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オランダの若き名バリトンがコジェナーを迎えて歌う シューマン夫妻の音楽的対話 ★ロベルト・シューマンとクララ・シューマンの、声楽曲による音楽的対話を描いたアルバム。近年活躍の場を広げている注目株、1992年生まれのオランダのバリトン、ラウル・ステファニによる2枚目のアルバムです。伴奏は歌曲を得意とするゲロルト・フーバー。ステファニ自身も多く共演し、シューマン、グリーグ他を歌ったデビュー盤 (CC-72785) でも伴奏を務めたピアニストです。また、マグダレーナ・コジェナーが参加しているのも見逃せません。独唱と二重唱、男声と女声、それぞれの魅力がひきたつ内容です。 収録情報 曲目・内容 ロベルト&クララ・シューマン : 愛の春 ロベルト・シューマン : 『愛の春』より12の詩 (Ruckert) Op.37 (1841) [1] Der Himmel hat eine Trane geweint [2] Er ist gekommen* [3] O Ihr Herren* [4] Liebst du um Schonheit* [5] Ich hab' in mich gesogen [6] Liebste, was kann denn uns scheiden?** [7] Schon ist das Fest des Lenzes** [8] Flugel! Flugel! um zu fliegen [9] Rose, Meer und Sonne [10] O Sonn', o Meer, o Rose [11] Warum willst du andere fragen* [12] So wahr die Sonne scheinet** (2・4・11はクララ・シューマン作曲) 5つのリート Op.40 (1840) [13] Marzveilchen (Andersen) [14] Muttertraum (Andersen) [15] Der Soldat (Andersen) [16] Der Spielmann (Andersen) [17] Verratene Liebe (Chamisso) クララ・シューマン : 6つの歌曲 Op.13 (1844) [18] Ich stand in dunklen Traumen (Heine) [19] Sie liebten sich beide (Heine) [20] Die Liebe saB als Nachtigall (Geibel) [21] Der Mond kommt still gegangen (Geibel) [22] Ich hab' in deinem Auge (Ruckert) [23] Die stille Lotosblume (Geibel) ロベルト・シューマン : [24] 4つの二重唱曲 Op.78 (1849) 第1曲 Tanzlied (Ruckert) ** [25] 4つの二重唱曲 Op.78 (1849) 第2曲 Er und Sie (Kerner) ** [26] スペインの歌 Op.74 第4曲 (1849) 第4曲 In der Nacht (Geibel) ** [27] 4つの二重唱曲 Op.34 (1840) 第3曲 Unterm Fenster (Burns) ** アーティスト(演奏・出演) ラウル・ステファニ (バリトン) マグダレーナ・コジェナー (メゾソプラノ*) ゲロルト・フーバー (ピアノ) レコーディング 無印 : ステファニ * : コジェナー ** : デュエット 録音 : 2021年4月26-30日/ベルリン、アンドレアス教会
収録情報 曲目・内容 ベルリオーズ:ファウストの劫罰 アーティスト(演奏・出演) シャルロッテ・マルジョーノ(ソプラノ)ヴィンソン・コール(テノール)トーマス・クヴァストホフ(バリトン)ヤコ・フイペン(バス)ベルナルト・ハイティンク(指揮)オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団オランダ放送合唱団 レコーディング 録音:1999年、ライヴ
コジェナー、PENTATONEレーベル第4弾は、 ラトル率いるチェコ・フィルとの共演で、 バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェの「民謡集」! ★世界最高の名歌手マグダレーナ・コジェナー、PENTATONEレーベル第4弾は「民謡集」。バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェが民謡にインスパイアされ作曲した歌曲集です。共演はサイモン・ラトル指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団との豪華共演!ラトルとコジェナーは2022/23年シーズンの同団のアーティスト・イン・レジデンスを務めています。 ★当録音でもコジェナーの歌唱力は圧倒的。スタイルの全く違う4人の作曲家がそれぞれ選択した民謡をコジェナーは独自のスタイルで表現しており、ラトル率いるチェコ・フィルの好サポートを得て民謡の世界へと誘います。 ★スペイン出身の作曲家ハビエル・モンサルバーチェ (1912-2002) はカタルーニャ民謡を基調した作品で知られ、器楽曲、映画音楽、バレエ音楽など幅広いジャンルで作品を残しました。5つの黒人歌曲は1945年に作曲したモンサルバーチェの代表作。スペイン語の詩にのせた民族色の強い作品です。 ★「私の子供時代は民謡とともに育ちました。夏休みの夜にはテレビを観る代わりに姉や祖父母と一緒に台所で民謡を歌い、その民謡から新しいメロディを学び、即興で2重唱、3重唱を歌って楽みました。私が育ったモラヴィア地方は、どの村にも独自の曲と民謡があり、今もなお祝宴、冠婚葬祭などで歌われます。バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェ各作曲家が民謡を用いた作品に対するアプローチがユニークであるにも関わらず、私はそれぞれの曲に特別なつながりを感じています。民謡は日常生活について語り、先人から学ぶ道徳のようです。民謡はどんな感情もリアルに感じられる、私たちの文化遺産なのです」 (マグダレーナ・コジェナー) ★コジェナーがPENTATONEレーベルからリリースしているタイトルはどれも高い評価を得ており、バロック・レパートリーを歌った「ため息の庭」 (KKC-6107/PTC-5186725) 、ラトルがピアノ伴奏で共演した「ソワレ」 (PTC-5186671) 、ブロンフマンと共演した「郷愁」 (PTC-5186777) をリリースしております。 収録情報 曲目・内容 民謡集 1. バルトーク:5つのハンガリー民謡 BB 108 Sz.101 (1929) 【i.独房にて / ii.昔の哀歌 / iii.鈴のついた黄色い子馬 / iv.嘆き / v.ヴィラーグのランプは煌々と燃えている】 2. ベリオ:フォーク・ソングズ (1964) 【i.黒は色 / ii.空の下、歩き回って考えている / iii.月が昇った、丘の上に / iv.森のロシニョール / v.乙女に / vi.理想の女 / vii.ダンス / viii.悲しみの短詩 / ix.妻持つ男は不幸者 / x.糸紡ぎ娘 / xi.アゼルバイジャンの恋歌】 3. ラヴェル:5つのギリシャ民謡 (1904-1906) 【i.花嫁の目覚め / ii.向こうの教会へ / iii.私と比べられる男前はだれなんだ? / iv.乳香を集める女たちの歌 / v.何と楽しい!】 4. モンサルバーチェ:5つの黒人歌曲 (1945) 【i.ピアノの中のキューバ / ii.ハバネラの調べで / iii.短刀が自慢の伊達男 / iv.黒人の子守歌 / v.黒人の歌】 アーティスト(演奏・出演) マグダレーナ・コジェナー (メゾ・ソプラノ) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル (指揮) レコーディング 録音:(2) 2020年6月、 (1,3) 2022年11月、 (4) 2023年2月/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム (プラハ) エグゼクティヴ・プロデューサー:ロベルト・ハンチ (チェコ・フィルハーモニー管弦楽団) &ルノー・ロランジェ (PENTATONE) レコーディング・プロデューサー:マルケータ・トムコヴァー・ヤナーチコヴァー
ジャポニスム芸術に興味のある皆様必携! フランス化した日本の伝統美 ★日本とその伝統にインスピレーションを得た「ジャポニスム」は「フジヤマ・ゲイシャ」とは別次元で美術やファッションの世界に花開きましたが、音楽にも影響しています。このアルバムは、フランス女性ながら艶やかな浴衣と古き良き日本女性の凛としたたたずまいを見せるメゾソプラノ歌手ブレンダ・プパールが、仏訳された和歌によるフランス作曲家の歌曲と、フランス的感性を示す邦人作曲家の歌曲をあつめた好企画。 ★古くはショパンやサン=サーンスと親しかった大歌手ポリーヌ・ヴィアルドや、デルヴァンクールの14曲から成る「露の世」 (1927) 、12年にわたり日本に滞在し、教育面で多大な貢献をしたアンリエット・ピュイグ=ロジェの「3つの和歌」など興味津々。 ★さらに1947年生まれの女性作曲家グラシアーヌ・フィンジが正岡子規の句に作曲した「窓の月」や、このアルバムのために書き下ろされた1980年生まれのファビアン・ヴァクスマンと充実のラインナップ。当然ながらフランス語の発音の美しさに魅せられます。 ★邦人作品は別宮貞雄「さくら横ちょう」、小林秀雄「落葉松」など名曲のほか、このアルバムのディレクターでもある作曲家大野香織の「小野小町による五つの歌曲」も聴きもの。いずれもプパールは日本語歌唱に挑戦しています。 ★さらに魅力なのがジャン=ミッシェル・キムのフレッシュなピアノ。1989年東京生まれ、東京音楽大学で学んだ後パリ音楽院とザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で研鑽を積んだ期待の若手。ヨーロッパから見た日本を理想的に実現しています。 収録情報 曲目・内容 夜明けの恍惚〜ジャポニスムと日本歌曲 1. 別宮貞雄:さくら横ちょう 2. アンリエット・ピュイグ=ロジェ:3つの和歌 〜 I.芸者の歌 3. グラシアーヌ・フィンジ:赤とんぼ (宝井其角詩) 4. ピュイグ=ロジェ:3つの和歌 〜 II.雪 5. グラシアーヌ・フィンジ:窓の月 (正岡子規詩) 6. ピュイグ=ロジェ:3つの和歌 〜 III.夏の夜 7. ファビアン・ヴァクスマン:更科の影 (ロワヴィエ詩) 8. デルヴァンクール:露の世 9. ポリーヌ・ヴィアルド:日本女性 10. 大野香織:小野小町による五つの歌曲 11. 小林秀雄:落葉松 アーティスト(演奏・出演) ブレンダ・プパール (メゾソプラノ) ジャン=ミッシェル・キム (ピアノ) レコーディング 録音:2021年10月12-14日/ラ・マラドルリ・ド・ボーヴェ
