかり。2番ではバッハやベートーヴェンといった過去の作曲家の音楽へのまなざし、語り口にも注目です。 収録情報 曲目・内容 シューマン: 交響曲第1番 変ロ長調 Op.38 交響曲第2番 ハ長調 Op.61 アーティスト(演奏・出演) ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド (指揮) スタヴァンゲル交響楽団 レコーディング 録音:2023年6月12-15日/ノルウェー、スタヴァンゲル・コンサートホール
音色の魔術師タローが鮮やかに描くサティの世界 注目の、充実サティ作品集がLP初登場! ★音色の魔術師タローによるサティが、初LP化!洒落ていて物憂くてエスプリたっぷりでどこか不気味・・・そんなサティの音楽。考えてみれば、タローほどサティ作品にぴったりなピアニストはそういないのではないでしょうか。タローは持ち前の抜群のセンスで、プリズムのように刻一刻と変わる曲のニュアンスや洒落っ気を気持ちよく描いてみせてくれます。「指先の魔術師」タローが奏でる独特の音色にはドキッとさせられます。ル・サージュとのデュオは、これ以上ない、と思えてしまうくらいに息も音色もセンスもぴったり。本当にうまいフランス人がフランスものを弾くとこうなるのか、と思わず脱帽。ジュリエットは、タローが「理想のサティ歌い」と絶賛するシャンソン歌手で、パリのちょっと古びたカフェを連想させる、雰囲気たっぷりの歌を聴かせてくれます。イザベル・ファウストの変幻自在の活躍もたのしいサティ作品集です。 ★ジャケットに用いられているイラストは、ジャン=コクトーによるサティ像。CD (HMC-902017) とは曲順が異なります。また、当LPには時間の関係でCD収録曲すべては収録されておりません。 収録情報 曲目・内容 Erik SATIE : Avant-dernieres Pensees〜エリック・サティ:最後から2番目の思想 [A面] 1. ジムノペディ第1番 [3:24] 2. グノシェンヌ第1番 [3:34] 3. グノシェンヌ第2番 [1:40] 4. グノシェンヌ第3番 [2:21] 最後から2番目の思想 5. I.牧歌[0:57] 6. II.朝の歌[1:33] 7. III.瞑想[1:08] 8. シネマ (ミヨー編曲による1台4手版) [8:30] 9. エンパイア劇場のプリ・マドンナ [2:25] [B面] 1. ピカデリー [1:33] 梨の形をした3つの小品 (1台4手のための) 2. 始め方 (2:38) 3. 同じものの延長 [0:51] 4. I.遅く [1:14] 5. II.見事な出来栄え [2:30] 6. III.乱暴者 [1:53] 7. つけ加えて [2:43] 8. 言い直し [1:30] 9. シテール島への船出 [3:21] 10. ワルツ−バレエ [1:34] 11. いいとも、ショショット [5:48] アーティスト(演奏・出演) アレクサンドル・タロー (ピアノ) エリック・ル・サージュ (ピアノ/A-8, B-2-8) ジュリエット (歌/A-9) イザベル・ファウスト (ヴァイオリン/B-9) ジャン・ドゥルスクルーズ (テノール/B-11) レコーディング 録音:2008年4,5月
アルヴィドとマリス、父子の名演聴き比べ! ショスタコ「革命」は両氏とも披露! 貴重なレニングラード・フィル来日公演 CD 4タイトルをお買い得価格でセット化 ★ALTUSからリリースされているヤンソンス父子とレニングラード・フィルの来日公演実況録音、4タイトルCD 5枚分をまとめたお買い得価格の数量限定セットです。単売のパッケージをそのままジュエルケースごと紙ケースに収納した仕様。ショスタコーヴィチの5番、ローエングリンの3幕前奏曲は両氏とも演奏しているので聴き比べ可能!お早めにどうぞ! ★父アルヴィドは、ムラヴィンスキーがキャンセルしたため代役で出演した1970年公演を収録。レニングラード・フィルがほとんど体で覚えてしまっているという作品を指揮しながらも、民族的要素とテクスチュア描出をバランスよく備えた感覚や、メリハリを利かせながらも格調高い表現が秀逸。ムラヴィンスキーの補佐を通して培った緻密なサウンド構築と濃厚な情念が一体となった、きわめて魅力的な演奏が聴けます。オケのハイテンションぶりも尋常ではなく、特に終楽章コーダなど無敵と言いたくなる凄まじい馬力に仰天。 ★息子マリスは、これまたムラヴィンスキーの代役で登壇し新時代の大名演となった86年の重厚プログラムと、サンクトペテルブルク・フィルに改称前の圧倒的にロシアな演奏を叩き出した89年、ふたつの公演を収録。ムラヴィンスキー仕込みのレニ・フィル鉄壁の響きと、マリスの美しく見通しの良い音楽性が真正面からせめぎ合う、手に汗握る稀有な名演!特有のあたたかみがありつつも、激烈ティンパニや壮絶アッチェレランドが凄まじい燃焼度。 ★父子ともスコア細部のこだわりに非常な説得力があり、フレージング処理に独自の色合いを添えてコントラストを生かす秘術が受け継がれています。クライバー父子と関連付けて論じたくなるような、クラシック・ファンの好奇心をくすぐる名演集です。 収録情報 曲目・内容 ヤンソンス親子 &レニングラード・フィル 来日ライヴ・コレクション 1.【ALT094】 ショスタコーヴィチ:交響曲第 5 番 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より第 3 幕への前奏曲 2.【ALT095】 チャイコフスキー:交響曲第 5 番、バレエ音楽「白鳥の湖」より第2幕『情景』 3.【ALT443/4】(2CD) チャイコフスキー:交響曲第 4 番 ショスタコーヴィチ:交響曲第 5 番 4.【ALT445】 ワーグナー: 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第 1 幕への前奏曲 ベルリオーズ:幻想交響曲 シベリウス:悲しきワルツ ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第 3 幕への前奏曲 アーティスト(演奏・出演) (1,2) アルヴィド・ヤンソンス (指揮) (3,4) マリス・ヤンソンス (指揮) レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 レコーディング ライヴ録音: (1,2) 1970年7月1日/大阪フェスティバルホール、(3) 1986年10月19日/サントリーホール、(4) 1989年10月25日/Bunkamura オーチャードホール