MDGレーベルの第一歩となった名録音 ロッシーニの「小荘厳ミサ曲」が初CD化 プロデューサーのダブリングハウス氏が 丹精込めてマスタリング ★MDGレーベル始まりの録音がこの度満を持してCD化されました。曲目は、ヘルマン・クロイツ指揮によるロッシーニの「小荘厳ミサ曲」で、1976年マリーエンフェルトの修道院でライヴ収録されました。音楽的にも音響的にも妥協が一切ない見事な録音で、46年間培われたMDGレーベルの首尾一貫した録音のスタートを感じることができます。MDGの録音信条は、音楽が第一優先であり、過度な録音技術に頼らず、会場の響きを最大限取り込み、必要最低限のマイクセッティングで収録するものです。このロッシーニの「小荘厳ミサ曲」はLPでリリース直後、大きな反響があり「お気に入りレコードだ!傑出した音響空間を捉えている!」 (ステレオプレイ誌) 、「音楽的にも録音として最高峰だ!」 (フォノフォーラム誌) と業界でも高い評価を受けました。 ★そしてギュータースロー・バッハの演奏も必聴です。この合唱団はヘルマン・クロイツが何十年もかけて育て上げた地域に根付いた最高のアンサンブルです。4人のソリストと2台のピアノとハルモニウムという特徴的な楽器編成でロッシーニの美しい音楽を見事演奏しています。 ★今回のプロデューサーのヴェルナー・ダブリングハウス氏が丁寧にリマスタリングを行い、惜しくも数年前に亡くなった録音パートナーであったライムント・グリム氏の思い出と共に、最良の形で蘇らせました。 収録情報 曲目・内容 ロッシーニ:小荘厳ミサ曲 アーティスト(演奏・出演) ゲルダ・ハーグナー (ソプラノ) ガブリエレ・シュナウト (アルト) アルド・バルディン (テノール) カール・フェイス (バス) マリー=テレーズ・アンゲリッシュ (ピアノ) クリスティアン・デ・ブリュイン (ピアノ) マルティン・ルッカー (ハーモニウム) ギュータースロー・バッハ合唱団 ヘルマン・クロイツ (指揮) レコーディング 録音:1976年11月7日、マリーエンフェルト修道院 (ライヴ)
ギヨーム・ブルゴーニュ率いるアンサンブル Op.Citが 「月に憑かれたピエロ」をフランス語歌唱版で録音! ★シェーンベルクの無調時代を代表する野心作「月に憑かれたピエロ」。アルベール・ジローの有名な詩集に基づく21のメロドラマは、オットー・エリッヒ・ハルトレーベンの独語訳したものをテクストとしています。当アルバムではジローの詩を改変したフランス語版で収録。シェーンベルクの韻律に忠実で、1900年当時のキャバレーや劇場で流行していた表現力とリズムがこの作品の魅力であることを再認識できます。当アルバムにはヴォーカルのパートなしの器楽アンサンブル版も収録。実に興味深いアルバムとなっております。 収録情報 曲目・内容 シェーンベルク: 1. 「月に憑かれたピエロ」〜ソプラノ、フルート、ピッコロ、クラリネット、バス・クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための (仏語歌唱版) 2. 「月に憑かれたピエロ」 (歌唱なしの器楽アンサンブル版) アーティスト(演奏・出演) ギヨーム・ブルゴーニュ (指揮) アンサンブル Op.Cit 1. ジェシカ・マルタン・マレスコ (ヴォーカル) レコーディング 録音:2022年6月26&27日/サント=コロンブ=シュル=ガン (ロワール県)
バッハゆかりの街ライプツィヒを拠点とする ACCENTUS MUSICレーベルで録音された 抜群の演奏を誇るカンタータ集 ★ACCENTUS MUSICからリリースされている、優れた3つの合唱団とオーケストラによるJ.S.バッハのカンタータ集をまとめたボックス・セット。 ★ディスク1は、ベルリン古楽アカデミーとミヒャエル・フォッレによるライプツィヒ時代にバッハが残した独唱カンタータの中でも傑作揃いのバスのためのカンタータ3曲を収録した1作。貫禄たっぷりの深みのある声をもつベテランのフォッレとベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団の安定した緻密なアンサンブルは必聴。ディスク2には、合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊によるバッハのカンタータ集。「大天使ミカエルの祝日」用に書かれたカンタータを中心にしたアルバム。そして最後ディスク3には、世界で最も歴史ある少年合唱団の聖トーマス教会合唱団とその第17代トーマスカントルのゴットホルト・シュヴァルツ (2016〜2021年) によるカンタータ集。ソリストには、ドイツのソプラノ歌手ジュリア・ソフィー・ワーグナー、アルトとテノールには同合唱団に在籍していたシュテファン・カーレとヴォルフラム・ラトケ、そしてフィッシャー=ディースカウにも師事したバリトンのトビアス・ベルントらが登場します。12世紀の聖トーマス教会完成とともに創設された、聖トーマス教会少年合唱団。バッハはこの教会の音楽監督を務め、少年たちに指導をしながら作曲活動を行いました。ここに収録されている3つのカンタータ (BWV33,17,99) はバッハがライプツィヒにいた頃のものです。 収録情報 曲目・内容 CD1: J.S.バッハ:バスのためのソロ・カンタータ集 カンタータ第21番 BWV21「ライプツィヒ時代にバッハが残した」よりシンフォニア カンタータ第82番 BWV82「われは満ちたれり」 カンタータ第42番 BWV42「この安息日の夕べに」よりシンフォニア カンタータ第158番 BWV158「平安なんじにあれ」* カンタータ第169番 BWV169「神にのみわが心を捧げん」よりシンフォニア カンタータ第56番 BWV56「われ喜びて十字架を担わん」 ミヒャエル・フォッレ (バス) ロビン・ヨハンセン (ソプラノ) * RIAS室内合唱団 ベルリン古楽アカデミー ラファエル・アルパーマン (オルガン、音楽監督) 録音:2016年12月ベルリン・イエスキリスト教会 CD2: J.S.バッハ:カンタータ集〜とどまれ かたえに天使よ わが かたえに カンタータ第19番「かくて戦おこれり」BWV19 カンタータ第169番「神ひとり、わが心を知りたまわん」BWV169 カンタータ第158番「平和汝とともにあれ」BWV158 カンタータ第149番「人は喜びもて勝利の歌をうたう」BWV149 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊 ハンス=クリストフ・ラーデマン (指揮) レンネケ・ライテン (ソプラノ) アンケ・フォンドゥング (アルト) ベネディクト・クリスティアンソン (テノール) ピーター・ハーヴェイ (バス) デヴィッド・フランケ (オルガン) 録音:2018年9月、聖ヴェンツェル教会、ナウムブルク CD3: J.S.バッハ:カンタータ集 カンタータ第33番「ただ御身へと、主イエス・キリスト」BWV33 カンタータ第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」BWV17 カンタータ第99番「神のみわざはすべてなされ」BWV99 ライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団 ゴットホルト・シュヴァルツ (指揮) ザクセン・バロックオーケストラ ジュリア・ソフィー・ワーグナー (ソプラノ) シュテファン・カーレ (アルト) ヴォルフラム・ラトケ (テノール) トビアス・ベルント (バス)
バッハ父子の「マニフィカト」ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライによる演奏 ★C.P.E.バッハは大バッハの次男であり、兄弟の中でも特に父バッハへの音楽に対する敬意を持っていたといいます。しかし、その父よりもテレマンの作曲様式を受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いたと言われ、生前は父バッハよりも高名だったという人物。1749年に書いたマニフィカトは、自身が、偉大なる父バッハの後継者としてライプツィヒ・トーマス教会の楽長になれるようにという願いをこめて書いたもの。結局エマヌエルはこの職に就くことはできませんでしたが、終曲の合唱フーガなど、父バッハを思わせる作風で、父の後継者としての力量のアピールだったのかもしれません。同時にエマヌエルのマニフィカトは父の作品と直接比較されることにもなりました。J.S.バッハは1723年38歳でトーマスカントールに就任。就任後の最初の大作としてマニフィカトBWV243を発表しました。本録音は、2020年12月にゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮によるバッハ父子による2つの「マニフィカト」を収録。優れたソリスト陣との共演でしたが、残念ながら誰もいないホールでの上演となり、演奏はライヴ・ストリーミングされました。 収録情報 曲目・内容 J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調BWV243C.P.E.バッハ:マニフィカト ニ長調Wq215 アーティスト(演奏・出演) ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)ミリアム・ファージンガー(ソプラノ)アニャ・シェルク(ソプラノ:2)マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)パトリック・グラール(テノール)マルクス・アイヒェ (バリトン) レコーディング 録音:2020年12月、ルートヴィヒスブルク
麗しのクリスマス・キャロル集 歌の伝統をまもりつづける合唱団による ハイレベルな歌唱と美しいアレンジ ★ドイツ、バイエルン州にあるノイボイエルンの合唱団が歌うバイエルン、チロル、ザルツブルク、シュタイアーマルクのクリスマス・キャロル集です。合唱のほか二重唱や三重唱もあり、ア・カペラを主体としつつオルガン、ハープ、ヴァイオリン、クラリネットなどいろいろな楽器も参加して、麗しく美しい気分を盛り上げます。 ★1967年にドイツの名指揮者グッテンベルク (1946-2018) が創設した合唱団「ノイボイエルン合唱協会」は、初期バロックから20世紀音楽に至るまで幅広いレパートリーを持ち、国内外で大きな成功を収めているグループです。また伝統的なクリスマス・キャロルを歌う習慣を維持しており、クラシック音楽と伝統音楽の双方を芸術的なレベルにまで高めています。このアルバムに収録された楽曲も、どれも自分たちの持ち曲として見事に歌い上げられており実に感動的です。 収録情報 曲目・内容 ノイボイエルンの合唱団によるクリスマス・キャロル集 1. Lasst uns heut vor Freuden singen 2. Andante aus der Sammlung Horak 3. Vor mir brauchst di net furchtn 4.Menuett aus WeiBenbach 5. Es hat der Kaiser Augustus 6. Zwei Menuette von Weinmuller 7. Maria wollte wandern 8. GegruBt seist du, o Maria 9. O edle, liebreiche, herzguldene Nacht 10. Es mag net finster werdn 11. Jetzt fangen wir zum Singen an 12. Achtaler Walzer 13. Auf, auf, es kommt der Tag 14. Frohlocket, ihr Menschen 15. Bayrisch Polka mit a-Moll 16. Es hat sich halt eroffnet 17. Boarischer Der Dritte 18. Es wird scho glei dumpa 19. Da drinnen im Stalle 20. Schlaf wohl, du Himmelsknabe du 21. Menuett 22. Still, still, weils Kindlein schlafen will 23. Landler in G 24. Was is des zum Plunda 25. Alpbacher Boarischer 26. Lippei sollst gschwind aufstehn 27. Auf, auf, es is scho Tag 28. Feierabend Landler 29. Die heilign drei Konig an hochgeborn アーティスト(演奏・出演) エノッホ・ツー・グッテンベルク (指揮) ノイボイエルン合唱協会