ワルターとウィーン・フィルによるブルックナー最後のシンフォニー。 1953年のザルツブルクで行われた最高の組み合わせによる極上の世界。 ★1953年という年はワルターにとって、充実・多忙の1年となりました。米コロンビアレコードにニューヨーク・フィル (NYP) とモーツァルト「35番ハフナー」「39番」「40番」、ブラームス「1〜3番」などを録音する一方で、ウィーン・フィル (VPO) とともに8月にザルツブルク音楽祭、9月にはエジンバラ音楽祭に出演しています。ちなみに9月8日エジンバラでのブラームス「ドイツ・レクイエム」=EpitagraphレーベルのEPITA.019はこのときのライヴです。 ★53年8月19・20日、ザルツブルク音楽祭で行われた2日間の2日目の録音。プログラムのほかの曲目は、初日が「オイリアンテ」序曲、モーツァルト「プラハ」、2日目はベートーヴェン「2番」でした。ワルターは総じて速めのテンポで歩を進め、ときおり見せる優美な表情が安らぎを与えてくれます。圧巻はフィナーレ。引き締まった表情で劇的に歩みを進める強い意志と劇的構成力は圧倒的な感動を生み出してやみません。ウィーン・フィルは強靭かつしなやかに美音を響かせ、この名曲の深遠・崇高・広大な世界に没入させてくれます。曲の最初から終わりまで途切れはなく、終了後は拍手がはいっていますので臨場感も豊かというべきでしょう。ワルターによるブルックナーの交響曲の録音は4番、7番、8番、9番が残されていますが、もっとも数多く取り上げたのが最後の第9番。1959年11月にコロンビア交響楽団を指揮してセッション録音をのこしているほか、ライヴだけでも5種類【 (1) 1946年3月17日カーネギーホール (CaH) におけるNYP盤、 (2) 48年2月28日フィラデルフィア管弦楽団盤、 (3) 本盤、(4) 53年12月27日CaHにおける NYP盤、(5) 1957年2月10日CaHにおける NYP盤】ありますが、最も感動的な演奏をUHQCDにしてご紹介します。 ★放送音源より復刻されたテープからのCD化で、国内盤初登場になります。 音質は復刻につきまとうノイズこそ少し残っているものの、従来の海外盤を凌ぐ生々しさ!高域の伸び、低域の重厚さ等、良好で鮮明な音。ppからffに変化するそのダイナミックレンジの広さも (この時代のものとしては) 驚異的というしかありません。キング関口台スタジオで丁寧かつ最新技術によるリマスタリング、しかも“高音質CDの決定版”UHQCDにして発売! 収録情報 曲目・内容 ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 (原典版) (1953) アーティスト(演奏・出演) ブルーノ・ワルター (指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 レコーディング 録音:1953年8月20日 (ザルツブルク音楽祭) 祝祭劇場、ザルツブルク (ライヴ) Produced by Epitagraph
渡辺克也、余裕と充実の第5弾アルバム 日本語帯・解説付き ★ドイツを本拠に活躍する渡辺克也、第5弾アルバムの登場です。今回もオーボエの魅力を存分に味わえる6篇を厳選、至福の一時間を過ごさせてくれます。プーランクのオシャレなオーボエ・ソナタを渡辺克也の美音でたっぷり楽しめるのがうれしい限り。また、オーボエ以外のレパートリーで知られるラヴェルの「ハバネラ形式の小品」やディニクの「ホラ・スタッカート」も注目。渡辺の超絶技巧を満喫できます。さわやかな作品を集めた「パストラール」、ご期待下さい。 収録情報 曲目・内容 パストラール〜渡辺克也 1. ウェオルミズリー : ソナチネ第1番 2. ラヴェル : ハバネラ形式の小品 3. プーランク : オーボエ・ソナタ 4. ヘッド : 3つの小品 5. ディニク : ホラ・スタッカート 6. ゴダール : レジェンド・パストラールOp.138 アーティスト(演奏・出演) 渡辺克也 (オーボエ) ウルグベク・パラヴァノフ (ピアノ) レコーディング 録音 : 2015年10月13-15日/イエス・キリスト教会 (ベルリン)
メルニコフのチェンバロとフォルテピアノ演奏も満喫できる夢のアルバム ★歴史的な鍵盤楽器を数多くコレクションし、実際に演奏・録音しているメルニコフ。彼が7人の作曲家の7つの幻想曲を7つの楽器で弾き分けました。メルニコフはアインシュタインの格言「過去、現在、未来の区別は幻想に過ぎない」をコンセプトに、J.S.バッハを基準点として300年におよぶ影響と、彼に帰結する偉大さを示しています。7という聖なる数字にこだわっているのもメルニコフらしい深い意味がこめられています。 ★メルニコフは2021年1月にトッパンホールでほぼ同内容のコンサートを行い聴衆の度肝を抜きましたが、ここではさらなる完成度で神業を発揮しています。楽器も単に時代を合わせているのではなく、作風、効果を考え抜いて選ばれています。最後に現代のスタインウェイの機能を駆使したシュニトケの「即興とフーガ」が聴きもの。1966年の第3回チャイコフスキー国際コンクール用に作られた華麗な作品で、精神的にバッハへ先祖返りしていることを実証してくれます。 収録情報 曲目・内容 ファンタジー 〜7人の作曲家、7種の鍵盤楽器による 1. J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903【リュッカース・モデルによるマルクス・フィッシンガー製2段鍵盤チェンバロ2019年】 2. C.P.E.バッハ:幻想曲嬰ヘ短調H.300, Wq.67【クリストフ・フリードリヒ・シュマール製タンジェント・ピアノ1790年】 3. モーツァルト:幻想曲ハ短調K.396/幻想曲ニ短調K.397【1795年アントン・ヴァルター・モデル、クリストフ・カーン製レプリカ・フォルテピアノ2014年】 4. メンデルスゾーン:幻想曲嬰ヘ短調Op.28【グラーフ製フォルテピアノ1828年頃】 5. ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49【エラール1885年製】 6. ブゾーニ:古い旋法による幻想曲OP.33bの4【ベヒシュタインB 1905-10年頃製】 7. シュニトケ:即興とフーガOp.38【スタインウェイD-274】 アーティスト(演奏・出演) アレクサンドル・メルニコフ (各種鍵盤楽器) レコーディング 録音:2022年7月/テルデックス・スタジオ (ベルリン)