名匠アーマンが響かせる19世紀ドイツ教会音楽の頂き。 メンデルスゾーンの合唱曲集! ★SACDハイブリッド盤。名合唱指揮者マーカス・クリードに師事し、主にドイツの放送合唱団で指揮者を務めてきた合唱指揮者フィリップ・アーマン (1974年生) が、現在首席指揮者を務めるMDRライプツィヒ放送合唱団とメンデルスゾーンの宗教合唱曲を録音。 ★「スコットランド」「イタリア」「真夏の夜の夢」といったオーケストラ作品や、「無言歌」「歌の翼に」といった愛らしい小品の影に隠れがちですが、メンデルスゾーンにとって合唱曲は、大変重要なジャンルでした。メンデルスゾーンは、パレストリーナやバッハらのルネサンスやバロックの様式だけでなく、ユダヤ教の伝統音楽の様式も取り入れ、独自の合唱音楽の様式を作り上げました。そのすばらしい音楽は、19世紀ドイツの教会音楽の頂きとされています。このアルバムには、有名な詩篇のドイツ語訳に付けられた作品からラテン語の作品 (Op.115) 、そして世界初録音となる「聖なるかな」MWV B 47まで、メンデルスゾーンの宗教合唱曲の概要と言える楽曲が選ばれ、収録されています。約70名という大規模な合唱団をまとめあげ、精緻な響きを生み出すアーマンの手腕はさすがです。 ★メンデルスゾーンの重要なジャンルである合唱音楽の貴重なアルバムというだけでなく、日本のアマチュア合唱団にとってのまたとないお手本となる歌唱と言えるでしょう。 〜フィリップ・アーマンとMDRライプツィヒ放送合唱団によるPENTATONEでのファースト・アルバム好評発売中〜 「ブルックナー&ミヒャエル・ハイドン : モテット集」 (PTC-5186868) 収録情報 曲目・内容 1. 詩篇第100番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」MWV B 45 3つの詩篇モテット Op.78 2. 第1番〜詩篇第2番「いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ」 (改定版) MWV B 41 3. 第2番〜詩篇43番「神よ、わたしを裁きたまえ」 (改定版) MWV B 46 4. 第3番〜詩篇第22番「我が神よ、我が神よ、なにゆえわたしを見捨てられるのか」MWV B 51 2つの宗教的合唱曲 Op.115 5. 第1番「死せる者は幸いなり」 6. 第2番「思慮深きひとは、さらに輝き」 ドイツの典礼より MWV B 57より 7. 第3番「キリエ」 8. 第4番「いと高きにある神に栄光あれ」 9. 第10番「聖なるかな」 10. 夕べの祈り「主よ、わたしたちを憐れみたまえ」 MWV B 12 11. 「目を上げて」〜オラトリオ「エリヤ」Op.70より 12. 主はあなたのために天使に命じ MWV B 53 3つモテット Op.69 13. 第1番「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」 MWV B 60 14. 第2番「全地よ、主に向かいて歓呼の声をあげよ」 MWV B 58 15. 第3番「わたしの魂は主をあがめ」 MWV B 59 16. 聖なるかな MWV B 47 (世界初録音) アーティスト(演奏・出演) フィリップ・アーマン (指揮) MDRライプツィヒ放送合唱団 レコーディング セッション録音 : 2022年9月/パウル・ゲルハルト教会 (ライプツィヒ)
国内外の音楽界で絶大な人気を誇る 気鋭のバリトン歌手 大西宇宙、 初のCDリリース! ●欧米の歌劇場や音楽祭などで絶賛を浴び、国内でも数々のオペラ、演奏会に出演し絶大な人気を誇るバリトン歌手の大西宇宙 (おおにし たかおき) がついにCDをリリースします。 ●ピアノ伴奏には、過去にフィッシャー=ディースカウやヘルマン・プライなど、数々の伝説的名歌手との共演を果たしてきた日本楽壇のレジェンド 小林道夫を迎え、大西の瑞瑞しい感性と小林の深い洞察が、新たなドイツ歌曲の世界を拓いていきます。 ●2人の出会いは、2019年の第30回日本製鉄音楽賞で、大西がフレッシュ・アーティスト賞、小林は特別賞を受賞したことが契機となりました。以来、お互いにプログラムを練り上げ、幾多のリハーサルを重ねた後に、今回のレコーディングが行われました。 ●プログラムは正統的なドイツ歌曲集。特に演奏機会の少ないベートーヴェン、CDなどの録音が少ないシェーンベルクは、本作が貴重なレコーディングと言えます。 ●ライナーノートは野平一郎氏の書き下ろし。作曲家・ピアニストとしての鋭い視点から探る演奏論、楽曲解説は必読です。 収録情報 曲目・内容 1. ロベルト・シューマン:『詩人の恋』Op.48 2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:『遙かなる恋人に寄せて』Op.98 3. アルノルト・シェーンベルク:『2つの歌曲』Op.1 アーティスト(演奏・出演) 大西宇宙 (バリトン) 小林道夫 (ピアノ) レコーディング セッション録音:2022年6月7、8、9日/J:COM 浦安音楽ホール
初のドイツ語オラトリオ シュッツの傑作『イエス・キリストの復活の物語』 ハインリヒ・シュッツ (1585-1672) は、初期バロックを代表する作曲家。バッハが1685年生まれなので、ちょうど100年前の生まれの人。ガブリエリやモンテヴェルディらイタリア・バロックの華やかな要素と、後期フランドル楽派の対位法的な技巧を、ドイツの教会音楽の伝統の中に巧みに結合させた作風で、プロテスタントの精神を音楽に投影したという意味では、バッハと並び、歴史上最高の音楽家と呼べる存在と言えるでしょう。 本盤に収録されている、最初のオラトリオとされる『イエス・キリストの復活の物語 (復活祭オラトリオ) 』は、1623年にドレスデン王宮の礼拝堂で復活節第3主日晩課に初演されました。シュッツの初期の代表作でヴェネツィア留学での複合唱様式体得を生かし、洗練された手法で復活という神秘性を音楽で表現しています。演奏は、ルネサンスとバロック時代の音楽を専門に、歴史的作品の演奏を行っているアンサンブル・ポリハルモニーク。シュッツとプレトリウスのイースターを祝う作品集です。 収録情報 曲目・内容 キリスト復活の物語 シュッツ: 『善良な羊飼いはよみがえられた』 SWV469 『復活祭オラトリオ (イエス・キリスト復活の物語) 』 SWV50 ミヒャエル・プレトリウス:『ハレルヤ、キリストはよみがえり』 アーティスト(演奏・出演) アンサンブル・ポリハルモニーク レコーディング 録音:2022年2月、ベルリン、イエス・キリスト教会
1945年2月3日ドレスデン爆撃追悼コンサート、ヘレヴェッヘが登場 ★第2次世界大戦中の1945年2月13日から15日にかけ、連合軍はドレスデンに無差別爆撃を行いました。これにより同市は灰燼に帰し、2万5千人とも6万人ともいわれる一般市民が犠牲となりました。この犠牲者を悼む式典が毎年行われますが、同市を代表するオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンが追悼演奏を務めます。2021年はフィリップ・ヘレヴェッヘがバッハの教会カンタータを披露しました。★コロナ禍ゆえ無観客で行われましたが、全世界を覆うパンデミックの恐怖も加わり、今年のコンサートはひときわ印象的。というのは、とりあげられているカンタータ第82番と第199番は、どちらもソロ・カンタータで合唱が入っていません。これもソーシャルディスタンスゆえとも思われますが、声楽アンサンブルからキャリアを始めたヘレヴェッヘがあえてこの形態の作品を選んでいるのが意味深長です。★その抑えた情感と真摯な祈りがドレスデンの罪なき犠牲者とコロナで苦しめられている世界中の人々を救おうとしているかのようです。★Disc2はヘレヴェッヘのインタビューのほか、2014年、1994年、1995年の同コンサートの一部が披露されています。ティーレマン、コリン・デイヴィス、ハイティンクらそれぞれの祈りに満ちた世界を堪能できます。 収録情報 曲目・内容 [Disc1]J.S.バッハ:カンタータより1. 第21番「私の心は思い煩いで一杯でした」BWV21〜シンフォニア2. 第82番「私は満ち足りた」BWV82(バス版)3. 第12番「泣くこと、嘆くこと、案ずること」BWV12〜シンフォニア4. 第199番「私の心は血の中で泳ぐ」BWV199[Disc2]1. ヘレヴェッヘのインタビュー2. ヴェルディ:レクィエム〜レクィエム/怒りの日/奇しきラッパの響き3. ベルリオーズ:死者のための大ミサ曲(レクィエム)Op.5〜第2曲 怒りの日4. マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第5楽章5. シュテファン・ラングによるアンドレアス・シュライバーのインタビュー アーティスト(演奏・出演) 【Disc1】クレシミル・ストラジャナッツ(バス・バリトン)[track-2]ドロテー・ミールズ(ソプラノ)[track-4]フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン2021年2月12日/ドレスデン、ゼンパーオーパー【Disc2】クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)マリーナ・プルデンスカヤ(メゾソプラノ)チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)ドレスデン国立歌劇場合唱団クリスティアーン・ティーレマン(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-2]2014年2月13日/ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)キース・イカイア=パーディ(テノール)ドレスデン国立歌劇場合唱団ジンフォニーコール・ドレスデンジングアカデミー・ドレスデンサー・コリン・デイヴィス(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-3]1994年2月14日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)シャルロッテ・マルギオーノ(ソプラノ)ヤルド・ファン・ネス(アルト)ザクセン州立ドレスデン・シュターツカペレ合唱団ドレスデン交響合唱団ベルナルド・ハイティンク(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン[track-4]1995年2月13日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニック、豊かな音楽で魅了する メゾ・ソプラノ小林真理がメシアンの「ハラウイ」を録音! ★現在フランスを拠点に演奏・教育の両面で活躍し続ける、日本を代表するメゾ・ソプラノ小林真理がメシアンの「ハラウイ」を録音しました。 ★小林はレジーヌ・クレスパンのもとで学び、ウィリアム・クリスティのクラスを1等賞で卒業した実績をもち、フランス歌曲、古楽から現代音楽まで知性とテクニック、豊かな音楽で魅了しています。その小林の東京芸術大学博士課程論文のテーマがメシアンの「ハラウイ」でした。そのライフワークともいえる作品を、パリ留学時代からの信頼おけるピアニスト、棚田文紀を迎えて満を持してリリースしました。 ★メシアンが1945年に作曲した異国趣味の作品「ハラウイ」は、ペルーに伝わるインカ帝国の民謡からインスピレーションを得た12からなる歌曲。「ハラウイ」はケチュア語で「愛と死の歌」を意味し、戦争という体験の中で死に近づいた後、再びメシアンが新しく生まれた如く生き始めたころに作曲された悲恋物語です。小林と棚田が思いを込めて演奏しております。 収録情報 曲目・内容 オリヴィエ・メシアン (1908-1992) :「ハラウイ -愛と死の歌-」 (1945) 1. 眠っていた町、おまえよ 2. こんにちは おまえよ、緑色の鳩よ 3. 山々 4. ドゥンドゥ チル 5. ピルーチャの愛 6. 惑星的反復 7. 別れ 8. 音節 9. 階段は繰り返す、太陽の行い 10. 星の愛の鳥 11. カチカチ星 12. 暗闇の中で アーティスト(演奏・出演) 小林真理 (メゾ・ソプラノ) 棚田文紀 (ピアノ) レコーディング 録音:2008年10月/モントロイユ、コンセルバトワール内ホール 録音技師:アントワーヌ・ドウモンケ
「その声に触れると、奇跡を信じたくなるし、もっと自由になれる気がしてくる。ー島田雅彦」日本が世界に誇るカウンターテナー藤木大地、ゴージャスな新録音登場! ★デビューアルバム「死んだ男の残したものは」(2017年4月発売 KKC-046)から4年。2017年にオペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場に東洋人のカウンターテナー歌手として歴史上初めて登場、音楽の都の聴衆に熱狂的に迎えられ、新国立劇場の主役としても凱旋する、いまや日本が世界に誇るオペラ歌手となったカウンターテナー 藤木大地。奇跡とも形容されるその唯一無二の美声と類い稀なる音楽はさらに深みを増し、心のひだを優しく撫でる「言葉」を私たちに届けてくれています。そんな藤木大地の待望の最新作は、カウンターテナーの真骨頂であるバロック・オペラのアリアから、古典派、ロマン派、ミュージカル、讃美歌を経て、現代の邦人作曲家作品まで到達する、彼のレパートリーの今を網羅したポートレイト。共演には、全員が国際コンクール受賞者であるスーパートッププレイヤーたちが藤木のために集結しました。そして室内楽編成のための新アレンジはすべて、当代きっての人気作曲家 加藤昌則によるもの。奏者それぞれの持ち味が最大限に引き出された、オーケストラに勝るほどの豊かなサウンドが、聴き手に迫ります。帯には島田雅彦氏、ブックレットには大和田獏氏、木下牧子氏、村松崇継氏、そして加藤昌則(楽曲解説)による、藤木大地のうたを愛する人々のメッセージが並びます。一枚を通じて、自然に心を動かしてくれる尊い時間が待っています。デビューからずっと、今をときめきつづける藤木大地の魅力を、最高のかたちで味わえる作品です。★藤木大地+ピアノ五重奏の編成は、2020年2月に東京で初演された新作歌劇『400歳のカストラート』のために初めて組まれたものです。『400歳のカストラート』は、?もしカストラートが現代まで存在しつづけていたら、どんな歴史や物語が生まれていただろうか?という藤木自身のアイデアから生みだされた舞台。ストーリーは、藤木大地が不死の力を与えられた人気カストラート歌手に扮し、400年もの音楽史の代表的な作品をうたいながら、現代までを生き、最後には永遠の命を返上するというもので、満場の感動を呼びました。舞台作品で上演された10曲のほか、このアルバムのためにあらたに編曲された6曲が盛り込まれた、だれしもの人生(いのち)を思い起こさせるラインアップです。=横隔膜や声帯、口蓋を完璧にコントロールし、声の至芸を極めると、聴衆の鼓膜ばかりか、情動まで震わせ、かつジェンダーを超越した響きが生まれる。歌われることで、コトバの一つ一つが磨き上げられ、眠っていた詩が目覚める。高原の空気や岩清水にも似た、濁りも淀みもないその声に触れると、にわかに奇跡を信じたくなるし、もっと自由になれる気がしてくる。藤木大地は心折れる現実を浄化するシャーマンである。(島田雅彦)= 藤木大地 プロフィール2017年、オペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場に鮮烈にデビュー。アリベルト・ライマンがウィーン国立歌劇場のために作曲し、2010年に世界初演された『メデア』ヘロルド役での殿堂デビューは、日本人、そして東洋人のカウンターテナーとしても史上初の快挙で、現地メディアから絶賛されるとともに、音楽の都・ウィーンの聴衆からも熱狂的に迎えられただけでなく、日本国内でも大きなニュースとなる。2012年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてオーストリア代表として2年連続で選出され、世界大会でファイナリストとなり、ハンス・ガボア賞を受賞。同年、日本音楽コンクール声楽部門にて、歴史上初めてカウンターテナーとして第1位を受賞。2013年、ボローニャ歌劇場の開場250周年記念として上演されたグルック『クレーリアの勝利』マンニオ役に抜擢されてヨーロッパデビュー。続いて同劇場でバッティステッリ『イタリア式離婚狂想曲』カルメロ役で出演し、国際的に高い評価を得る。国内では、主要オーケストラとの公演や各地でのリサイタルが常に絶賛され、全国からのオファーが絶えない。2017年、ファーストアルバム「死んだ男の残したものは」(キングインターナショナル)をリリース。2018年には、村上春樹原作の映画「ハナレイ・ベイ」の主題歌を担当、同時にマーティン・カッツとの共演によるアルバム「愛のよろこびは」(ワーナーミュージック・ジャパン)を発表。2020年、東京文化会館にて企画原案・主演をつとめた新作歌劇『400歳のカストラート』が大成功をおさめた。また、新国立劇場2020/2021シーズン開幕公演 ブリテン『夏の夜の夢』にオーベロン役で主演、続けてバッハ・コレギウム・ジャパンとのヘンデル『リナルド』でもタイトルロールを演じ、その圧倒的な存在感と唯一無二の美声で聴衆を魅了、オペラ歌手としての人気を不動のものとする。2021年、大野和士の総合プロデュースにより新国立劇場にて世界初演された渋谷慶一郎『スーパーエンジェル』(島田雅彦台本)ではアキラ役で主演。アンドロイド「オルタ3」との共演は画期的なオペラのかたちを世界へ提示した。バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで活動を展開し、デビューから現在まで絶えず話題の中心に存在する、日本が世界に誇る国際的なアーティストのひとりである。洗足学園音楽大学客員教授。横浜みなとみらいホール プロデューサー 2021-2023。 収録情報 曲目・内容 1. 主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ) 2. 喜びに身を震わせて(ヴィヴァルディ:歌劇『ジュスティーノ』)3. 怪物や魔物と戦わせてくれ(ヘンデル:歌劇『オルランド』)4. アデライーデ(ベートーヴェン)5. お客を招くのが趣味でね(J.シュトラウス II 世:オペレッタ『こうもり』)6. アヴェ・マリア(マスカーニ)7. ヴォカリーズ(ラフマニノフ)8. アニュス・デイ(バーバー)9. 私はこの世に忘れられた(マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲)10. I Dreamed a Dream(ミュージカル『レ・ミゼラブル』)11. 抗いようのない悲しみが(ヘンデル:歌劇『ガウラのアマディージ』)12. 神ともにいまして(讃美歌)13. ?(木下牧子)14. 絶えることなくうたう歌(加藤昌則)15. いのちの歌(村松崇継)16. もしも歌がなかったら(加藤昌則) アーティスト(演奏・出演) 藤木大地(カウンターテナー)成田達輝(ヴァイオリン)小林美樹(ヴァイオリン)川本嘉子(ヴィオラ)中木健二(チェロ)松本和将(ピアノ/ 1,8,10以外)加藤昌則(作曲・編曲) レコーディング 録音:2021年6月/キング関口台第1スタジオ
レザール・フロリサンが壮麗かつ極上の柔らかさで美しく歌い上げる! ヴィヴァルディの想像上の「ミサ」 ★ヴィヴァルディは司祭の資格を持ち、「赤毛の司祭」と呼ばれていますが、礼拝などを取り仕切ることはない在俗司祭でした。ピエタ慈善院付属音楽院での教職、およびオペラ作曲家やヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしての活躍がその活動の大部分を占め、教会音楽のジャンルの作曲は比較的少なく、ミサ典礼文のすべてに付曲したいわゆる完成した「ミサ曲」も残されていません。アグニュー率いるレザール・フロリサンは、現存する完成された宗教曲「グローリア」などとともに、ヴィヴァルディのほかの楽曲に、旋律を変えずにミサ通常文のテキストをあてはめ (コントラファクトゥム) たものを組み合わせて、ひとつの完成した「ミサ曲」を作り上げました。素晴らしいソリスト、器楽陣によって、壮麗かつ極上の柔らかさと、音楽することの喜びと音楽への愛にあふれた演奏となっています。 収録情報 曲目・内容 ヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」 ・キリエ (RV 587) ・グローリアへの導入:モテット「深紅色で描かれた女」 RV 642 (Introduzione al Gloria: Motet Ostro picta, armata spina RV 642) ・グローリア RV 589 ・クレド RV 591 ・サンクトゥス〜グローリア「主を怖れるものは幸いなり RV 597 第1曲、「主は言われた」 RV 807 第7曲のコントラファクトゥム (contrafactum of Beatus Vir RV 597/1 and Dixit Dominus RV 807/7) ・ベネディクトゥス〜「主は言われた」 RV 807 第8曲のコントラファクトゥム (contrafactum of Dixit Dominus RV 807/8) ・アニュス・デイ〜マニフィカト RV 610 第1,8曲およびキリエ RV 587のコントラファクトゥム (contrafactum of Magnificat RV 610/1 & 8 and Kyrie RV 587) アーティスト(演奏・出演) レザール・フロリサン (合唱、管弦楽) ゾフィー・カルトホイザー (ソプラノ) ルシール・リシャルドー (メゾ・ソプラノ) レナータ・ポクピク (メゾ・ソプラノ) レコーディング 録音:2020年3,10月、パリ