★2018年5月に行われたベルリン・フィルのヨーロッパコンサートのライヴ映像。2018年の指揮は、NHK交響楽団の首席指揮者でもあるパーヴォ・ヤルヴィが務めています。ベルリン・フィルの創立記念日5月1日に毎年行われているヨーロッパコンサートは、1991年にスタートし、ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物を巡る形で行われており、夏のヴァルトビューネ・コンサートよりも本格的なプログラムで、美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているコンサートの一つでもあります。2018年は、辺境伯国の都としての古い歴史を持ち、またリヒャルト・ワーグナー音楽祭の開催地としても世界的に有名なバイロイトで行われました。会場は音楽祭が行われる祝祭劇場ではなく、辺境伯歌劇場。この劇場は、この地に嫁いだフリードリヒ大王の姉ヴィルヘルミーネが18世紀の中頃に建てたもの。ワーグナーが祝祭劇場を建てるきっかけとなったバロック様式の豪華絢爛な歌劇場です。「ヨーロッパで最も美しいバロック劇場のひとつ」と称され、2012年にはユネスコの世界遺産リストに登録。数年間修復のために閉館していましたが、再開場を記念してベルリン・フィルのヨーロッパコンサートが開催されました。 演目は、ベートーヴェンの「レオノーレ」序曲第3番、交響曲第4番、そして当地ゆかりの作曲家ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集といったオール・ドイツ・プログラム。ソリストには、ワーグナー歌手としても定評のあるエヴァ=マリア・ウェストブレーク。渾身の歌唱を披露しています。メイン・プログラムの交響曲第4番は、コンサートマスターの樫本大進を筆頭に、躍動感に満ちた音楽を作り上げ、充実した深い音をホール全体に響き渡らせます。 収録情報 曲目・内容 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番ハ長調作品72ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集*ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲(アンコール)ボーナス:パーヴォ・ヤルヴィ&エヴァ=マリア・ウェストブレークのインタヴュー アーティスト(演奏・出演) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ)* レコーディング 収録:2018年5月1日、バイロイト辺境伯歌劇場(ライヴ)
ヘンゲルブロック&NDRエルプ・フィル 2016年5月に行った「ブラームス・マラソン」 一夜で4曲を演奏した大企画が映像に! ボーナス映像ではヘンゲルブロックがブラームスを語る! 日本語帯・解説付き ★2011年からNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 (旧 : 北ドイツ放送交響楽団) の首席指揮者に就任したトーマス・ヘンゲルブロックによるブラームス交響曲全集の映像が発売されます。2016年5月にハンブルク国際音楽祭閉幕演奏会として行われた「ブラームス・マラソン」の模様。一夜でブラームスの交響曲4曲全部を演奏するという大企画でした。演奏が行われたのは、この時点でのオケの本拠地ライスハレ。ライスハレは1908年に?落しが行われた伝統あるホールで音響にも定評があり、北ドイツ放響とハンブルク交響楽団の本拠地として使われていました。北ドイツ放響は2017年1月にオープンしたエルプフィルハーモニー・ハンブルクが新たな本拠地となり、それに伴いオーケストラ名を改名し、新しいスタートを切っています。ブラームスの故郷ハンブルクのオケである北ドイツ放響による全曲録音のライヴということで注目されますが、北ドイツ放響のブラームス交響曲全集は、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ギュンター・ヴァントと行っています。言うまでもなくオケの主要レパートリーであり、オーケストラの歴史上重要な役割を果たしている楽曲。新たなステージを迎えた同オケにとって記念碑的な演奏となっています。ボーナス映像には、ヘンゲルブロック自身がブラームスの交響曲について詳細に語っており、4つの交響曲に対して、深い知識と興味を与えてくれます。特に今回第4番では、ブラームスが自筆譜に記しながらも、出版の際には採用しなかった冒頭4小節の導入を演奏しており、それについてもヘンゲルブロックが解説しています。 ◆レコード芸術 2017年10月号 特選盤 収録情報 曲目・内容 ブラームス : 交響曲全集 交響曲第1番ハ短調 Op.68 交響曲第2番ニ長調 Op.73 交響曲第3番ヘ長調 Op.90 交響曲第4番ホ短調 Op.98 ボーナス トーマス・ヘンゲルブロック〜ディスカヴァリング・ブラームス アーティスト(演奏・出演) NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 (旧 : 北ドイツ放送交響楽団) トーマス・ヘンゲルブロック (指揮) レコーディング 収録 : 2016年5月22日ライスハレ、ハンブルク (ライヴ)