ラーデマン&ゲヒンガー・カントライが 遂に《天地創造》を録音! ★合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとゲヒンガー・カントライによるハイドン《天地創造》。 ★《天地創造》は晩年の2度にわたる英国滞在中に、《メサイア》などヘンデルの大作におおいに触発され着想した、その規模内容ともにハイドンの最高傑作といわれるオラトリオ。旧約聖書の『創世記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテキストの題材として、神による創造の第1日から第4日まで、生き物が出現する第5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場と、創世の七日間を時系列に沿って3部構成で描いています。このように直截的にキリスト教的世界観で彩られた内容と、絵画的ともいうべき巧みな手法でわかりやすく活写される動物たちの魅力や、オーケストラや合唱が全体を通して活躍することから、欧米ではとりわけ人気も高く特別な作品として迎えられています。 ★ハンス=クリストフ・ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、2019年にヘンデルの《メサイア》、2020年にJ.S.バッハの《マタイ受難曲》と宗教曲の大作を次々に録音し、圧巻の演奏を聴かせてくれただけに、今回の《天地創造》も期待が高まります。ソリストには、キルギス共和国出身のソプラノ、カタリーナ・ コンラーディ。ドイツ国内を中心に欧州各地で活躍しているテノール、ユリアン・ハベルマン。ドレスデン聖十字架合唱団でボーイソプラノとして活動していた現在はバス歌手のトビアス・ベルントといった充実の歌手陣が揃い、見逃せない録音となっております。 収録情報 曲目・内容 ハイドン:オラトリオ《天地創造》 アーティスト(演奏・出演) ゲヒンガー・カントライ (ゲヒンゲン聖歌隊) ハンス=クリストフ・ラーデマン (指揮) カタリーナ・ コンラーディ (ソプラノ) ユリアン・ハベルマン (テノール) トビアス・ベルント (バス) レコーディング 録音:2021年10月、ルートヴィヒスブルク
サヴァールの「ミサ・ソレムニス」 日本語帯・解説付き ★サヴァールの勢いがとまりません。ベートーヴェンの交響曲 (第1-5番:AVSA-9937/第6-9番:AVSA-9946) に続く、ベートーヴェン・シリーズの第3弾にして完結編の登場。1823年 (1819-1823年にかけての制作) に完成した、ミサ・ソレムニスです。サヴァールは、2023年10月末に来日公演が実現しました。ヴィオール奏者としての来日でしたが、その音楽が素晴らしいのはいうまでもなく、演奏技術のすばらしさも80代にしてなお世界最高峰であることを聴衆に印象づけたツアーとなりました。指揮者としての活動ももちろんますますの高みにあります。 ★サヴァールは、「ベートーヴェンについて私がいつも魅了されるのは、その言葉の力強さもさることながら、彼の音楽が、出自や階級や信条に関係なく、すべての人間に語りかけ、単に貴族や聖職者のエリートを満足させるためだけに作曲されていないことだ。」と述べています。ここでも過去の伝統のすべての重みから解き放たれた別次元の世界で、まさに作品が生まれたばかりのような生々しさで、ベートーヴェンの音楽がすべての人間に語りかける力に満ちていることを実感させてくれる演奏です。 ★録音も素晴らしく、冒頭からやわらかく包み込まれるような極上の世界。コンサートミストレスは、ラヴェル作品のCD「ムーヌへのオマージュ」 (KKC-6580/CC-72916) で2022年のレコード・アカデミー賞を受賞して一挙に注目度が高まっているリナ・トゥール・ボネ。≪ベネディクトゥス≫でのソロもボネが演奏しており、文字通り天上的な、聴き手を高みに連れて行ってくるような美しさです。 収録情報 曲目・内容 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123 アーティスト(演奏・出演) ジョルディ・サヴァール (指揮) ル・コンセール・デ・ナシオン〈リナ・トゥール・ボネ (コンサートミストレス、ソロ) 〉 ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ (合唱/合唱指揮:ルイス・ヴィラマホ) YOCPAアカデミーメンバー リナ・ジョンソン (ソプラノ) オリヴィア・フェアミューレン (メゾ・ソプラノ) マルティン・プラッツ (テノール) マヌエル・ヴァルサー (バリトン) レコーディング 録音:2023年5月11-16日、カルドナ城修道院
史上初企画 音楽でも宮澤賢治は天才だった! 故郷の偉大な先輩の全歌曲を 福井敬が真似のできぬ至芸で謳いあげる!! ★人気、知名度ともに日本最高のテノール福井敬の最新アルバムは宮澤賢治歌曲全集。岩手出身の福井にとり、郷土の生んだ偉人・宮澤賢治は別格な存在でした。これまでも「星めぐりの歌」は愛唱してきましたが、今回全作品に挑みました。音楽作品の観点から宮澤賢治を考察する初の試みとなります。 ★宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられています。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残されています。 ★全点賢治自身の詩により、うち 8篇は作曲も手掛けています。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作と言えます。そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い限りです。「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚きです。 ★28篇すべての録音は史上初。メルヘン調、邦楽調、讃美歌調から浅草オペラ調までさまざまなスタイルで変化に富み、聴き手を飽きさせません。劇「饑餓陣営」の4曲では福井敬の大将に加え3人の若手でオペレッタ風にしていて抱腹絶倒。重唱曲も彼らが対旋律を受け持ち、楽譜を忠実に再現します。柔軟な感性、才気とエネルギー、人を楽しませる能力はさすが宮澤賢治と唸らされます。 ★賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也(1928-)が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けました。 ★ボーナス・トラックとして賢治の代表作「雨ニモ負ケズ」を岩手言葉で朗読。聴衆を特別な世界へ引き込み感動させる逸品です。 ★このアルバムはキングインターナショナル独自制作盤(旧たまゆらレーベル)です。輸入盤等は存在しません。 収録情報 曲目・内容 宮澤賢治歌曲全集「イーハトーヴ歌曲集」 1. 月夜のでんしんばしら 【宮澤賢治作曲】 2. イギリス海岸の歌 【宮澤賢治作曲】 3. 精神歌1 【川村悟郎原曲】 4. 精神歌 2 【川村悟郎原曲】 5. 剣舞の歌 【宮澤賢治作曲】 6. 応援歌 【原曲不明】 7. 牧者の歌 【J.E.スピルマン原曲】 8. ポランの広場 【G.エヴァンズ原曲】 9. 太陽マジックの歌 【宮澤賢治作曲】 10. 牧歌 【宮澤賢治作曲】 11. 星めぐりの歌 【宮澤賢治作曲】 12. 北ぞらのちぢれ羊から 【宮澤賢治作曲】 13. 大菩薩峠の歌 【宮澤賢治作曲】 14. ポラーノの広場のうた 【C.H.ガブリエル原曲】 15. 角礫行進曲 【グノー作曲】 16. 牧馬地方の春の歌 【イッポリトフ=イワーノフ作曲】 17. 種山ヶ原 【ドヴォルザーク作曲】 18. 弓のごとく 【ベートーヴェン作曲】 19. 火の島の歌 【ウェーバー作曲】 20. 黎明行進曲 【作曲者不明】 21. 私は五連隊の古参の軍曹 【チッペラリー原曲】 22. 一時半なのにどうしたのだろう 【スイミング・ワルツの旋律】 23. 糧食はなし四月の寒さ 【スイミング・ワルツの旋律】 24. 饑餓陣営のたそがれの中 【讃美歌原曲】 25. バナナン大将の行進曲 A 【教導団歌原曲】 26. バナナン大将の行進曲 B【教導団歌原曲】 27. 耕母黄昏 【宮澤賢治讃美歌原曲】 28. 風の又三郎 【杉原泰蔵作曲】 (全曲宮澤賢治作詩、中村節也編曲) ★ボーナス・トラック 雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読) アーティスト(演奏・出演) 福井敬(テノール) 谷池重紬子(ピアノ) 和田央(バリトン) 大河原拓也(バリトン) 福井暖(テノール)(Track 3,4,15-26) レコーディング 録音:2021年8月26日、28日、11月7日 キング関口台第1スタジオ
全て世界初録音! チューリッヒ・ジング・アカデミーがスイスの無伴奏合唱曲に挑む! ★フライブルク・バロック・オーケストラとの「第九」 (パブロ・エラス=カサド指揮) (KKC-6234/HMM-902431) 、「魔弾の射手」 (ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6532/HMM-902700) 、「フィデリオ」 (ルネ・ヤーコプス指揮) (KKC-6133/HMM-932414) など、数多くの録音でも知られるチューリヒ・ジング・アカデミーが、世界初録音の無伴奏合唱曲のCD「心血」をリリース。 ★同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団となりました。 ★当アルバムには同団委嘱の2作含む世界初録音の作品を収録。ロマン派から現代までスイス人作曲家の多様な合唱曲を聴くことができます。最後に収録したブルクハルト・キンツラー作曲の「Herbstsynkopen」はブラームスの5つの歌Op.104 (第1曲「夜警1」、第2曲「夜警2」、第3曲「最後の幸福」、第4曲「失われた青春」、第5曲「秋に」) とキンツラーが「秋に」から着想を得て、シンコペーションの形で作曲した6つの「Herbstsynkope 0〜V」を交互に組み合わせた11曲からなる作品。同団32人のメンバーが透明で温かみのある歌声で見事に歌いこなしています。指揮のフローリアン・ヘルガートは合唱のエキスパート。コールヴェルク・ルール、コンチェルト・ケルンとの「モーツァルト : レクイエム K.626 (ミヒャエル・オストシガ補筆完成版) 」 (KKC-6274/COV-92009) 、「シュトックハウゼン&カーゲル : 合唱曲集」 (COV-92113) など、意欲的な録音でも知られます。 収録情報 曲目・内容 「心血」〜スイスの無伴奏合唱曲 1. クルト・ウィドルスキ (1978-) : 「Es flieht der Sunneschtrau」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】 2. ハンス・フーバー (1852-1921) : 民謡のスタイルによる6つの歌 Op.29〜男声合唱のための 3. リヒャルト・フルーリー (1896-1967) : 「降臨」「湖の夕べ」「アヴェ・マリア」〜女声合唱のための 4. ヘレナ・ヴィンケルマン (1974-) : 「ラ・セラ・ダ・ビアラウラ」〜コルネット、ヴァイオリン、ダルシマーと合唱のための 5. シリル・シューリヒ (1974-) : 「連帯」「理解」 6. ヨハネス・ブラームス (1833-1897) ブルクハルト・キンツラー (1963-) : 「Herbstsynkopen」【チューリヒ・ジング・アカデミー委嘱作品】 ※すべて世界初録音 アーティスト(演奏・出演) チューリッヒ・ジング・アカデミー フローリアン・ヘルガート (指揮) レコーディング セッション録音 : (3,5,6) 2020年9月/マルクトベルドルフ (ドイツ) 、(1,2,4) 2018年6月&2020年9月/チューリヒ (スイス) サウンド・エンジニア、エディティング、マスタリング : カルステン・ツィンマーマン エグゼクティヴ・プロデューサー : パトリック・ペイケルト (Claves)
朗読と歌で作ぐ世界大戦の記憶 ★朗読と歌曲で構成された第一次世界大戦100周年記念作品。上記参加者の他、ルイージ・カドルナ、アルマンド・ディアス両将軍の肉声トラックもあり。 収録情報 曲目・内容 ピアーヴェ川はつぶやく 〜 大戦最前線からの音楽と言葉 音楽: ヴィルジニア・ニッコリーニ、ダルフランキ、エットーレ・ルカテッロ、コルンボ・アローナ、ヴィットーリオ・グイ、オラツィオ・ウゴリーニ、シルヴァノ・ルッフォ、アントニオ・メネゲッティ、E・A・マリオ テキスト: コッラード・ゴヴォーニ、ピエトロ・ヤイエ、クインティリオ・カンティーニ、ジュゼッペ・ウンガレッティ、アルデンゴ・ソフィチ、クラウディオ・ジレッティ・バルベリス、アントニオ・ベルガマス、コッラード・アルヴァーロ、レナート・ペルセーニ、カルロ・ドルクロワ アーティスト(演奏・出演) レオナルド・デ・リージ (テノール) レオナルド・プレヴィエーロ (ピアノ) ピエーラ・ダビッツィ、ローザ・サルティ (朗読) レコーディング 録音:2015年9月24・29日、10月1・2日/フィレンツェ五月音楽祭劇場
アンドレアス・ショルのゆるぎなき美しい声 トゥーマの珠玉のモテット ★チェコに生まれたトゥーマ (1704-1774) は、18世紀中頃のウィーンの最重要人物の一人。特に宗教作品で高く評価されており、オルガンの通奏低音を伴う合唱から、器楽伴奏による合唱と独唱まで、ともに対位法の高度な技術を用いて作曲しました。18世紀後半の作曲家 (ハイドンやモーツァルト) が典礼のための音楽を書く際のモデルとなりました。 トゥーマはカントールでオルガン奏者だった父のもとに4人兄弟の長男として生まれ、プラハの教会でもテノール歌手を務める傍ら、テオルボやヴィオラ・ダ・ガンバの演奏にも非常に長け、1723年、カール6世の戴冠式がプラハで行われた折にも演奏したとされています。カール6世の妻エリザベス・クリスティーナの宮廷で寵愛を受けた後、その作風は当時としては古風なものの仲間入りをし始めていましたが、クリスティーナの娘マリア・テレジアにも大切にされ、手厚い年金を受け取るなどよい境遇を過ごし、最後は僧籍に入り、教会で亡くなりました。 ★このディスクには、エリザベス・クリスティーナの宮廷に仕えていた頃の作品が収められています。15名ほどの器楽奏者と5名の歌手たちのアンサンブルによる編成のものを多く書いておりました。当時の最高レベルの歌手たちがトゥーマのもとには集っていたと考えられ、技巧的なパッセージも見られます。また器楽作品も多く残しており、三楽章による弦楽四重奏曲は古典派時代の到来を思わせます。後期バロックの円熟した対位法技法と、新時代の表現の両方が合わさった、トゥーマの魅力を存分に味わうことができます。モテットでは、アンドレアス・ショルのビロードのような音色、音域、見事なテクニックが、トゥーマの男性アルト・ソロのヴィルトゥオーゾ的要求に完璧に応えています。 ★アンドレアス・ショルとチェコ・アンサンブル・バロックのコラボレーションは、ヘンデルのオラトリオ『サウル』のチェコ初演にショルが参加したことをきっかけに始まりました。カウンターテナー独唱によるトゥーマのモテットの演奏は世界初録音となります。 収録情報 曲目・内容 フランティシェク・トゥーマ (1704-1774) : ・S.ジョアンヌ・バプティスタのモテット (1743) ・モテトゥム・デ・テンポーレ (1750) ・四声のシンフォニア ・Motetto per ogni Tempo (1746) ・Dixit Dominus (1743) アーティスト(演奏・出演) アンドレアス・ショル (カウンターテナー) ロマーナ・クルシコヴァー (ソプラノ) オンドレイ・ホルブ (テノール) イルジー・ミロスラフ・プロハスカ (バス) チェコ・アンサンブル・バロック ロマン・ヴァーレク (指揮) レコーディング 録音:2023年6月2-6日、サン=ミシェル教会、チェコ
やっぱり歌は感動する!!! 日本オペラ界を担う3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストで結成された 大注目のユニット、CANTO CUBE《カントキューブ》のデビュー・アルバム「LOVE」ついにリリース! オペラの名アリアに重唱からロックまで充実のプログラムを披露! ★日本オペラ界を担うテノール隠岐速人、バリトン高橋洋介、バス・バリトン後藤春馬、そして演奏活動の他、執筆・ラジオパーソナリティを務め活動の幅を広げるマルチ・ピアニスト長井進之介の4人によるオペラ・ユニットcanto cube《カントキューブ》のデビュー・アルバム「LOVE」をリリースします!★収録作品はモーツァルト、ビゼー、プッチーニ、ワーグナー、ヴェルディのオペラの名アリアに重唱から「オー・ソレ・ミオ」、「ムーン・リヴァー」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲、そしてフレディ・マーキュリーのボヘミアン・ラプソディまで色とりどりのプログラムを披露。また最後には「いのちの歌」を収録。コロナ禍という大変な時代に、歌のすばらしさ、温かさを聴き手に与えてくれる充実のアルバム「LOVE」が完成しました。3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストが贈る「オペラティック」で「ファンタスティック」で、ちょっとワイルド?なcanto cubeの歌声をお楽しみください!カントキューブ(canto cube)隠岐速人(テノール)東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。バリトンとして第13回国際マリオランツァコンクールファイナリスト(イセルーニャ/イタリア)、第48回日伊声楽コンコルソ入選(日本)。2013年から1年間のイタリア留学を機にテノールに転向。帰国後テノールとして『ラ・ボエーム』や『椿姫』等に出演。また、ベートーヴェン『第九』をはじめ、オラトリオなどのソリストとして出演している。2019年ニューヨークに留学し、その間IVAIに特待生として参加。第16回アルタムーラ/カルーソヴォイスコンペティションファイナリスト。2017年Theatre Lyrichoregra 20主催国際ガラコンサート(モントリオール)に出演。国分寺音楽連盟会員。二期会会員。所属:株式会社二期会21。高橋洋介(バリトン)東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了。新国立劇場オペラ研修所修了後、文化庁海外派遣制度で渡英し、ロイヤルオペラハウス・ヤングアーティストプログラムにゲストとして参加し研修を積む。その後シュトゥットガルト音楽演劇大学コンタクトシュトゥディウムにて研修を積む。現在、東京音楽大学にて演奏研究員として勤務する他、気鋭の若手バリトン歌手としてオペラやコンサートなどに多数出演。東京音楽コンクール第2位及び聴衆賞。コンセール・マロニエ21第1位。ザンドナーイ国際コンクールファイナリスト。後藤春馬(バス・バリトン)国立音楽大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてロンドンに渡り、英国ロイヤル・オペラ・ハウスのジェット・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラムにゲスト歌手として参加し研修を積む。その後、アムステルダム音楽院のオランダ国立オペラ・アカデミーを修了。パシフィック・ミュージック・フェスティバルに合格し、ファビオ・ルイージ指揮のコンサートにソリストとして出演。また、オーケストラ・アンサンブル・金沢定期公演にて『セヴィリアの理髪師』 バジリオ役にてマルコ・ミンコフスキーとの共演を果たす。オランダにて『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ役を歌い欧州デビューし、『ラ・ボエーム』 コッリーネ役、『仮面舞踏会』サムエル役など数々のオペラに出演。オランダ・コンセルトヘボウでのコンサート等にも出演。またベートーヴェン『第九』、ロッシーニ『小荘厳ミサ曲』等のソリストもつとめている。二期会会員。所属:株式会社二期会21。長井進之介(ピアニスト/音楽ライター)国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得満期退学。在学中、カールスルーエ音楽大学に交換留学。DAAD(ドイツ学術交流会)「ISK」奨学生としてライプツィヒにも短期留学。アンサンブルを中心とした演奏活動と並行し、2007年度〈柴田南雄音楽評論賞〉奨励賞受賞(史上最年少)を機に音楽ライターとして活動を開始。『音楽の友』、『レコード芸術』、『ぶらあぼ』、『MOSTLY CLASSIC』などでレギュラー執筆を担当している他、クラシック専門インターネットラジオ番組「OTTAVA Fresca」(平日午前9:00〜12:00)木・金曜日プレゼンターを担当。その他、ピティナ・ホームページや学研『おんがく通信』で連載をもち、レクチャーコンサートや司会、翻訳(英および独語)も行うなど、幅広く活動を展開している。著書に『OHHASHI いい音をいつまでも?幻の国産ピアノ“オオハシ”を求めて』(創英社/三省堂書店)、『マンガで教養 はじめてのクラシック』(朝日新聞出版社:共著)、『ベートーヴェンとピアノ 「傑作の森」への道のり』(音楽之友社:編集協力)、『歌はいきなり上手くなります! 小坂明子の美味しいヴォーカル・メソッド』(言視社:構成)、『ベートーヴェンとピアノ 限りなき創造の高みへ』(音楽之友社:編集協力)がある。日本音楽学会正会員、ピティナ研究会員。 収録情報 曲目・内容 1. モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》より三重唱〈僕のドラベッラだけはそうじゃない!〉〈美しいセレナーデを〉2. ビゼー:歌劇《カルメン》よりクプレ〈諸君らの乾杯を喜んで受けよう〉(闘牛士の歌)3. プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》よりアリア〈誰も寝てはならぬ〉4. ワーグナー:歌劇《タンホイザー》よりアリア〈おお、愛しい夕星よ〉(夕星の歌)5. ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》より二重唱〈あの方だ、皇太子!...われらの胸に友情を〉(友情の歌)6. ビゼー:歌劇《真珠採り》より二重唱〈聖なる神殿の奥深く〉7. ディ・カプア&マッツッキ:オー・ソレ・ミオ8. デ・クルティス:忘れな草9. ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ10. サルトーリ:君と旅立とう11. マンシーニ:ムーン・リヴァー12. マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ13. 村松崇継:いのちの歌 アーティスト(演奏・出演) canto cube《カントキューブ》隠岐速人(テノール)[track1,3,5-13]高橋洋介(バリトン)[track1,2,5,7-13]後藤春馬(バス・バリトン)[track1,4,6-13]長井進之介(ピアノ) レコーディング セッション録音:2021年4月19、20日/キング関口台スタジオ(第1スタジオ)