知る人ぞ知るスメターチェクの名演、何たる凄味!チェコ語歌唱も熱い大迫力ショスタコ『メーデー』!美しい歌に心うきたつプロコも抜群! ★スメターチェク・シリーズ第4 弾は20 世紀ロシア交響曲集!アヴァンギャルドな曲想を物ともせず、壮絶なテンションで迫力のドラマを生み出すショスタコーヴィチ3 番は何たる凄味!手に汗握る疾走感に決然とした展開、チェコ語で高らかに歌い上げられる終結合唱にもおおいに痺れます。対するプロコフィエフ7 番は美しい歌にあふれ、うきたつリズム感のなかで次々と旋律を紡いでは戯れていく展開に心躍ります。両曲ともスメターチェク抜群の解釈と巧みなオーケストラ・ドライヴに魅せられる、知る人ぞ知る超名演!★20世紀作品を体系的に取り上げてきたスメターチェクが、1974年という作曲家の存命中に《メーデー》に目をつけたのは、体制側の抑圧により終息を迎えたロシアン・アヴァンギャルドの音楽を積極的に再評価する意図があったのだろう。フィナーレの歌詞をチェコ語にしたのも、チェコの聴衆に作曲家の狙いをよりよく理解してもらうためと想像される。求心力と迫力に満ちた演奏を聴かせており、合唱付き作品を得意としたスメターチェクの面目躍如たる名演と言えるだろう。(板倉重雄氏の解説より) 収録情報 曲目・内容 スメターチェクの芸術 第4集1. ショスタコーヴィチ:交響曲第3番 変ホ長調《メーデー》 作品202. プロコフィエフ:交響曲第7番 嬰ハ短調《青春》 作品131 アーティスト(演奏・出演) 1. プラハ放送交響楽団、プラハ放送合唱団(チェコ語歌唱)2. チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 レコーディング セッション録音:1. 1974年9月、2. 1970年6月(ともにステレオ)
ワルターの全レコードを上廻る絶品であり、 これを聴かずしてワルターを語ることは不可能 (宇野功芳) ワルターの、《魔笛》の、最高の名演、 極上音質でUHQCD化 ★ワルターはその芸術活動の大半をオペラ公演に捧げた人でした。1951年に公の形でメトロポリタン・オペラに別れを告げたものの、56年、「モーツァルト200年祭に《魔笛》公演の指揮を」というビング支配人の熱心な誘いに、「《魔笛》はモーツァルトの遺言」と捉えていたワルターは快諾、念頭にあった「自らの芸術活動の遺言を残すこと」を考え合わせ、この歴史的公演のステージに復帰したのです。本公演は全米にこの名作の理解を深めてもらうため英語歌唱で行われました。台詞も英語になることから、ワルターとビングが配役・歌手の選考を行い、最終的にはほぼ全員がアメリカ人のキャストに。メットの新旧スター歌手が勢揃いしております。 ★歌手の単なる伴奏程度に終わっている指揮が多い中で、ワルターは違います。この歴史的名演の真価を日本で初めて伝え広めたのは宇野功芳氏でした。 (前略) ワルターは「魔笛」をモーツァルトの遺言と考えており、しかも56年3月3日といえばニューヨーク・フィルによる「ジュピター」 (3月5日) や「レクイエム」 (3月10日) のレコーディングの直前、彼の芸術の頂点を示した時期である上に、実演録音でもある。事実、これはワルターの全レコードを上廻る絶品であり、これを聴かずしてワルターを語ることは不可能とさえ言えるだろう。 (中略) 「序曲」からして、彼のステレオ盤、モノーラル盤とは別人のごときえぐり方である。生々しい響きとダイナリズム、激しい気迫、それはむしろ1928年のSP盤に近いが、同じようにアッチェレランドをかけ、若いころのワルターにしばしば見られるところの、せかせかした、あせるようなリズム (それはこの「魔笛」全曲のいたるところに聴かれる) を刻んでも、それがマイナスとなるよりはプラスに作用し、音楽に血肉をあたえる結果となっているのだ。 (中略) ワルターの「魔笛」ほどオーケストラがものを言っている演奏は他にあるまい。弦も木管も、あらゆる声部が歌いぬく。モーツァルトが散りばめたすべての旋律が人間の声のように歌い尽くされる。それに立体的で豊麗なハーモニーがつけられ、一方においては威厳に満ちた、激しいダイナリズムが対比される。フレーズも余韻に充ちて消えるかと思えば、スタッカートできっぱりと切られる。このように柔と剛、女性的なものと男性的なものが、少しも反発し合うことなく、見事に溶け合って、ワルターの表現をいよいよ多彩なものにしているのである。 (中略) ワルターのもう一つの特徴は、劇音楽に対する彼の才能の現われである。ドラマの持つ感情や意味を音楽化する力において、ぼくは少なくとも「魔笛」に関するかぎり彼以上の人を知らない。たとえばパパゲーノの「恋人か女房か」のアリアで重要な働きをするグロッケンシュピールが初めはごくかすかに、遠くから聞こえてくる。それが二番、三番と歌われるにつれて、しだいに強く、音色も明るく、まるでオペラ・ハウスの天上といわず客席の後方といわず、いたるところに配置されたグロッケンシュピールがいっせいになり出すかのごとき幻想にかられる。 (中略) さらに「二人の武士」のユニゾンを彩る、あのバッハ的な音のからみを、ワルターは何と厳しいアクセントで悲劇的に演奏していることだろうか。パパゲーノが笛を吹きながら歌う「首つりのアリア」がなんと速いテンポで、彼のせっぱつまった気持を伝えることだろうか。 (中略) 実際、「二人の武士」から「タミーノとパミーナの試練」、「首つりのアリア」「パ・パ・パの二重唱」を経て「終曲」にいたる部分は、「魔笛」全曲でも最も感動的な音楽の連続であるが、ワルターの表現もここを全曲の山として、身動きが出来ないほどの緊張力で一貫させる。「パ・パ・パの二重唱」のアッチェレランド、二人の恋人同志の愛の讃歌は、きわめて精神的に高いものとなって、聴く者をいや応なく、音楽の興奮の渦の中に押し流してしまう。そしてザラストロの登場、壮麗な合唱がアンダンテで歌われ、次いでアレグロに変る部分のオーケストラの前奏を聴けば、ワルターの絶好調を知るであろう。 (中略) 歌手はタミーノ、パミーナ、夜の女王の3人がかなり良いが、特筆すべき程ではなく、しかも英語で歌われている。だが目立って聴き劣りのする人もなく、全体にバランスがとれていることと、一人一人にワルターの指示が行き届いて、全員が同じように感情を豊かにこめて歌っているのが良い。英語も聞き進むに従って気にならなくなる。コーラスもオーケストラもむしろ平凡だが、すべてが完全にワルターの手足となり、まとまったチームとなって充実した演奏をくりひろげる。かえってスターが居ないだけに、ワルターの「魔笛」がいっそう純粋に味わえるのだとも言えるだろう。 『ブルーノ・ワルター〜レコードによる演奏の歩み』 (宇野功芳著 音楽之友社1972年刊) ★幕の間の休憩時間はともかく、幕中は途切れなしに収録されており、この頃の放送録音としては非常に鮮明な音質!高音域から低音域までしっかり伸びており、ノイズもきわめて少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤に勝るとも劣らない極上の音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ!ワルターの、《魔笛》の、最高の名演をご堪能ください。 ★なお本公演は英語歌唱ですが、台詞の場面も含む原語 (ドイツ語) の歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP (WEBサイト) に掲載します。プリントアウトも可能です。 (ブックレットに記載するパスワードを入力してください) 収録情報 曲目・内容 モーツァルト:歌劇《魔笛》全曲 (英語歌唱) /ワルター (1956) 【2UHQCD】 アーティスト(演奏・出演) メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 ブルーノ・ワルター (指揮) ルシーン・アマーラ (ソプラノ:パミーナ) ブライアン・サリヴァン (テノール:タミーノ) ロバータ・ピーターズ (ソプラノ:夜の女王) ジェローム・ハインズ (バス:ザラストロ) セオドア・アップマン (バリトン:パパゲーノ) ローレル・ハーリー (ソプラノ:パパゲーナ) ポール・フランク (テノール:モノスタトス) ジョージ・ロンドン (バス:弁者) ほか レコーディング 録音 : 1956年3月3日メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク (ライヴ) Produced by Epitagraph (原盤:エピタグラフ)
リストがワイマール時代に出会った友人、 そして模範とした作曲家たちのオルガン作品集! ★フランツ・リスト (1811-1886) はピアノのヴィルトゥオーゾとして活躍した後、1848年よりワイマールに定住。作曲と指揮に専念するようになり、ゲーテ (1749-1832) やシラー (1759-1805) の時代に全盛を迎えていた同地を、音楽の中心地として再興させました。 ★若手実力派オルガニスト、アンナ=ヴィクトリア・バルトルッシュが全2タイトルの構成でリリースするリストにまつわるアルバム。当CDはその第1弾「リストの友人、そして模範」です。このアルバムにはワイマールで出会ったオルガニスト、作曲家のリッター、ミュラー=ハルトゥング、ヤーダスゾーン、スルツェ、テプファーの作品を収録。リストに多大な影響を与え、革新的な作品を生み出す原動力となったこれらの作品を通し、当時のオルガン音楽の繁栄を垣間見ることができます。第2弾「リスト−オルガン作品の作曲家」 (AU-97793) も近日発売予定。このアルバムにはリストのオリジナル作品を中心に構成。当時ワイマールで活躍していたオルガンの名手たちとの出会いからリストの大規模なオルガン作品が誕生まで、“オルガン作品の作曲家”リストの半生をたどれる内容となっています。 ★ブックレット内のQRコードを読み取ると、audite.deのストリーミング・プラットフォームでヨハン・ハインリヒ・レフラー (1833-1903) の「英雄幻想曲」を聴くことができます。 収録情報 曲目・内容 「リストの友人、そして模範」 1. カール・ミュラー=ハルトゥング (1834-1908) :オルガン・ソナタ第2番 ヘ短調「ただ愛する神の摂理にまかす者」 2. ヨハン・ゴットロープ・テプファー (1791-1870) :オルガン・ソナタ ニ短調 Op.15 3. ベルンハルト・スルツェ (1829-1889) :コンチェルト・ファンタジア ヘ長調 Op.63 4. ザーロモン・ヤーダスゾーン (1831-1902) :ファンタジア〜オルガンのためのト短調 Op.95 5. アウグスト・ゴットフリート・リッター (1811-1885) :自由なコラール前奏曲「主なる神よ、いざ天の御門を開かせたまえ」 6. リッター:オルガン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.19 アーティスト(演奏・出演) アンナ=ヴィクトリア・バルトルッシュ (オルガン) レコーディング セッション録音:2021年6月18-20日/ノイミュンスター (チューリッヒ) レコーディング、エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ 楽器:アルテ・トーンハレ・オルガン