アレッサンドリーニが導く ドラマティックにしてなまめかしいモンテヴェルディ ★アレッサンドリーニのモンテヴェルディ最新録音の登場です。アレッサンドリーニはこれまでにマドリガーレ集第2巻、第3巻、第4巻、第5巻、第6巻、第8巻と録音しているほか、オルフェオなどの重要作品も録音。モンテヴェルディにかけてはひとしおの思い入れをもっています。ここでも、音楽自体がテキストの世界を物語るようなモンテヴェルディのドラマティックな作風を見事にとらえ、よい意味で非常になまめかしい演奏を展開しています。歌い手たちの、たいへん表情豊かな歌唱力に圧倒されると同時に、器楽アンサンブルの面々による繊細かつ絶妙な歌とのバランスも見事です。 収録情報 曲目・内容 モンテヴェルディ:マドリガーレ集第7巻 マドリガーレ集第7巻〜1,2,3,4&7声のための作品、およびその他の作品 [CD1] 1. プロローグ 2. シンフォニア 3. “Il luogo de’ suoi amori” 4. “Perche fuggi tra salci” 5. “Vorrei baciarti, o filli” 6. “Tornate, o cari baci” 7. “Eccomi pronta ai baci” 8. “Se i languidi miei sguardi” 9. “Ecco vicine, o bella tigre, l’hore” 10. “Al lume delle stelle” 11. “Non e di gentil core” 12. “Non vedro mai le stelle” 13. “Oh viva fiamma” 14. “Augellin, che la voce al canto spieghi” 15. “Amor, che deggio far” [CD2] 1. Entrata grave (B.Marini) 2. “Con che soavita” 3. “Dice la mia bellissima licori” 4. “Parlo, miser, o taccio?” 5. “Se’l vostro cor, madonna” 6. “oh, come sei gentile” 7. “Interrotte speranze, eterna fede” 8. “Ohime, dov’e il mio ben?” 9. “Soave libertate” 10. “Vaga su spina ascosa” 11. “Io son pur vezzosetta pastorella” 12. “Ah, che non si conviene” 13. “Tu dormi? Ah, crudo core” 14. “Se pur destina e vole” 15. “Chiome d’oro, bel tesoro” アーティスト(演奏・出演) リナルド・アレッサンドリーニ (チェンバロ・指揮) コンチェルト・イタリアーノ レコーディング 録音:2020年10月
フルトヴェングラー唯一の録音「ファウストの劫罰」が 世界初出LPのマスターから初CD化なる! 「ハンガリー行進曲」はライヴならではのド迫力で圧巻!! ★巨匠の唯一の録音「ファウストの劫罰」が世界初出LPのマスターから初CD化なる!1950年夏のルツェルン音楽祭で行なわれたコンサート。放送局 (ベロミュンスター・ラジオ) のテープは消去されたものの、1980年に収集家のコピーテープが発掘され、これをもとに伊チェトラ社が1983年に世界初出LP (FE-21/3) として発売。翌84年にキングレコードがこのマスターから国内LP (K20C-337/9) を発売。キャッチフレーズは「30年待った!!あの幻の名演、ついに陽の目を見る!」とあります。今回、ここから40年ぶりに初CD化! ★4部20景からなるこの「劇的物語」。ゲーテの原作に親しんできたフルトヴェングラーは原曲のフランス語台本ではなくて、ドイツ語訳版を選び、歌手にはドイツ語圏のフローンス (ファウスト) 、ホッター (メフィストフェレス) 、シュワルツコップ (マルガレーテ) を据えて、上演に臨んだ。「ハンガリー行進曲」「蚤の歌」「妖精の踊り」「トゥーレの王のバラード」「鬼火のメヌエット」「メフィストフェレスのセレナード」など名曲が目白押しの大作を巨匠は指揮して、「ハンガリー行進曲」ではライヴならではの凄みを見せ、シュワルツコップの「トゥーレの王」では絶妙な伴奏で支えています。ドイツ歌劇とフランス歌劇、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合が図られた、巨匠の貴重な録音です。 ★フルトヴェングラーの「ファウストの劫罰」はドイツ語版のテキストがつかわれているのがひじょうに珍しい。これは、ルツェルンがチューリッヒとともにスイスのドイツ語圏であるという理由にもよるものであろうが、フランス語のテキストでききなれた耳にはかなり感触が異った趣きを与える。しかし、ベルリオーズがリストの援助のもとにドイツで上演して評判になったドイツ語版が、はからずもフルトヴェングラーの棒できけたということはすくなからぬ意義をもっているといえる。歌手もドイツ系の一流を揃えているのでその感を深くするものがあるが、フルトヴェングラーの解釈でとくに感銘の深いのは、ドイツ語の語感からうける歌唱部が、グルックからワーグナーに至るドイツ歌劇的な性格 (それはベルリオーズにとってはけっして異質なものではなかった) と、オーケストラ部のフランス的なテキスチュアをフルトヴェングラーが要所要所の管楽器の扱いで注意ぶかく描出している、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合がはかられていることである。録音は1950年代のライヴ・レコーディングだから充分とはいえないけれど、主要パートに与えたフルトヴェングラーの絶妙な指示は充分にうかがい知ることができる。彼が、第3部の鬼火のメニュエットで弱音の効果のなかに透明なテキスチュアを再現しているあたりは、ひときわ感銘が深い。この大曲を通してオーケストラの扱いはドイツ的というよりもラテン的な明晰さを、どの指揮者よりもフルトヴェングラーは描出している。 (岡 俊雄、LP発売時のライナーノーツより) ★最も原盤に近いマスターテープ (38cm、2トラック) から、キング関口台スタジオの最新技術によるリマスターにより、CD化!巨匠によって感動的に、劇的に語られた「劇的物語」、没後70年にふさわしい貴重盤の待望のCD化です。 ★貴重なドイツ語歌詞と対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP (WEBサイト) に掲載します。プリントアウトも可能です。 (ブックレットに記載するパスワードを入力してください) ※こちらには歌詞対訳が付いておりません。ブックレット中のパスワードで弊社ホームページにてPDFをダウンロードできます。 収録情報 曲目・内容 ベルリオーズ:劇的物語《ファウストの劫罰》 作品24 (アドルフ・ツィマーマン訳のドイツ語版) アーティスト(演奏・出演) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー (指揮) フランス・フローンス (テノール:ファウスト) ハンス・ホッター (バリトン:メフィストフェレス) エリーザベト・シュワルツコップ (ソプラノ:マルガレーテ) アロイス・ペルネルシュトルファー (バス:ブランデル) ルツェルン音楽祭管弦楽団、合唱団 レコーディング 録音:1950年8月26日 イエズス会教会堂、ルツェルン (ライヴ)
超豪華演奏陣による夢のシューマン歌曲全集シリーズ開始! ★ドイツの由緒あるレーベル、Profilならではの魅力的で貴重なアルバム。シューマンの歌曲すべてを超豪華な歌手陣で集めました。エルナ・ベルガーやユリア・ヴァラディ、フィッシャー=ディースカウからクリストフ・プレガルディエン、ディアナ・ダムラウといずれも主役級がとびきりの名匠で名匠で名歌を聴かせてくれます。★いずれも現在入手困難な音源ながら、お買い得価格でご提供。歌曲作曲家としてのシューマン、ドイツ語の美しさを存分に堪能できます。 収録情報 曲目・内容 [Disc1] 1. リーダークライスOp.24(全9曲) 2. ユリウス・ケルナーの12の詩Op.35 アンドレアス・シュミット(バリトン)、ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)/1997年9月ベルリン [track-1] ウルフ・ベストライン(バリトン)、シュテファン・ラウクス(ピアノ)/2003年7月カールスルーエ [track-2] [Disc2] 1. リーダークライスOp.39(全12曲) 2. 詩人の恋Op.48(全16曲) 3. 恋の曙Op.37〜春の祭りの美しさ/太陽の輝くように 4. 私が鳥になれたらOp.43の1 5. 哀れなペーターはOp.53の3 クリストフ・プレガルディエン(テノール)、ミヒャエル・ゲース(ピアノ)/2005年4月ケルン [track-1] ベンヤミン・ブルンス(テノール)、カローラ・タイル(ピアノ)/2015年10月 [track-2,5] ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ハルトムート・ヘル(ピアノ)/1989年11月デュッセルドルフ [track-3,4] [Disc3] 1. 女の愛と生涯Op.42(全8曲) 2. 4つの二重唱曲Op.78 3. 5月の歌Op.79の9 4. 恋のたわむれOp.101〜私はあなたの木/千回の挨拶 5. ベルシャザルOp.57 6. あなたの顔はOp.127の2 7. 私の馬車はゆっくりとOp.142の4 8. 4つの二重唱曲Op.34 9. 夜にOp.74の4 エルナ・ベルガー(ソプラノ)、エルンスト=ギュンター・シェルツァー(ピアノ)/1956年ベルリン [track-1] ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ハルトムート・ヘル(ピアノ)/1989年11月 [track-2,3,4,8,9] アンドレアス・シュミット(バリトン)、ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)/1997年9月ベルリン [track-5,7] ウルフ・ベストライン(バリトン)、シュテファン・ラウクス(ピアノ)/2003年7月カールスルーエ [track-6] [Disc4] ミルテの花Op.25(シューマン夫妻の手紙朗読入り) ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、イヴァーン・パレイ(バリトン)、シュテファン・マティアス・ラーデマン(ピアノ)、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ(朗読)/2006年2月フロイスドルフ