バッハと新ウィーン楽派を結ぶ絆 ★ホルテンス・カルティエ=ブレッソンはフランスを本拠に活躍する女流で、いとこは高名な写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン。彼女は長年パリ音楽院で教鞭をとるかたわら精力的に演奏活動も行なっています。★今回はバッハのトッカータ3篇にシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンら新ウィーン楽派大作曲家の初期ピアノ曲をはさみ、一種異様な組合せを示しています。しかし新ウィーン楽派の音楽はモチーフの展開、線的な書法、感情を極力排するなどロマン派、古典派と通り越しバッハの世界に近いことを証明しています。★カルティエ=ブレッソンはシェーベルクやウェーベルンでも無機的にならず、微妙なニュアンスあふれる演奏を聴かせてくれます。 収録情報 曲目・内容 1. J.S.バッハ:トッカータ ホ短調BWV9142. シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.113. J.S.バッハ:トッカータ嬰ヘ短調BWV9104. ベルク:ピアノ・ソナタOp.15. J.S.バッハ:トッカータ ニ短調BWV9136. ウェーベルン:変奏曲Op.27 アーティスト(演奏・出演) ホルテンス・カルティエ=ブレッソン(ピアノ) レコーディング 2021年2月/サル・コロンヌ(パリ)
ミュンヘン国際音楽コンクール優勝の「葵トリオ」 独ヘンスラー・レーベルからドヴォルザーク&マルティヌーをリリース!! ★第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で優勝した「葵トリオ」が、独ヘンスラー・レーベルよりマルティヌーのピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」 とドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番を収録したアルバムをリリースします! ★最難関の同コンクールに日本人団体として初の優勝した彼らは、東京藝術大学、サントリーホール室内楽アカデミーで出会い2016年に結成。団名の「葵」は奏者3人の名字の頭文字「Akimoto・Ogawa・Ito」をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」に共感して名付けたそう。その非常に豊かな音楽で世界的に注目されているピアノ三重奏団です! ★当アルバムではチェコを代表するドヴォルザークとマルティヌーを取り上げました。非常に密度の濃い精緻な演奏は圧巻の一言。細部まで美しく奏でており、ここに当曲を収めた新名盤誕生と申せましょう。 収録情報 曲目・内容 マルティヌー:ピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」 H.193 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65 B.130 アーティスト(演奏・出演) 葵トリオ 【小川響子 (ヴァイオリン) 、伊東裕 (チェロ) 、秋元孝介 (ピアノ) 】 レコーディング セッション録音:2022年2月16-18日/ペーター・マイヤー・ザール、レングモース、南チロル (イタリア)
INA秘蔵ライヴ音源 ヴァイオリンの巨匠と織りなすふたつの名演 スターンの切れ味、シェリングの流麗さ、 そしてクリュイタンスの薫り高くも熱いひびき ★INA(フランス国立視聴覚研究所)所有音源をライセンスし入魂のマスタリングでCD化。クリュイタンス&フランス国立放送管がスターンとシェリングを迎えた協奏曲。両巨匠の音色の違いが曲の味わいにも絶妙にマッチし、類まれな名演が生み出されています。 ★スターンのブラームスは同じ組合わせでモントルー・ライヴ(1956)が過去に出ていましたが、それとは別の初出音源。演奏の完成度はこちらが上か、驚くほど素晴らしい内容です。ソロは力強くキレがありつつも柔らかな表情とのバランスが実にみごと。オーケストラもたまらなく魅力的で、2楽章のオーボエなどため息が出るような最上級の美しさ。冴えわたる名技性と交響的構築性の完璧なる同居、大変な高まりを見せる必聴の大演奏です! ★シェリングのメンデルスゾーンもひさびさの復活。つややかな音色で美しいメロディを存分に歌い上げるソロ。それが伝播したか、オケものびのびと麗らかに歌い劇的な盛り上がり。さらに締めるところは締めるクリュイタンスの棒が音楽に大きな推進力を与え、フィナーレの痛快さたるや特筆もの!ぐいぐいと音楽に引きこまれます。 ★〈(スターンは)トップ・クラスの内容である。ジネット・ヌヴーに匹敵すると言っても過言ではない。安定感は抜群であり、しなやかさと力強さ、ほのかな甘美さと上品な味わい、それらが全く理想的にバランスされている〉〈(シェリングは)非常に古典的で流麗である。まことに感動的だ。クリュイタンスの棒も実に生き生きとした温かい空気に満ちており、気持ちが良い〉〜平林直哉氏の解説より 収録情報 曲目・内容 INA 秘蔵音源・クリュイタンス&フランス国立管ライヴ スターン・シェリング 2大ヴァイオリニストとの競演 1. ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 2. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 アーティスト(演奏・出演) アイザック・スターン(ヴァイオリン (1) ) ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン (2) ) アンドレ・クリュイタンス(指揮) フランス国立放送管弦楽団 レコーディング ライヴ録音:(1)1954年11月11日/パリ、シャンゼリゼ劇場(モノラル)、(2)1959年9月20日/モントルー音楽祭(モノラル)
知られざるロシア作曲家の貴重な録音 社会主義リアリズムの枠に収まりきらない 繊細で力のある音楽 ★ほとんど知られていないロシアの作曲家、グレゴリー・フリード (1915-2012) のヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したアルバムです。フリードはペトログラード生まれで、リチンスキー、シェバリーンに作曲を師事。社会主義リアリズムに則った作風に始まり、後年は12音技法などの現代的な書法も取り入れました。いかにもロシア的な、明るい和声を持ちつつもひねった不協和を採り入れた語法が特徴的。ソナタ第3番では一気に沈静化した暗く不気味な世界も見せます。 ★「15年ほど前にフリードの室内楽と管弦楽のスコアに始めて出会い、強い興味を持ちました。ヴァイオリンとピアノのための作品からは、作曲家の様式的発展を辿ることができます。初期作品はショスタコーヴィチの、後期作品はデニソフ、グバイドゥーリナ、シュニトケの語感に近いものがあります。〈暗い〉〈思索的な〉〈皮肉めいた〉〈秋日のような〉といったイメージが浮かんできます。」 (オリヴァー・トリンドル) ★「2019年の夏、集まったフリードのヴァイオリンとピアノのための作品の楽譜を前に、オリヴィエと読み合わせのセッションをし、その音楽のあまりの強さに何度も涙しました。いずれも繊細で深い悲しみをもった、作曲家の真の心が込められた作品です。」 (イザベル・ファン・クーレン) 収録情報 曲目・内容 グレゴリー・フリード (1915-2012) : ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ディヴェルティメント Op.45-1 (1969) アンダンティーノ ソナチネ Op.32 (1956) 自然の暦 Op.17-2 (1948) [Spring is Arriving / The Little Bird / Spouts / Autumn / The Rivulet / Sunset / A Sparkling Drop / Bunny / The Wasps Feel Cold / Fox Hunting] ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.27 (1952) ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.51 (1968) ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.57 (1968) アーティスト(演奏・出演) イザベル・ファン・クーレン (ヴァイオリン) オリヴァー・トリンドル (ピアノ) レコーディング 録音 : 2020年9月3-6日/ケルン、ドイツ放送カンマームジークザール
ニューヨーク時代のワルター“伝説”の名演ライヴ— 「ミサソレ」「モツレク」「ヴェルレク」、望みうる最高音質で国内盤初登場! ★エピタグラフ・レーベルによるワルター没後60年企画のライヴ録音シリーズ。モーツァルト、ブラームス、マーラー、ブルックナーと続けてきて、今回は3大宗教曲集 (1) ベートーヴェンのミサ・ソレムニス (2) モーツァルトのレクイエム (3) ヴェルディのレクイエム。 ★ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス・・・宇野功芳氏がクレンペラー盤と並ぶこの名曲の代表的名演として海外盤を著作で紹介してきましたが、「欠点は録音の、あまりの悪さ」でした。それが今回、目覚ましく音の状態が良いのが登場!「これはワルターの最高傑作の一つであるばかりでなく、同曲CD中、クレンペラーのそれと並んで演奏面では一、二を争うものである。・・・クレンペラーの、遅いテンポを一貫させた堂々たる造型に対し、ワルターのはテンポを緩急自在に動かした極めて動的な表現で、好みからいえば、ぼくは断然ワルターを採りたい。」 (『名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著、講談社+α文庫1995年刊) また、「放送録音ディスクが良い音で残っている。残念なことに、最近出ているグロテスクに歪んだ音源によるコンパクト・ディスクは、1948年4月半ばにカーネギーホールで聴かれた崇高な演奏をひどく不当に扱っている。」 (『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』エリック・ライディング&レベッカ・ペチュフスキー共著、高橋宜也訳、音楽之友社2015年刊) として、本書籍では「数ヶ所の乱れを別とすれば、これはワルターの名演の一つである。キリエで醸し出される優しさ、唖然とするようなグローリアでの歓喜の激しい爆発、クレドの力強い信念の表出、サンクトゥスの揺りかごを揺らすような祝福、そして人生の重荷を厳かに思い、平安を乞い願うアニュス・デイ。スティーバーとメリマンは特に見事で、甘美な声色というのではなくて自分のパートを息づかせるドラマがすばらしく、神々しい熱狂にすっかり我を忘れているようであるが、オーケストラと合唱も、神にささげる恍惚とした喜びの音を奏でるのにひと役買っている。ワルターの、自分の巨大なヴィジョンを大編成の演奏家に伝達する能力と、テンポを変化させて歌手とオーケストラから多彩な抑揚を引き出す技は、時には息をのむほどである。」と称賛されております。 ★モーツァルト:レクイエム・・・1956年3月10・12日、モーツァルト生誕200年記念にワルターは米コロンビア・レコードにセッション録音し、この名曲の代表盤を完成していますが、11日にカーネギー・ホールでのモーツァルト・フェスティバルで披露していました。ワルターは4人の独唱者 (ゼーフリート、トゥーレル、シモノー、ウォ—フィールド) とのピアノ・レッスンの際、本番中は暗譜して歌うように要請。はたして本番では、四重唱として室内楽的なまとまりのある美しい音楽となったと、ウォ—フィールドは後年の雑誌インタビューで語っています。音も良好。最後の拍手歓声がすごく、当時のワルターのモーツァルトへの人気ぶりがうかがえるドキュメントとなっております。 ★ヴェルディ:レクイエム・・・「ミサ・ソレムニス」と同様、ワルター唯一の録音。何度も演奏してきましたが、レコーディングの機会に恵まれず、1959年3月27日と29日、つまり聖金曜日と復活祭の日にメトロポリタン・オペラでのお別れコンサートでこの曲を演奏、2日目の記録が本ディスクになりました。当時激しい合唱を含むこの曲を指揮するには老年のワルターには無理ではないかとの声も出ていた中、「首尾一貫した力強い演奏ができなくなっているとうかがわせるものはない。彼の熱のこもった気合の声や独唱者たちへのしばしばこちらまで聞こえる指示の言葉は、演奏行為に完全に没入している人間の様を表している。