英古楽グループ「ラ・ヌオヴァ・ムジカ」が ティム・ミードを迎えて、17世紀イギリスの歌曲集を録音! ★デイヴィッド・ベイツ率いる、2007年結成のイギリスの優れた古楽グループ、ラ・ヌオヴァ・ムジカのPENTATONEレーベル3枚目のアルバムは、現代屈指のカウンターテナーの一人、ティム・ミードを迎えての17世紀イギリスの歌曲集。パーセルの歌曲やオード、劇音楽などからの歌を中心に、同時代の作曲家であるブロウ、ハンフリー、ウェッブの作品を収録しています。比較的録音の珍しい作品が集められていますが、イギリス古楽の持つ、抑制された美と深い情感を持つ楽曲ばかりで、ティム・ミードの美声と卓越した歌唱技術は、そうした楽曲の数々の魅力を存分に伝えてくれます。ベイツ率いるイギリスのピリオド楽器の名手たちによる器楽も丁寧な表現で歌を見事にサポート。思わず、聴き入ってしまうこと請け合いです。パーセルの楽曲をカウンターテナーのレパートリーとして現代に蘇らせた往年の名歌手、アルフレッド・デラー以来の伝統を受け継ぐ、優れた17世紀イギリス・アルバムの登場です。 収録情報 曲目・内容 「麗しき柔和さ」〜17世紀イギリスの歌曲集 1. ヘンリー・パーセル (1659-1695) :音楽が愛の糧ならば Z.379a 2. ジョン・ブロウ (169-1708) :かわいらしいセリーナ 3. ヘンリー・パーセル:薄紫の薔薇 (ヨークシャーの祝祭歌「その昔、勇者は故郷に留まるをよしとせず」より) Z.333 4. ペルハム・ハンフリー (C.1647-1674) :父なる神への讃歌 (「罪を許してくださいますか」) 5. ジョン・ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」序曲 6. ヘンリー・パーセル:暗く陰気な絶望の迷宮の中で Z.190 7. ヘンリー・パーセル:ようこそ、偉大なる陛下 (チャールズ2世の歓迎歌「失せよ、不敵な反逆者よ」1683年より) Z.324 8. ウィリアム・ウェッブ (c.1600-1657) :力強きモーフィアス 9. ヘンリー・パーセル:目覚めよ、わがミューズ (メアリー女王の誕生日のためのオード「目覚めよ、わがミューズ」1690年Z.320) 10. ヘンリー・パーセル:輝かしき夜の女王が (ヨークシャーの祝祭歌「その昔、勇者は故郷に留まるをよしとせず」より) Z.333 11. ジョン・ブロウ:パーセルが現れ、ライヴァルは勝ち誇るのをやめた (「ヘンリー・パーセル氏の死に寄せるオード」より) 12. ヘンリー・パーセル:主よ、守り給え (「テ・デウムとユビラーテ」より) Z.232 13. ヘンリー・パーセル:シャコンヌ (「アーサー王」より) 14. ヘンリー・パーセル:おお、私を泣かせてください (「妖精の女王」より嘆きの歌) Z.629 15. 麗しき柔和さで (メアリー女王の誕生日のためのオード「いまや、輝かしき日は来たる」1689年より) Z.332 16. ジョン・ブロウ:かわいそうなセラドン、無駄にため息をつくばかりで 17. ヘンリー・パーセル:祭壇を飾れ (メアリー女王の誕生日のためのオード「この祝祭を祝え」より) Z.321 18. ペルハム・ハンフリー:眠りよ、ぬくき眠りよ、来たりて、我が目を閉じよ (夕べのためのアンセム) 19. ヘンリー・パーセル:夕べの讃歌 (いまや日はその光を覆い隠し) Z.193 アーティスト(演奏・出演) ティム・ミード (カウンターテナー) デイヴィッド・ベイツ (指揮&オルガン) ラ・ヌオヴァ・ムジカ レコーディング 録音:2022年3月22-27日/諸聖人教会、ロンドン (イギリス)
収録情報 曲目・内容 ヘンデル : オラトリオ『メサイア』全曲 アーティスト(演奏・出演) 鈴木雅明 (指揮) バッハ・コレギウム・ジャパン 鈴木美登里 (ソプラノ) 米良美一 (カウンターテナー) ジョン・エルヴィス (テノール) デヴィッド・トーマス (バス) レコーディング 録音 : 1996/12/01
収録情報 曲目・内容 岡村喬生・日本クラウン全録音 Disc1 赤とんぼ/岡村喬生 日本の抒情を歌う 赤とんぼ/砂山/あわて床屋/夏の思い出/われは海の子/ペチカ/朧月夜/あの町この町/月の沙漠/待ちぼうけ/浜千鳥/夏は来ぬ/いちじく/早春賦/七つの子/浜辺の歌/故郷/里の秋/みかんの花咲く丘/椰子の実/紅葉/夕焼小焼/冬景色/冬の夜/鞠と殿さま/ゆりかご Disc2 荒城の月/岡村喬生 日本の抒情を歌う 荒城の月/ひぐらし/秋風の歌/悲しくなったときは/幌馬車/かごかき/浅間の馬子/かやの木山/平城山/出船/鉾をおさめて/城ケ島の雨/波浮の港/ゴキブリの歌/しぐれに寄する抒情/お六娘/丹沢/くちなし/落葉松/この道/黴/曼珠沙華/初恋/びわ Disc3 シューベルト:歌曲集「冬の旅」Op.89、D.911(全曲) Disc4 懐しき愛の歌 ヴォルガの舟歌/オールド・ブラック・ジョー(フォスター)/魔王(シューベルト)/シューベルトのセレナーデ/プラター公園の春/帰れソレントへ/海に家を建てたい(ドニゼッティ)/遥かなるサンタルチア/懐しき愛の歌/さらば草原よ/シェナンドー/アイルランドの子守歌/ウィーン、わが夢の街/ブラームスの子守歌/黄昏の夢(リヒャルト・シュトラウス)/ステンカ・ラージン/トスティのセレナータ/嘆きのセレナータ(トセリ)/遥かに(トスティ)/最後の歌(トスティ) Disc5 昭和を歌う 有楽町で逢いましょう/誰もいない海/上を向いて歩こう/雪の降る街を/知床旅情/酒は涙か溜息か/北帰行/影を慕いて/洒落男/見上げてごらん夜の星を/与作/北国の春/青葉城恋唄/芭蕉布/死んだ男の残したものは/さとうきび畑 アーティスト(演奏・出演) Disc1 岡村喬生(バス) 磯崎陽一(ヴァイオリン) 福本とも子(ヴィオラ) 永山利彦(チェロ) 白石隆(フルート) 安原理喜(オーボエ、イングリッシュホルン) 池田和彦(クラリネット) 森田格(ファゴット) 伊藤康英(ピアノと編曲) 榊原栄(編曲) Disc2 岡村喬生(バス) 伊藤康英(ピアノ) Disc3 岡村喬生(バス) 高橋悠治(ピアノ) Disc4 岡村喬生(バス) プラハ・スピリット・クインテット+オーケストラ 編曲:イルジー・ライニシュ Disc5 岡村喬生(バス) 編曲:前田憲男 レコーディング [Disc1 & 2] 録音:1993年8月9、15日、9月10日/光が丘 IMAホール [Disc3] 録音:1991年6月6、18、27日、9月10日/光が丘 IMAホール [Disc4] 録音:1995年8月24-29日/チェコ共和国プラハ、IMGマルティネック・スタジオ [Disc5] 録音:1999年3-5月/CRS第1スタジオ商品番号 KKC-074 "追悼!日本クラウン岡村喬生大集成" 岡村喬生・日本クラウン全録音 岡村喬生 Takao Okamura The Complete Nippon Crown Recordings 5CD 国内企画 日本語帯・解説付 発売日:2021年3月18日 レーベル:King International 追悼!日本クラウン岡村喬生大集成 ★日本クラウンとキングインターナショナルのレコード会社間の垣根を越えたコラボ第2弾は、今年(2021年)1月6日に89歳の生涯を閉じた岡村喬生。イタリア歌劇団来日公演に唯一の日本人ソリストとして参加するなど、日本を代表するバス歌手として活躍しました。オペラ歌手としてのみならず、その豊かな声量と人目を引く容姿からテレビ番組の司会や役者としてのタレント活動、さらには文筆家としてもお馴染みで、昭和の時代にクラシック音楽を啓蒙した偉大な存在でした。 ★彼はライヴ音源を好まなかったため活躍のわりにディスクは限られ、今日その美声に接する機会は残念ながら多くありません。そのなかで日本クラウン制作の5枚のディスクは、岡村喬生の迫力ある歌唱と芸達者ぶりを示し、その魅力をあますところなく伝えると本人も認める名盤でした。 ★現在入手困難なこの5枚をまとめた追悼企画。偉大なバス歌手であり、偉大なエンターテナーだった岡村喬生の永久愛蔵盤です。
プーランク、サティ、ラヴェル、そしてワイル……、 限りなく美しく、少しだけ哀しい愛の詩を コロラトゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、艶やかな声と抜群の表現力で歌い上げます。 ピアノの本田聖嗣も楽曲への深い理解と確かなテクニックによる 見事な演奏を聴かせてくれます。 ★輝く高音と色彩感あふれる声質で聴衆を魅了してきたコロラテゥーラ・ソプラノの福田美樹子が、プーランク、サティ、ワイルといった魅力的な歌の数々を取り上げ、新たな境地を拓きます。 ★詩への深い共感が導く豊かな情感の表出は、海外で鍛え上げた歌唱力の確かさと相まって、私たちの心に深く迫ってきます。 ★パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだピアニストの本田聖嗣は、フランス音楽の特質をよく理解し、福田美樹子の歌を柔軟にサポートしています。 福田美樹子 (ソプラノ) 国立音楽大学卒業。バルセロナ・リセウ高等音楽院を最優秀の成績にてディプロマを取得。カルメン・ブスタマンテに師事し、スペイン歌曲、イタリア・オペラを学ぶ。ボルドー地方音楽院、パリ市立音楽院などでマディ・メスプレ氏に4年間師事し、コロラトゥーラのメソッド、フランス歌曲、オペレッタなどを学ぶ。ブランクフォールの教会にてオペラ「フオンテーメプロのデイアンヌ」のナンフ役、ボルドーのフェミナ劇場にて「ボルドーの仲間たち」、アンドレ・マルロー劇場にて「カルミナ・ブラーナ」のソプラノ・ソリストなどに出演したほか、国内でも数多くの演奏会やリサイタルに出演している。2016年、オクタヴィア・レコードから「歌う思い出」をリリース、2018年、R-Resonanceからリリースされた「クロード・ドビュッシーの墓」の録音に参加している。二期会、東京室内歌劇場、日本フォーレ協会各会員。 本田聖嗣 (ピアノ) 東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業。パリ国立高等音楽院ピアノ科及び室内楽科を共にプルミエ・プリ (一等賞) で卒業、同時に高等演奏家資格 (DFC) を最優秀の成績で獲得。フランス、イタリアのコンクールで最高位入賞、日本とフランスで演奏活動を開始。メディアの出演は、ラジオでは「OTTAVA」開局以来のプレゼンター、「リサイタル・ノヴァ」 (NHK-FM) では司会を6年務め、「ベスト・オブ・クラシック」などに出演、テレビではTVK「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニーII」でMCを務めたほか、「ら、ららクラシック」など多くの番組に出演するなど、多方面で活躍している。執筆活動は、日経新聞日曜版「The Style」、「日常は音楽と共に」 (J-Cast) などに連載。アルバムは、「馥郁たるパリの香り」I&II (オクタヴィア・レコード) 「ファイナルファンタジー・ピアノコレクションズVII」 (SQEX) など。日本演奏連盟会員。ヤマハ・マスタークラス、日本大学芸術学部講師。 収録情報 曲目・内容 Je ne t'aime pas あなたなんか愛していない ●クルト・ワイル:あなたなんか愛していない、セーヌの哀歌、ユーカリ ●エリック・サティ:ジュ・トゥ・ヴ、アンピール劇場の歌姫、《別の3つのメロディ》から第1曲「シャンソン」 ●モーリス・ラヴェル:《3つの歌》から第2曲「天国の美しい三羽の鳥」、《5つのギリシャ神話》から第4曲「乳香を摘むおんな達の歌」 ●ルイ・ベイツ:ミラボー橋 ●レイナルド・アーン:リラのうぐいす ●エルネスト・ショーソン:《7つの歌》から「ハチスズメ」 ●フランシス・プーランク:愛の小径、《平凡な話》第2曲「ホテル」、第4曲「パリへの旅」、《偽りの婚約》第1曲「アンドレの奥方」、第2曲 「草の中で」、第3曲「飛んでいる」、第4曲「私の屍は手袋のように柔らかい」、第5曲「ヴィオロン」、第6曲「花」 アーティスト(演奏・出演) 福田美樹子 (ソプラノ) 本田聖嗣 (ピアノ) レコーディング セッション録音:2019年10月29日、30日、31日/稲城市立iプラザ プロデューサー:白柳龍一 ディレクター:国崎裕、バランス・エンジニア:深田晃