— ニューヨーク・タイムズ紙‘59.3.29」 (前掲『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』) なお、ソプラノ・パートのミラノフは「怒りの日」を歌い終わってから体調不良で降板、代役で控えていたクロールに替っています。 ★以上3曲とも、曲の最初から終わりまで途切れはなく、終了後の拍手も入っています。それぞれ1枚のディスクに収録。いずれも放送原盤ディスクからの復刻にともなうスクラッチ・ノイズが多少ありますが、従来の海外盤をも凌駕する明瞭な音質で登場!国内盤初発売になります。さらに“高音質CDの決定版”であるUHQCD仕様で発売!歌詞対訳付き。 収録情報 曲目・内容 宗教曲集 (ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス/モーツァルト:レクイエム/ヴェルディ:レクイエム) /ワルター【3UHQCD】 DISC 1 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123 エレノア・スティーバー (ソプラノ) /ナン・メリマン (メゾ・ソプラノ) /ウィリアム・ヘイン (テノール) /ロレンツォ・アルヴァリ (バス) /ウェストミンスター合唱団/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1948年4月18日カーネギー・ホール、ニューヨーク (ライヴ) DISC 2 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K. 626 (ジュスマイヤー版) イルムガルト・ゼーフリート (ソプラノ) /ジェニー・トゥーレル (メゾ・ソプラノ) /レオポルド・シモノー (テノール) /ウィリアム・ウォーフィールド (バリトン) /ウェストミンスター合唱団/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1956年3月11日カーネギー・ホール、ニューヨーク (ライヴ) DISC 3 ヴェルディ:レクイエム ジンカ・ミラノフ (ソプラノ) &ハイディ・クロール (ソプラノ) /ロザリンド・エリアス (アルト) /カルロ・ベルゴンツィ (テノール) /ジョルジョ・トッツィ (バス) /メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 録音:1959年3月29日メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク (ライヴ) アーティスト(演奏・出演) ブルーノ・ワルター (指揮) レコーディング Produced by Epitagraph (原盤:エピタグラフ)
バッハの元で修行した フリードリヒ・クリスティアン・モールハイムの グダンスク時代の作品 ★独MDGレーベルによるバルト海沿岸諸国の音楽シリーズ第10弾。今回取り上げる作曲家は、フリードリヒ・クリスティアン・モールハイム。1719年4月26日にノイマルクの教師兼カントールの息子として生まれ、父より音楽を学ぶ。1733年わずか14歳でライプツィヒのJ.S.バッハの元を訪ね、聖トーマス音楽院で3年間学ぶ。モールハイムは、楽譜の複写作業を手伝って、バッハ家での下宿代を補填していました。クリスマス・オラトリオBWV248の一部やカンタータ第82番 「われ 足れり」 BWV 82、カンタータ 第97番「わがすべての行いに」 BWV 97、カンタータ第21番「われは憂いに沈みぬ」BWV 21、カンタータ第213番「岐路のヘラクレスわれらにまかせて見張りをさせよ」BWV213などに彼の筆跡が残されています。最も重要な仕事としては、1736年にライプツィヒで初演されたマタイ受難曲の完璧な複写です。バッハの元での勉強を終えた後1738年イェーナの大学で法学を学び、その後ハレ大学で1年半ほど学ぶ。この時期に14曲のオルガン作品を残しています。ギャラント様式で書かれ、均整の取れた才気あふれる作品です。モールハイムは1747年頃からグダンスクで演奏活動を行っています。チェンバロのリサイタルであったり、ソプラノ歌手であった妻の伴奏を行うなど夫婦で活躍していた。またモールハイムは聖マリア大聖堂での大きな行事のための作品を多く作曲し、グダンスクの市民にも大いに受け入れられました。モールハイムの作品は小編成のアンサンブルでも繊細で魅力的な響きを作り出し、ここに収録されている作品も、4人のソリストたちによる絶妙なアンサンブルで聴かせます。 収録情報 曲目・内容 バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ 10 フリードリヒ・クリスティアン・モールハイム (1719-1780) :カンタータとアリア 1-6. 主は我と共にありせば (Festo Annunciationis Mariae) (1765) PL-GD Ms. Joh. 63 7-12. 私たちには子供が生まれる (クリスマス用カンタータ/キリストの降誕) PL-GD Ms. Joh. 61 13-16. いと高き所には神に栄光あれ (キリストの降誕をたたえるカンタータ) (1749) PL-GD Ms. Joh. 65 17. 天上の娘 (教会アリア) PL-GD Ms. Joh. 66 18-19. 選ばれた群れは (Festo Michaelis) PL-GD Ms. Joh. 173b 20-28. 主なる神は、啓示を与え (聖霊降臨) PL-GD Ms. Joh. 173a アーティスト(演奏・出演) ゴルトベルク・バロック・アンサンブル ゴルトベルク・ヴォーカル・アンサンブル アンドレイ・シャデイコ (指揮) シーリ・カロリーン・ソーンヒル (ソプラノ) フランツィスカ・ゴットヴァルト (アルト) ヴァージル・ハルティンガー (テノール) ステファン・マクラウド (バス) レコーディング 録音:2021年10月6-8日、トリニティ教会、グダニスク